2008年03月09日

トリノホシ 〜Aerial Planet〜

トリノホシ 〜Aerial Planet〜
トリノホシ 〜Aerial Planet〜
開発 エヌケーシステム発売日 2008/02/28
シナリオライター 原画 山口悠一
トリノホシ

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
4 2 3 4 4 5 5
総評 A 79

一言で締めるのコーナー
「どう考えても名作」
※全ルートクリアしました
※『絶望』は本来の意味と代名詞との二種類を混同して使っています

以下詳細レビュー
シナリオ 4点
 癒しゲー? スカイアドベンチャー? いやいや。

絶望ゲーです

 操作性を踏まえると、トリノホシではなく、
スカイ・クロラ〜ナウシカですら絶望する〜
と言っても過言ではありません。

 舞台は、夏の大三角形が一つデネブに近いG型恒星(太陽)を廻る惑星「コニウス・ブルー」
地球から三千光年も離れ、父の仕事場であるここに降り立つはずだった主人公「ヒュー」
しかし、周回軌道での事故により宇宙船は大破、脱出ポッドで一人、未開の地に降り立つことになる。
共にあるのは、「グライダー」、そしてAI「カール」。
君は、何万キロも先の調査基地までたどり着くことができるのか・・・・。
今、少年をめぐる絶望が幕をあける・・・・。

 シナリオは……ぶっちゃけ非常に良かったです。
鳥たちと、のほほんと遊ぶだけのシナリオだったらここまで思いません。
地球人である主人公の無知さ、AIのカール、父との思い出、鳥たちとの旅、明かされていく調査結果
そして・・・絶望との出会い絶望の旅
心が折れます……でも達成時の鳥肌は異常です。

 ノリ的には、未開惑星探索というので、未知の生物が全て『トリ』に置き換えられているようなものですが、
食物や植物、気候や地形、絶望など、その他の要素が、未開惑星の知らぬ恐怖という対象になっており、
地球人の主人公に感情移入すればするほど、未知の世界に恐怖を抱きます。

 何種類かのルートがあり、最短のルートを通ると・・・・。
もはや、救いのかけらも、タイトル要素も、癒しも、一切ない絶望ルートとなります。
一周目で通ると超難易度に感じるでしょう。
しかも雑誌やHPで紹介されているヒロインが登場すらしません

 ヒュー君、キャラランクイン

 とにかく最初はAルート推奨。

そうですね、タイトルコールを作ってみました(ネタバレしない範囲で)
第一話「救助隊なんて来ないんだ」
第二話「サバイバル開始」
第三話「絶望ナウシカ〜出会い編〜」
第四話「絶望の谷」
第五話「瓶の中の手紙」
第六話「寂寞〜空虚な癒し〜」
第七話「絶望の楽園〜群れる絶望〜」
第八話「3倍速い」
第九話「絶望に次ぐ強大な絶望」
以降は実際プレイしてみましょう。

グラフィック 2点
 肝心のフライト時の3Dは及第点。
密林が平原に見えます。マップも自分で埋めるしかない、高度すら自分で把握するしかない絶望さ。

   離着陸の時の2D画像等がフラッシュアニメのように動きます。
また全シーンに口パク有。

 鳥たちは可愛らしい。が、キャンプ時の鳥は何故かカードイラスト。

 キャンプ地の3D画像が良く出来ており、飛び立つ場所の地形がそのまま表されています。
全キャンプ地がこの仕様で、マップを地上から見たらこうなるのだろうと感慨をもった。
しかし、今に思えば、上空撮影の地表ってのは、こういう緑地帯にしか見えませんよね。 深夜番組の絶景シリーズ見てると。
つまりグラフィックは、それなりに趣向を凝らした現実味のある映像化だったのではなかろうか。

音楽 3点
 「昼」、「晩」、「嵐」、「迫り来る絶望」、「絶望」、「希望」、「翔け上がれ」
が印象的。というかそれ以外の音楽を聴いていることはほとんどない。

 楽曲的にはテクノ。翔け上がり中は鳥肌。

 同梱されている初音ミクのイメージソングだが、
ゲーム中では一切使われません。
アレンジVer.もカラオケVer.もありません。
ゲームの付録と考えておきましょう。
 ちなみに、これをゲームプレイ後に聞くと・・・・・・・
歌詞が明らかにゲームとリンクしてませんよね。
と感じます。 空とか鳥とか、そんなレヴェルの話じゃありません。

 
文章(力) 4点
 一言で言うなら、巧いです。
数々の伏線、台詞回し。絶対量は少ないものの、痛烈です。

 また、SF文章に説得力があり、気象関係や地学関係も網羅しており、
惑星探索の文章として、TIPSネタが多量にあり、フライトシミュレーションとしての完成度を押し上げます。

 純粋なアドベンチャーではないため項目点数は高めですが、
正直、この感動はこのライターさんでしか味わえなかったでしょう。

 Cルートの、有名なあの、この作品の全てを否定する皮肉的な台詞は、鬼畜としかいいようがありません。
ホント、癒しアドベンチャーとか、広報失敗しすぎですw

 
システム 4点
 フライト操作はエースコンバット。
しかし、戦闘機と違い風の影響をもろに受けます
この操作感が非常に良く出来ており、グライダーの真骨頂が分かります。

 基本は、一つの島で鳥の生態を調べつつのサバイバル生活
上空を飛ぶと川辺などでキャンプ地が発見でき、そこを転々としながら島を回る。
初見では何をどうしたらいいか分からず、島を巡りまくるしかなく、かなりの時間を要する。
 1日は20時間。フライト中はリアル1秒でゲーム内1分。
つまりリアルで20分経つと1日が過ぎる。
主人公には、体力と満腹率が設定されており時間の経過で満腹率が減っていき。0の状態だと体力が低下する。
体力が0になると衰弱死

 フライトの難易度は異様に高く、暴風雨の中を進むや上昇気流に乗っての山越え等、
エースコンバットをやり尽くしていても簡単ではない。
地面や山に衝突すると体力が減少し、0になると墜落死
キャンプ地に降り立つためには100m以下に高度を下げねばならず、強風中は極悪な難易度。

 「鳥」に関して言えば、上空で出会うかキャンプ地で観察すると図鑑に登録される。
最初は「未知の鳥」という名前なので、自身で名前をラベリングします。
また、鳥ごとに四種類の鳴き声があり、条件クリアすると録音できる。
友好の鳴き声を手に入れるとその鳥と飛べるようになる。
この友好の鳴き声を手に入れる方法が把握しにくく、初見ではかなり難しい。

 「食料」は、キャンプ地で探索(要時間)するとある程度手に入る。
これらも名称が特徴表記だけで、有害かどうかの判別はユーザーに委ねられる。
鳥と同様ラベリングして区分けしていく。
取り尽くすと手に入らなくなる。キャンプ地を変えるしかない。
鳥の食料を奪うこともできる。主にこちらの方がお得である。

 飛行中にイベントが多数あるが、画面の三分の二が覆われ、一時停止もできずマップも開けない。
これがかなり危険である。
プレイ中のロード時間は気にならない程度だが、ボイスがないのに何故かセリフでぎゅるぎゅるロードする。
しかし、データをロードしてマップを読み込むときのNowLoadingが異様に長い。

 イベントが小刻みに用意されていて、フラグを達成しないと次のイベントがおきないため、
先回りして目的を達成したりとか(できなくもないが)するとイベントが進まず堂々巡りになる。
これが痛く、イベント達成条件(主に特定キャンプ地で行動)が分かりにくく、ストーリーが進みにくい。

 全体的に難易度は高く、「絶望の谷」と最終話は詰む可能性すらある。
しかもイベントをこなさなくても力技でクリアすることも可能であるため、(私は一周目それでいきました)
その時の難易度は倍以上に跳ね上がる。

熱中度 5点
 一周目は40時間ほど。
二周目になると引継ぎが多いため10時間もかかからない。
やはり最初の最長ルートが濃すぎた感がある。

 やめ時を忘れてしまいます。通常時の飛ぶ楽しさは皆無なのですが、あの絶望感と達成感は止められない。
難易度が高いため噛み応えのある内容となっていました。

余韻度 5点
 実に良いゲームでした。

 おにゃの子が全然出てこなかったり、声がついていなかったり、押し寄せてくる絶望に耐えきるしかなかったり、
宣伝の要素や、癒しの要素が一切感じられないゲームではあったが、
それを押しのけるほどの感動を与えてくれる傑作。

総評 A
 オルタとガンパレに続く絶望ゲーム。
まさかのA評価。でも納得のプレイ感。
やればわかる楽しさがここにあります。
しかし超難易度のため挫折する方が多そうなのが問題か。ミクも釣りのネタでしかなかったし。

 PS2作品ということで、ローディング長いし、今時のプレイを忌避する方が大半でしょう。
しかし、スカイアドベンチャーとしては、非常によくできており、
苦難を乗り越える・乗り越えた後のシンクロ率は尋常ではなく、ドキドキします。
3周したけど、時々、ラス面で直角デンプシーしたり、○○中でも突貫したりしたくなります。
時期によっては、非常におどろおどろしく、鬱になりそうだけど、回生のAルートの爽快感は堪りません。
売れ行き最悪だし、周りじゃ誰もプレイしてないので管理人は落ち込んでいます。

 リメイク希望。

 G無双と並行して進めようと思ったがこっちにハマってしまいました(笑
癒されたいな〜と軽い気持ちで手に取らないことをお勧めします
絶望を乗り切る勇気と、それに見合うだけの達成感を得たい方にお勧めします。

 エンディングロールで分かる超少数精鋭なゲーム会社エヌケーシステムさん。
十人ぐらいじゃないですか?
ちなみに日本一ソフトウェアは販売元です。

 


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2008年02月10日

涼宮ハルヒの戸惑

涼宮ハルヒの戸惑
涼宮ハルヒの戸惑
メーカー バンプレスト発売日 2008/01/31
シナリオライター たくさん 原画 池田晶子(京アニ)、他多数
タスク管理黒板 涼宮ハルヒの憂鬱 顔が近いぞ古泉

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 4 4 3 4 5 5
総評 B 74

一言で締めるのコーナー
「なんという意欲作」
※原作は一巻を発売当初に読み、二巻を後日に読んで投げました
※アニメは一話を見て投げました。
※本作品は全クリアしました。

以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 涼宮ハルヒであったとしかいいようがない。

 今回は、企画・イベント総数・オチが異様に良い。
グラフィック 4点

ブラボー!!

 立ち絵(作業絵)の総数・バリエーションが圧倒的。
「よそ見」システムも相まって、幅広く画を書いているのには脱帽です。

 全立ち絵・全CGに口パク有り。
芸が細かい…
フェード効果があるのでアニメーションを見ているかのような美麗さ。

 ユーザーインターフェース画面がオリジナリティ溢れる仕様で、かつ美麗
2Dで、かつアニメチックに、良く表現しています。
画像製作チームに協力が多数入っているからこそできた芸当。

 スタッフが多く、バンプレスト開発であるがグラフィックは外注(協力)であることが分かる。
京都アニメーションはさほど関わっていないようであるが、立ち絵のクオリティから分かるように、
一枚絵としては京アニに引けを取らない出来栄えです。
音楽 4点
 「冒険でしょでしょ?」、「ハレ晴れユカイ」、「恋のミクル伝説」がそのまま収録されている
アニメーションは京アニのを流用していますが。

 BGMの全体的な感想は、「ほんわか」でした、ね(笑
タスク処理に追われる毎日を過ごすSOS団ですが、何故か心休まるBGM

   4点な理由は…完成したゲームの音楽とSEにネタが豊富であったため。
BADゲーム系の16bitほどのチープな音楽は、郷愁を誘うわりにメインメロディが美しい。
GOOD系も各ジャンルにあったBGMが取り揃えられている。
………ボイスSEは笑うしかない。  
文章(力) 3点
 あのイベント量(700超?)で、タスク処理ごとの会話なので、10人以上のライターさんがいるのは頷ける。
それでも、キョンの性格や、古泉のガチや、みくるの癒しや、ハルヒの暴虐デレや、長門の機械的な特徴が、
十分に読み込んである内容で、読んでいて楽しくなってきます。
キャラが活き活きとして、キョンが突っ込みをいれる。これぞハルヒですね。

 問題点としては、原作と違って台詞に「」が使用されていなく、逆にキョンの心の声が()で表現されているため、
スタッフも間違えることが多かったのか、心の声に返事をされることが目立ちました。
でも…古泉に心を読まれて会話していると、狙ったようにしか思えませんが(苦笑  
システム 4点
 この挑戦的姿勢、賞賛に値します。

   涼宮ハルヒの戸惑とは、「ゲーム製作」をするゲームである。
シュミレーション+ADVゲームであり、タスクをキャラクターに割り振り、一緒に仕事をする仲間を選択して進めていく。
ゲームツクールアドベンチャーと言ってもいい。

 黒板上でタスク割り当てを変更するのがキョン(プレイヤー)の主な操作。
  各タスク(ゲームの製作の仕事の単位)には個別イベントが全て設定されており、
特定キャラ・特定の条件で一緒に作業すると、さらに「気になるイベント」が発生する。
「気になるイベント」の見返りは大きく、「やる気」ポイントが大量に貰える。
「やる気」ポイントを使ってタスクを変更していく

 特徴的なシステムとしてあげられるのが「よそ見」と「その場の空気」である。
「よそ見」によってキョンの視点を左右(上下)に自由に移動でき、特定のキャラを見続けたり、無視したりと、
自由度の高いシステムになっている。
「その場の空気」は「よそ見」によって変動した、SOS団メンバーの気分が場に反映されて、タスク結果と「やる気」に影響を与える

 もはや、ADVの領域ではない企画とシステム性である。
キョン以外のキャラクターの台詞は吹きだしで表示されるが、「よそ見」で見えなくなったキャラも、
吹きだしだけは画面上に表示されるように動いてくれる。
立ち絵の一様な表示でしか表現していないADVとは雲泥の差である。

 難点なのは、タスクが豊富な割りに、ゲームの内容に反映されることはない、という点である。
自由にタスク処理を選択できるが、その実、できるゲームと内容はジャンルで固定されており、
ジャンルが決定したら、あとはGOODとBADしかない。
「告白シーン」というタスクを処理していても、「ボードゲーム」ではそのシーンは挿入されない。
ただし、40種類ほどある完成パネルというバグ的な要素は反映されます。

 完成ゲームをプレイすることは可能。 ミニゲームレベルではあるが、クオリティは相応に高く、
商用ソフトの一部を抜粋したレベルである。
しかし、完成ゲームの真髄は、バグや、SOS団の突っ込みや、ネタ仕込みである。
バグで仲間キャラが登場しなければ、

キョン「おいおい、ここで助けに来てくれるんじゃなかったのか?」
古泉「――あぁ、これはバグですね、イベントが発生しなくなっていますね」
キョン「じゃあどうやってクリアするんだよ!?」


のような会話が、テストプレイ中に直に流されてニヤニヤしてしまいます。
熱中度 5点
 いやぁ、ハマリました。
初回プレイは10時間ほど。 2周目は8時間。 慣れてきてスキップ駆使して5時間。
結局8周してALLクリア、真END達成。 大よそ50時間はプレイいたしました。 寝不足です。

 熱中度の要因は、タスク管理が複雑さと、イベントの圧倒的総数、そして何より企画の神加減、です。

 従来のADVに足りなかった自由度の高い視点システムと、シュミレーション風なタスク管理、
そして色濃いキャラクター達の各イベント、それも数量膨大とあっては、ハマルしかない。

 普通にプレイすると最低6周することになりますが、それでもあきないほどのクオリティを誇っていました。

 声優陣もアニメ時の鉄壁の布陣。 キョン(杉田さん)は日常シーンで声がはいっていないのは残念ですが、
さすがにあのイベント量では過労死です(笑
ただし、完成ゲームのプレイ時の突っ込みは声有りです。
余韻度 5点
 素晴らしかった、素晴らしすぎてゲーム業界の未来に期待を抱けた。

 固定概念やジャンルに収まらない、オリジナリティ溢れる、意欲的な作品。
そんな認識を、プレイしたユーザー全員に与えてくれるであろう。
そうでなくても、初プレイの時は「これがハルヒの力かよ!?」と驚愕するでしょう。
総評 B
 「涼宮ハルヒは踏襲でありすぎる」
というのが、原作2巻を読んだ時点での私の感想であった。

 このゲームをプレイした後でも、その思いは変わっていないのだが………
アニメ業界とゲーム業界に、旋風を巻き起こす要因となった、
涼宮ハルヒの冠名が付くものは、「逸脱した設定にしなければならない」という、
涼宮ハルヒ自体の設定には拍手を送りたいです。

 もうね、PSPの「約束」のモーションポートレートからも分かるように、
涼宮ハルヒネタは業界の壁をぶち壊す伏線になる可能性大です。
この作品(の企画)にインスパイアされてゲーム業界が新天地を見せてくれる(風潮になるのを)期待します。

 感銘をありがとう、ハルヒ!  
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2008年01月13日

Myself;Yourself

Myself;Yourself
Myself;Yourself
メーカー イエティ発売日 2007/12/20
シナリオライター 中野麻衣、高木聖子、宮城季詩子 原画 ささきむつみ(デザイン・監修)、松本勝次(原画全般)、他株式会社アストロビジョンetc
マイユア

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 5 4 3 4 2 3
総評 C 60

一言で締めるのコーナー
「チームプレイ」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 企画は中澤工氏と田村雄一氏。
原案・監修は中澤工氏
構成が中野麻衣氏
 結論から言えば、アニメの方が重いし鮮烈
こちらは肩透かしをくらうような感じ
 まず問題になるのがメインヒロインの菜々香。
彼女のルート以前に、この作品の菜々香への関わり方が恋愛という要素ではなく、
トラウマからの脱却・復縁であり、ギャルゲーの要素を覆い隠している
そのため恋愛模様はほとんど描かれることはなく、おまけ要素の一つとして捉えられている感が強い
何より菜々香はデレません。ただのクールです
 次に親友役(と思っていた)、子安氏演じる修輔のルートが完全にとってつけたような軽めの内容で、
いや、真実云々はほとんど修輔ルートに凝縮されているが、「Myself;Yourself」というテーマ性をぶち壊す内容。
つまり、シュウ編は真実編なのにおまけ扱い、サナ編はテーマ重視グランドルートなのに事実がすっぽぬけ
二人が合体していたらと思うと惜しくてしょうがない
 ついで、共通ルートの拡散性のなさ
選択肢はその場の一瞬の行動と結果を指定するだけで、以後のストーリーには一切関わらない
つまり、個別ルート以外は完全一本道と思って差支えはない
文章の総数的には主人公二人のため、無難な数は揃っている
 全体の感想としては
シュウ編は、冷たい女を(シュウが)嫌う特異的導入編から入るおまけルート
サナ編は、冷たい女を振り向かせるノーマルルート
記憶喪失じゃないのに記憶喪失と思うと納得できる意味不明さ
どちらも起承転結の起承が抜けて、転(嫌われ)結(エンディング)みたいに感じる
上げて落とすというテクがないため、最初から落ち込んだ内容でノリにくい
女に冷たくされるのがある一つの要素となるため、サナとシュウの会話が唯一ユーザーが心休まるシーン(笑
しかし、シュウを主人公として描く場合があるため、色々なところで「親友」ネタがぶち壊し。
ここは上げて落とすという要素が入っていると思いきや、サナ編ではシュウは一貫して親友役
互いを想いやる相対描写のされる親友同士という、テイルズ系の無償とは違った親友の描き方をしているのにもったいないと思った

 ここから良い点なのだが、(旧KID、現レジスタ所属)中澤工氏が企画プロデュースということもあってか
主人公二人という要素が上手く噛み合っていた
視点の違い、思いのすれ違い、感受性の違いetc
片方では分からなくても、両方プレイすると「あぁ、ここでこう思ってこうしていたのか」と思わせられる
 攻略ヒロインの一人が10才(ゲーム中明記)という異例
だめ恋もびっくりである
ただ、ストーリー自体に踏み込みは足りない。テーマ的に18禁だったら良かった。いやホント。
BADエンドは想像力を働かせられないよう意識した簡素な文章だったりする……
グラフィック 5点
 ※フェイバリット補正入ってます

 キャラデザ/作画監修がささきむつみ氏
現発売ゲームタイトルの中で、最もささきむつみ氏の色を出しきった作品
 レビュー題目が「チームプレイ」とあるのはこの項目のせいである
ささきむつみ氏自身、ゲーム全体を通して原画を描くということは未だかつてなく
今回もそれにならい監修までに留まっているが、
レジスタ&フリーイラストレイター陣の、ささきむつみ画の特徴の捉え方が卓越しており、
某偽者陣とは似ても似つかない、ささきむつみ色全開の立ち絵とイベント絵である
やっぱりゲームだと映えますよねぇ
特に雛子の立ち絵は本物と遜色ないデキで、ツイン万歳!!
 しかし、立ち絵とうって変わりイベント一枚絵はあまり安定していない。
 ちなみに、ささきむつみ氏本人の絵は販促用イラスト(とパケ絵系しかないが)としてアルバムに収録。
タイトル画面で色々と表示される
彩色の落ち着き具合など、ゲーム中の画像と較べてみると良くわかりますね
 口パクあり。
 サブキャラクターの絵が一切なく、エピローグシーンの絵もないに等しい
〜年後の姿かなり欲しいキャラクターがいたためEDが味気なく感じる
   以下CGスタッフ
立ちキャラCG原画:おおたか鳴海、松本勝次
立ちキャラCG彩色:fujimi towa(Future hands)、simk(Future hands)
イベントCG絵コンテ:吉川浩司、島津裕行
イベントCG原画:松本勝次
イベントCG原画製作:株式会社アストロビジョン
イベントCGクリーンナップ(清書):服部福太郎、岩田幸子
イベントCG監修:nao、七尾栄造、秋及丞
音楽 4点
 5zizzの志倉千代丸氏がそのほとんどを製作
BGM的には可もなく不可もなく
 しかしながら、ボーカル曲が各キャラクターごとに用意されており
ボーカリストはヒロインの声優さんである
OPのDay-breakはKAORIさん
2ndOPのivyはいとうかなこさん
……合計9曲のボーカル曲を収録という豪華さ
 余談だが雛子役の村田あゆみさんが作曲もしているのに驚いた
しかも他のボーカル曲と比べても遜色ない
 ヴァイオリンは生演奏。
メインテーマの(題名自重)は名曲であるが、アレンジが多すぎて本命に迷う  
文章(力) 3点
 監修が中澤工氏
メインライティング&菜々香ルートが中野麻衣氏
先生・金田朋子・魔王ルート(=サナ編個別)が高木聖子氏
雛子・嘘だっ!ルート(=シュウ編個別)が宮城季詩子氏
 ぶっちゃけ全員女性ライター!?と驚きを隠せない
 文章的にはどうもこうもなく、ギャルゲー的会話主体の文章
特異的なことといえば、シュウがヒロインを嫌っている(と明示されている)ことと
サナが限りなく空気で記憶ぶっとび過ぎなことだろうか……
はっきりいって、主人公は小林さん(サブキャラ)といっても良いぐらいサナは空気です
 文学的には、音楽の単語をちょちょっと入れる程度
シュウは段持ちだが、特にこれといって格闘技術方面の知識は見受けられない
 全体的に掘り下げが足りない…
プレイ時間それなりにかかるのになぜかキャラクターが薄っぺらく感じてしまう
表面をなぞっただけの心情描写から恋愛に発展したり仲良くなったりするため、あまり感動や共感を得られるようなものではない
システム 4点
 KIDから一進三退という感じ
中澤氏がレジスタに移籍しているよう、レジスタにプログラマが移ったのか
それとも多方面のクリエイターを集めたのせいなのか、
誰かお偉いさんの意向なのかは分からないが
システムユーティリティ自体はKIDシステムを完全にもじっている
 プログラム担当の山田晃久は元々KIDに所属してたが(?)、現KIDのシステムは門松民哉氏が構築したようなものであるため
それを拝借したような、派生系のものになっている。他社システム流用が認められなかったので必死に似せた感じがしないでもない
 良くなった点は、クイックセーブがロード毎に消去されないこと
R2を使用したショートカットキー
メニュー画面でのクリア率詳細やら現状のBGMやサブタイなどのデータ詳細
ヒントモード
そしてアルバム時の音楽再生(しかしランダム)
 悪くなった点は
選択肢がR1R2で選択できない(片手プレイ不可)
セーブ箇所32個(少なすぎる)、そして一度に4つしか表示されないためスクロールがロードが相まって面倒
ストーリーショートカット機能がない
オート速度が速すぎる
BGMモードが、1曲リピートやトラック選択リピートなどができない
BGMモードでCGが表示されない
コンフィグで設定できる箇所が少ない、せめて音声個別が設定が欲しい
スキップ中のデータ読み込みの選択できないため、ロードが激しく、しかも鈍足
R3が使われていない
熱中度 2点
 これは際どい…
声優ネタからいくと、好き嫌いがはっきりする金田朋子さん。これは無理
そして子安さん。 29才以上のキャラクターでよろしく(笑
ちなみに主人公(視点での主人公の)ボイスは入っていないため子安ボイスが聴けなく落胆する場合がある、が、
雛子とシュウ(子安さん)のトークシーンのギャップは苦笑を誘うだろうからなくて正解
 ヒントモード搭載のため、一周さえしてしまえば選択肢で迷うことはなくなる
同時攻略できるキャラもいる……が、
共通ルートが選択肢によって変化しないためかなり退屈
スキップ中、どれだけ選択肢が前と違っても未読ストップしないのには違和感を覚える
 長さ的にはちょうどいいが、デレが全くないためギャルゲ本来の楽しみ方はできないのも熱中度を下げる要因
ささきむつみ氏画が動く!しゃべる!だけで感動する私は十分耐えられたが
余韻度 3点
 アニメの脚本の良さと較べる事なかれ
これはささきむつみ氏の画をゲーム上で楽しむアクセサリーだ…
…程度で考えておけば損はしません
 内容的にはほとんど予想できる範囲で事が運ぶため、ギャルゲーに慣れ親しんだ(ぁ)私には毒も飴もないように感じた
音楽や2ndOPムービーや、ちょっとした部分でのクオリティの高さは良かったのだが…
総評 C
 多方面から様々なクリエイターを集めて作ったチームプレイ作品
ささきむつみ氏画を、オフィシャル的にゲーム上で楽しむための至高の一品ではある
 先だって放送されたアニメはかなり重めで、スクデとは違った鬱をかもし出していたが
ゲーム中はCERO12以上のため(話自体は)重めではあっても、表現は軽い
メインの菜々香が蝙蝠チックのため、(クール)設定のテキトーさと相乗してギャルゲ的には失敗
 ただ…イエティオリジナル作品ということもあって、アニメ先発、ゲーム後発といった新しい挑戦が色々と見受けられ
クリエイター集団としてささきむつみ氏の画を保守しつつ仕上げたことにも好感が持てる
問題はライターの力量不足か
 18禁で出して、もっとショッキングな内容にできたら君望すら………
テーマが全然違ってきますけどね
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2008年01月09日

2007年度まとめ

総括  というわけで(今さらだが)2007年度のレビュー総括を行いたいと思います
まぁ、25日まで新作ないわけですし、日記も一切ないブログなので、突発的なデータ集ってのはアリかなぁ…と
とりあえず点数順で今年のトップ5を、既存のテーブル使って表してみます

発売日
ランク
点数
タイトル
シナリオ
グラフィックス
音楽
文章
システム
熱中
余韻
メーカー
画像
2007/11/22 A 83.84 キラ☆キラ 4 4 5 5 2 4 4 OVERDRIVE
2007/01/26 A 78.46 月光のカルネヴァーレ 4 5 4 4 3 3 4 Nitro+
2007/07/27 B 74.61 リトルバスターズ! 2 4 4 4 4 4 5 Key
2007/07/27 B 71.53 Bullet Butlers 3 2 3 5 4 4 4 propeller
2007/09/28 B 70.00 剣乙女ノア 3 3 3 3 3 4 5 Taliwind
発売日
ランク
点数
タイトル
シナリオ
グラフィックス
音楽
文章
システム
熱中
余韻
メーカー
画像

 こういう結果になりました
 まず不動の一位キラ☆キラ
霜月発売というほとんどトリですが、個人的には今年の最優秀賞。
システム面以外でのクオリティも文句なし。やはり音楽に秀でているものは点数が伸びやすいですね、うちのブログ

 次に二位の月光のカルネヴァーレ
ニトロ水準で上の上レベル。ギャルゲを軽く超越しちゃってる収録が圧巻でした。
話自体…というか主人公が嫌いでしたが、相対的に見ると他を圧倒しているため点数は高いに決まってます

 三位のリトルバスターズ!
Keyは設定や(大衆小説に必要な)文章力が欠けているのが気に食わないし、全く感動できない私だが
リトバのハイクオリティさと、友情を前面に押し出した企画は大成功でした、ね
笑い補正と真人補正入ってますが、点数的には妥当

 四位はBullet Butlers
安定して楽しめました。大衆平均を取れそうなぐらい安定していて、点数もこれで流布したいぐらい

 五位は剣乙女ノア
「???」な方も多いと思います。そんな私も???です(笑
未レビューの車輪悠久(A:75)こいとれ(B:70)が本来ランクインするはずなので
暫定五位という感じです。それなりには面白かったですけどね、ノアは


 今年を振り返ってみて…やはりオルタを越えるような作品には出会えなかった予定調和な年、という感じ
全体的な不作がたたり、期待が高い作品でも点数が伸び悩んだり、周囲の評価に頷けない作品が多かった
特に11月から12月にそれが顕著で、プレイする気力がどんどん削がれていった
マブラヴ系のALTERED FABLEもプレイ済みだが、レビューを書くほどのこともなかったし…
その中でも、Bullet Butlersは活力源になってくれるほど"良作"だった
ああいうのが安定して生まれれば飽きは来ないはずなのだが…
ランス系のシミュレーション作業ゲーに没頭したい気分に時折なるため、来年はそちらに期待をしたい

追記:積みゲー・未レビュー多数。総括するには甘かった……
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2008年01月02日

Clover Point

Clover Point
Clover Point
メーカー Meteor発売日 2007/12/21
シナリオライター J・さいろー、星野真樹 原画 Yuyi
Clover Point

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 4 4 3 3 3 4
総評 C 69

一言で締めるのコーナー
「基本を貫いた」


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 全体で見ると非常に普通
が、夜々シナリオだけ頭三つほど抜きん出ている、描きにくい題材を萌えに寄せつつ丁寧に描いていた
その他のシナリオは複数ライターのため無難〜平均以下のデキ
その辺は文章項目を参照
 しかし、この作品の真骨頂は……
ただひたすらにエロ萌えを貫いた点にある
はっきりいって、穴馬でした(笑
典型的な学園モノギャルゲーの風体をしていながら、その実、"萌えさせる"ことへの執着がハンパじゃない
貫かれた後、爆殺される感じ(ちょ
 クローバー云々については、最初の"運命的瞬間"にドキドキしたのだが……
必要性はあまり感じられず、タイトル的には失敗したようにみえる
グラフィック 4点
 今までの原画のクセが見る影もない
とてもじゃないが同一作者の絵には見えません
しかもいい意味で。
 過去の作品のわけのわからなさを払拭したかのごとくデザインが活き活きとしている
………正直言うと、原画担当のYuyi氏の絵はMeteorグラフィックチームに全修正された感じがする
グラフィックチームは十人前後なのだが、作画があまりに違う上に、安定度が高い
絵崩れもほとんどなく、アニメチックな統一感ははチーフの手腕によるものに思う
 童顔、ロリ補正がかかっているが、こちらの方がかわいらしくウケがいい。しかもエロ可愛い
 下着立ち絵が全ヒロイン4種用意してある。
下着に並々ならぬこだわりがあるように感じた(笑
 デフォルメカットインも可愛らしい。 △(三角)な口の使い方が上手い
 デザイン的には恋路橋が一番良かった。まったくけしからん!(ぁ
音楽 4点
 メインの旋律にこれといって感じ入るものがないのにも関わらず…
"ADVBGM"としての落ち着いた打ち込みが非常に良い
決してゲームの雰囲気を壊さず、持ち上げすぎず、(いい意味で)空気のようなBGMは一体感を得られる
 主旋律としてはテーマソングのクローバーが全体を上手く綴っている
必ず主要シーンに挿入されるピアノVer.は名曲扱い  
文章(力) 3点
 最大の欠点にして、最大の長所
ライターさん、2人ということで公表されていますが、スタッフロールで明かされる、実は4人だった真実
やられた…………
 まず、複数ライターさんでないと仮定して読むと…
夜々シナリオのデキの良さ、主人公の性格、寮の規則、クローバーの伏線、魔星の感情etc
あまりに整合性が取れていないことに絶望するでしょう
 だが、「これは複数ライターで、吟味しながら読んでいこう」とすると…
(どなたがどのシナリオ、どの部分を手がけているか分からないため、
シナリオ全体での感想をライター感想に充てています)
 夜々ルート: 共通〜夜々にかけては整合性が取れていてかなり上手くまとめられている
クローバーの事柄に関しても一番
何より主人公が冷静沈着で未来を見据えた好青年。突っ込み型
「トイレだいじょうぶ?」と素で聞ける、思いやりと配慮ある彼に乾杯
ヒロイン(のキャラクター性)が縦横無尽に走り回り、脳天直撃
最上級のバカップルルート
 魔星ルート: 各ルート中最低の文章
主人公はド変態。共通ルートの同一人物には見えない
魔星の感情を伏線完全無視
クローバーをスルー
あの寒さで屋上はない
 月姉ルート: 文化的な文章。 季節的な雑学や、絵画に関する事柄もちりばめられ安心して読める
主人公は夜々ルートをもじったのかよく似ているが、少し配慮が足りない
オチが上手く、全体の構成も良い。
が、最近よくあるギャルゲーの領域を逸脱できていない
バカップル度は並だが、萌えよりエロ特化で閉鎖的
 その他: どうでもいいかと(笑
システム 4点
 初期設定で十分に楽しめる快適度
コンフィグの設定はさわらないでも良い感じ
 画面を見せることにこだわったのか、文章表示欄下部のユーティリティが小さくクリックしにくい
文章表示のバックグラウンドもほとんど透明。 それはそれで袋文字が活きていて良かったが
 鑑賞モードの音楽再生がノーロード
CGの一覧が上手く並べられている  既読(Ctrl)スキップとAutoモードが競合できる
Autoしながら飛ばしたいところは飛ばしていけるという逸脱した機能
 演出が弱いというのが難点
熱中度 3点
 共通ルートを読むのは一回こっきり
選択肢一つで各ルートへ入っていけるので、フラグ回収のような面倒くさい作業は一切ない
 問題は、魔星ルートをプレイしたときの絶望感
クソゲーと思って投げてしまいそうになる
複数ライターであるという点を事前に知っておくことが重要
夜々ルートを最後にプレイするか、最初にプレイしてアンインストールするか、魔星だけ避けるか
それはユーザー次第である
 声優陣は鉄壁ではあるが、どこかで聞いたことのある方ばかりで、ある意味先入観がおかしなものになる
みるさんや草柳順子さんが良い例
しかしながら、(私が)全く気が付くことがなかったため
一色ヒカルさんは天才と思わされる作品だった(笑
本当に凄いよ
余韻度 4点
 ギャルゲーを純粋に楽しむには分には良作
意外な所の、意外な作品が、意外に楽しませてくれたので4点
バカップルぶりを、(ヒロインに)押されぎみに味わえる貴重な作品
名台詞は「何言ってんですか、このガール」と「まったくけしからん!けしからん!」
総評 C
 無難に楽しむなら夜々シナリオのみのプレイを推奨
彼女だけならBクラス
 全体としてみると、テーゼの失敗と複数ライターのクオリティ格差があり、手放しには褒められない
それでもエロ萌え特化としては優良で、
CGのレベルアップも伴いマイナーながらも光る作品となっている
 所々で噂されているとおり、今年を締めくくる良作
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2007年12月27日

赫炎のインガノック -What a beautiful people-

赫炎のインガノック -What a beautiful people-
赫炎のインガノック -What a beautiful people-
メーカー Liar Soft発売日 2007/11/22
シナリオライター 桜井光 原画 大石竜子

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 3 4 2 1 3 3
総評 D 57

一言で締めるのコーナー
「ギー! なに勘違いしt(ry」
※色々とご意見をいただきました、記事に関する理由全般はコメント管理人部分を参照にどうぞ。
下記の文章は判断材料の一角から(私的に)最適なものを選び出したものであり、
決してインガノックの普遍的考察を怠っているわけではありません、ふまえた上での記事です


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 異形都市インガノック
《復活》から10年が経ってなお、人々は《クリッター》とそれが齎す災厄に怯える日々を過ごす
下層で巡回医師をするギーが、キーアと"彼"に出会ったところから物語りは始まる
 …………実は非常に難解なストーリーだった。
文章が反復連打+遠回り描写多数、一人称マルチ心情描写型なのに肝心なことは語らないスルー型のため理解が追いつかない
"奪われた4人"、"クリッター41"、"グリム=グリム"、"願い"、"現象数式"を理解して初めて物語は一つに繋がる
 全体の感想としては……正直ノリきれなかった感がある
特に主人公であるギーの言動が気持ち悪いというか、棚上げ上等な不統一性を持つため見ていられない
逆に、"彼"やケルカンがカッコよく、共感を得られる描写が多い
のにもかかわらず、サブキャラクターのお話は殆ど、ご想像におまかせします、でぶった切られる始末
 ファンタジー路線としてはいい線をいっているのだが、文章がそれをぶち壊してしまっている
話自体は悪くないのだが、伝わりにくさが抜きん出ている
 ちなみに完全一本道
グラフィック 3点
 パケ絵のキーアを見た瞬間
描線=野村哲也+CLAMP÷2と思ったのだが
完全劣化でした(苦笑
立ち絵が安定していないため、頬の部分が妙な感じに膨れていたりする
特に期待していたキーアの画が悪く、ふくよかな印象を受けてしまう
 他、サブキャラクターの色が塗っていない
戦闘シーン使いまわし
黄金螺旋階段が全然黄金じゃない
《奇械》と《クリッター》に色が塗ってない、というかテキトー
 と、彩色の面で色々と問題があることがわかる
のだが、一様な面に対して、紋様をくわえた彩色をするという特異な方法をとっていたり、いい部分もたくさんある
純粋に手抜き加減が問題だった
 コンシューマ向けを狙ったのか、陰部の描写は一切なし
18禁じゃありませんでした
音楽 4点
 インガノックで唯一手放しで賞賛できる部分
ピアノとヴァイオリンが軽快さと力強さを表し、作品と非常に合っている
お勧めは回転悲劇無限舞踊
 問題は曲数がインストゥルメンタルを含め18曲というところ
戦闘の序盤の音楽無限舞踊の使い回しが目立つのはまだ許せたが
終盤の死の舞踊の旋律が良くなく、出し惜しみしておいてあれでは……という感じ
全体に関してもそんな感じで、出し惜しみしたのは結局ラスボスのテーマだけで、それも良くはなく
曲数の少なさが世界の狭さを具現させてしまった  
文章(力) 2点
 正直にいえば、「ユーザーに伝える気さらさらないだろ」な文章でした
大きくわけて三つの問題点がある
 一つ:主人公ギー
他者の命で自慰をする男ギー
彼の描き方が非常に不可解
初期は、無関心→関心に移るという主人公の成長を描くかのごとく、主人公が物事に対して無頓着
だのに、「興味ないね(意訳)」といいながら子供に対して便宜を図ったり、巡回医師をして金のない人を助けたり
初期の台詞「いつか払える時がきたら払ってください」の部分は、倫理観があって義もあったはずなのに
その後は、「金は取れるやつから取ればいい」「旧友は金の亡者だ(意訳)」「情報屋など糞くらえだ(意訳)」
といった、他者、つうか友人や関係性が深い者に蔑むような描写がされる
それなのに、それなのにだ、
医薬品は友人に入手を頼んでいるし、情報屋で仕事をもらって生活してる
しかも情報屋に対しては、「収入のいい仕事」を「金がなくなったら」率先してもらいにいってる

そして……なんとキーアを居候させて生活を始めます!
甲斐性なしのギーが責任を持つようになったのです! 前にもまして金儲けをする描写が増えます!
「入り用になったから」などという描写さえあります
これの何が問題かというと……
工場に心づけしてまでして擁護してる3人衆を引き取らなかったり、
毎日荒事屋で疲弊するアティを養ってやらずに、なんでキーアだけ養ってるの!?

特に主人公は『殺し』に関して自我に近い執着をもっているのに
アティに殺しの仕事をさせてること自体おかしすぎる
物語的にキーアの素性やら何やら明かすことはできないことは分かっているが、理由付けをしっかりしてほしい
さらに……アティ関連の11章なんてはちゃめちゃすぎ、主人公何考えてるの?
なんでキーアに手だしてるの? なんでアティと10年前から×××ってるの?
「僕達はここから始めよう」とか手を伸ばし続けたENDだったら心情に納得がいくのに……
ていうか記憶がないのに何で巡回医師してるのだろう? 意味が不明。"現在"の心理が描写されてない
しかも完全に、治す人間を取捨選別してるようだし
最近主流のキラ・ヤマト的な考えも大嫌い
何だかカルネヴァーレの杉田さんを彷彿とさせる主人公
 二つ:文体
超絶コピペ戦闘
反復反復反復連打法

これのおかげで戦闘はダレるし、通常の文章は同じことの繰り返し意味不明
ただ、―(ダッシュ)の使い方上手いのは確か。 それでも使いすぎ
あたかもFateと思わせられるような二文字熟語描写が多いが、使いまわしの語彙が多く画の少なさも相まって
エンターテイメント(文章+画像)作品としては大失敗
 三つ:マルチ視点の一人称心情描写
章の合間に各キャラクターの心の内を聞けるシステムが採用されていたり、作中でも視点が変わったりするのだが
明らかに物語の中核となる考えは描かないという、意味のない、人間味のない心情描写
一人称なら的確に彼・彼女らの真実を描いてしまわないと不可解だと気づかなかったのだろうか?
ユーザーからしたら「なに、このスルー描写? 意味ねー」である
 総括して、遠まわしで真実を回避させているのが非常にイライラする
一人称ならなおさらのことである
これでラストに明確な解答を得られるならまだしも、そのまま遠まわしのまま終了とかふざけないでください
遠まわしにしなければならなかったキャラクター達の理由を描いてください

 ゴッドフィンガーと、クラックとハックの逆が気になった
物理破壊は不可能なのに、殴ったり斬ったりするのも不可解
医学要素が超絶にテキトーなのも腹立たしい。 何が「臓器損傷:レベル1」だ
システム 1点
 これは酷い、ある意味世界観を引き裂いている
いちいちルビ振るのが面倒くさいので(というかシステムのせいで覚えられない)記述はしないが
機関(エンジン)や、幻想生物(モンスター)といったルビ振り必須の文字達に一切読み仮名がないこと
ボイス付きで誰かが読んでくれるまで分からない
しかもこの作品、これが大量に投下されているのである。 種族名なんてとてもじゃないが読めるわけがない
そのボイスもパートボイスで、しかも語りべに半分とられ、台詞はほとんどない
読み仮名必須の単語も作中一度読まれればいい方である
 コンフィグはあってないようなもの
 心の声選択シーンのスキップの停止が酷い
 スキップはジャンプ機能を有しているが、一本道ではどうもこうもない  
熱中度 3点
 音楽が良かったため、いかにコピペ戦闘シーンでも盛り上がるのは確か
他にも真実が明らかになったときの快感は凄いものになるだろうという"予想が"プレイ気力を保たせる
ケルカンが出るとかなりいい感じ
余韻度 3点
 ギーとキーアがいないかったら素晴らしい物語だったと思う
でも二人がいないと物語が成り立たないのでどうしようもない
もしかしてギーの心の葛藤などが最小限抑えられていたのは、ユーザーの影法師を意識したのだろうか?
マルチシナリオでもないくせに(苦笑
 ラストは理解していれば喝采したくなる
 鳥さんとケルカンとポルっちがお気に入り
総評 D
 お勧めするには厳しいデキかと
硬派グループの中ではNitroは論理的で直接的、ライアーは抽象的で間接的な印象
ただ、ライアーはシステムやら画やら、クオリティ不足が目に見えて分かってしまう
ファンタジー路線はいいのだが、(開発の)土台をしっかりさせてほしい
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2007年12月22日

そして明日の世界より――

そして明日の世界より――
そして明日の世界より――
メーカー etude発売日 2007/11/22
シナリオライター 健速 原画 植田亮
そして明日の世界より――

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 5 3 3 4 2 2
総評 D 53

一言で締めるのコーナー
「主人公に石を投げたい」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 結論から言うと、企画・脚本は他の方にまかせてください、健速氏
命題とかひっぱるから『こなかな』の如く"進みやしない"
 公式HPに公開されている情報まででのストーリーとしては
3ヵ月後に地球が滅亡すると決定した中で、少年少女たちはどう生きるか…、なのだが、
当事者になれない物語なんて必要ありません。
 当初私が期待していた物語というのは、何ていうか…、そう…、
『漂流教室』とか『バトルロワイヤル』や『SWAN SONG』だったわけなのだが
この物語の基本は、登場人物全てに実害はなくあらゆる面において切実ではないという現実の中、
勝手に切実な状況を想定して行動しているということであり、それが最大の問題。
(ぶっちゃけ、自暴自棄になった島民がヒロインを××したりとかの状況の方が納得できる。
主人公に島民が〜〜するのは"当然"である。あんなの現実にやってたら目も当てられないDQN多妻。
私も彼に『よく調教してやがる』といいたいぐらい、ヒロインが盾になってる
島民は常識人で倫理人、遠巻きに叱ってくれてます)
 全体の流れは平坦すぎ。笑いの要素と毒の要素が皆無なため続けるのが億劫
共通→個別シナリオが不可解、特に主人公の心情や青葉全般。
整合性が取れてない選択肢後のシナリオ構成にもビックリ。
 共通→一般シナリオ→Trueは可もなく不可もなく。
焦点が妙にぶれており、"家族"という伝えやすい面を放棄しているのは何故だろう?
 構成も説明ちっくでほとんどが氏んでいる。
『クロスチャンネル』のように既に構築されている人間関係を説明せず、
物語の中でユーザーに主人公と他者の関係性を把握してもらう、のような設定なら物語性はあったのに、
続けられてきたはずの日常を説明されては違和感が拭えず楽しみようもない
 全体の感想は、"物語としては失敗"、である
健速氏特有の"命題"売りの道具として使われた感が否めない
シンパシーもほとんど得ることができず、上っ面を整えた脳内妄想抽象作品
……だってほんとに"面白くない"ですから(苦笑
オチをスルーして、キャラクターを縦横無尽に走らせる恋愛物語だったかにしのの方が楽しいのは当たり前

 主人公云々は文章項目へ
グラフィック 5点
 鬼才、植田亮氏
この方の絵を見るためにやるゲームである

 驚きなのが、背景すらご自身で書いていらっしゃるということ
グラフィック全般の処理やら彩色も、アシスタントさん二人のみの自身がチーフという超人さ。
世界を一貫に構築できる方として最高峰でしょう
 正直、私はイラストレーターとしての知識がないため、あの素晴らしい絵を言葉で表現することはできません
実際に見て実感をしていただきたいです
 問題は、キャラクターデザインが終わっているという点(笑
二人合わせてサテライトキャノンもびっくりです(笑
音楽 3点
 I've、効果と打ち込みの丁寧さは卓越しているが、主旋律にいいものがない
"綺麗"であっても"コレは!?"と思える曲がない
 ボーカル曲は各Endものは多分絶望します、歌がなければ4点なのだが……
return to the placeだけは合格
Trueのあの曲は題名自重ですが、オリジナルではないので評価できません  
文章(力) 3点
 とりあえずいえる事は、日常シーンのつまらなさと、愛も毒も笑いもないので及第点ということ。
語彙力のなさが露呈してしまいました
 キャラクターの描き方について
 全体:妙にテンプレートな思考をそのまま口に出していく彼・彼女らはとっても幻想的(悪口
 主人公:最低。氏んでください
某ルートで、相手が自分のことを好きだと気づいているのに「結婚しよう」と冗談でほざいたり、
彼女できなかったらもらってやるからと予防線張ったり、
お互いの状況を綴った隠喩物語を聞かされても「はぁ?意味不明じゃん」の思考回路で一蹴したり(ユーザーとのシンクロ率0)
告白に対して「考えたこともなかった」の返答。 仁くんなら立ち直れません
親の愛を天秤にすらかけずスルー

という、本当に一貫性のかけらもない、思慮の足りない厨な印象を受ける描き方
4人のヒロインを常にはべらせていたり、偽善者と自己を認識できない偽善者であったり、
すぐに化けの皮がはがれたり、本当はヒロイン達を信じていなかったりと、
作中での"優しい"主人公というヒロインらの表現は
ヒロイン達にとって、都合いい部分しか見せず安心させてくれる、いわゆるホストの意味で"優しい"としか思えない

まだ、食堂でお茶をみんなに運んでくれる人の方が等身大の優しさを感じる私である
 ヒロインズ:青葉は何だかんだいって自分ルート以外存在の意味0
夕陽は、"がんちゃんといつも一緒"という設定を、選択肢で完全に無視する
姉は見てられない(笑
御波は安定かと思いきや、健速氏特有の実問題スルー型
 家族:「困ったら助けてやる」な愛ある家族なはずなのに
どんなことが起こってもとことんスルー方針。 というか描く気がない
×を×××れるのはもちろん、××××まで起こってるのに完全スルー。

 命題を意識するのはいいが、魅力的なキャラクターを描く前提の、
確固たる理由付けや、言動の一貫性、主義主張の統一化をおざなりにした文章だったことは否めない
各キャラクターの描写不足も問題で、不必要な日常シーンをダラダラ流されてもどうしようもない
システム 4点
 ユーティリティは、美しさ優先で実用性が犠牲になっている
しかも、美しいのユーティリティだけであって、ゲームの演出は弱い
立ち絵がフェードアウト変化しないのは植田亮氏の画を殺すことになっている
 選択肢の既読選択の色彩変更が青から白(?)であって、
カーソル合わせで白に発光するため、何がなんだか分からない
陰陽をあらわす二色か、せめて否定系の色を使ってほしい
 スキップが鈍足
 速度重視の設定にすると文字がディブゾルアウトになり、気になってプレイできない
 上記全てを覆い隠せるほどシステムユーティリティは美麗
ゲームのシステムとしては失敗だが
 
熱中度 2点
 はっきりいって、無理
こんなダレダレとプレイを続けるのは拷問以外の何物でもない
一周目で主人公を嫌いになった場合は放棄確定でしょう
切実さと現実感のなさが緊迫感を拭い、癒しの要素を仮想切実で拭う
余韻度 2点
 Trueを見るまではあきらめてはいけない、みたいな感想が各所であがっていたので最後までやったが、
別にどうこう感じるようなラストではなかった
家族スルー型のため、家族や嫌いな主人公が出る途端盛り下がる
プレイ時間に見合った感動を全く与えてくれない
 植田亮氏の絵が素晴らしい、という一点だけが好印象
総評 D
 世界観を容認できる方のみ推奨
私にとっては大きく期待を裏切られる作品となった
 物語性を命題に奪われるという点を鑑みると
健速氏は、リアル思考の物語を、他者企画で描くといいものになる…かもしれない
posted by PP at 16:49 | Comment(1) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月09日

キラ☆キラ

キラ☆キラ
キラ☆キラ
メーカー OVERDRIVE発売日 2007/11/22
シナリオライター 瀬戸口廉也 原画 片倉真二
キラ☆キラ

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
4 4 5 5 2 4 4
総評 A 83

一言で締めるのコーナー
「君は決して"人間失格"じゃない」


以下詳細レビュー
シナリオ 4点

 広い。広い!広い!!

 いやぁ〜、騙されましたねぇ、第一章の学園祭編が序章に過ぎなかったなどと……
とにかく世界(観)が広い! 学園だけに収まる話じゃなかった。
OHPに公開されているの話してしまうが、二章は日本南列島横断旅編。
日本の地域密着型でシンパシーを誘う。 ペルソナや女神転生好きにはたまらない
サクセスストーリーが如く、はじめの一歩が如く駆け上がる様は、読んでいてドキドキが止まらない。
しかし、そこで終わってしまわないのが『キラ☆キラ』の真骨頂。
"懸けてきた時間"という意味合いを現実的に考慮しつつ、予断のできない展開が待っている

 三章以降の個別ルートがもったいない! の一言
賛否両論あろうが、持ち上げるだけ持ち上げといて、打ち切り御免は「あぁぁぁあぁぁ(´Д`)」な気持ちでいっぱい
それでも十分に"個別"ルートを描ききっていたので概ね満足
特にきらりEND1はハンマーで頭をぶったたかれたような衝撃を受けること請け合い
ぜひラストにプレイを

 どうやら私は、日本の生活様相を模写したADVはシンパシーが得られなければ認められない、ということが分かった
ここでいうシンパシーというのは、実生活上で感じるであろう大衆観念や常識的事実や社会性や生活観なのだが…
どうでもいいが有名な代表作品でランク順にしてみた
Key系(最低ランク)<他の普通のギャルゲー(平均以下)<君望(及第点)<キラキラ(AAA)<だめ恋(S)

グラフィック 4点
 敢えて言おう。私はGROOVERの頃からこの絵に拒否反応が出ていた
実際グリーングリーンは体験版で投げた。
そして…結局拒否反応が出ました(笑。 しかし、服を着ている状態の立ち絵に拒否反応がでただけで、
グラフィッカーさんや、チーフのコシイシタカシの手腕により、肉体美がアニメチックに美しかった

 だが、「キラ☆キラ」のグラフィックの優れているところは原画ではなく、
背景と、効果彩色
風動画文化発展有限公司の手がける背景は手抜きが一切なく、南列島津々浦々全部に用意してあり臨場感が高まる
ライブ場面の光の加減や、楽器類の彩色が煌びやかで非常に鮮烈
ただし、ライブシーンの画像の量が足りていなく、同じ画像を何度も使いまわすことになっている
ついでに全員集合のライブ場面の原画が安定していない

 立ち絵が全体的に悪く、作品の良さを損なっている。 もっと感情をあらわにできたり、動作を体で表現できたら良かった
登場する立ち絵キャラも少なく、某両親やら家族やら、必要なキャラクターはたくさんいただろうに

音楽 5点
 はは、何だよ、Let's Jumpごとき、普通のポップロックじゃねーか…
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごめん、私が悪かったDEATH。 lip on hip の音響のライブ臨場感が凄すぎる
何よりボーカル楽曲10曲が驚異的。


 STAFF見ても第二文芸部演奏ってことになっていて詳細な演奏者は分からないが、
楽曲提供がmilktubになっているので、彼らの生演奏ってことでいいのかな
作品とのコラボがすばらしく、ドラム・ベース・ギター・ボーカルの一体感が最高

 楽曲の特徴はイメージ上パンクロックなのだが、商業的に成功している名パンクロッカーに届かないのが目に見えていたのか
ゲーム音楽に寄ったポップ的な印象が強い。 が、バックの演奏が力強く、作品の中核となる名曲ばかり

 第二文芸部はUR@N氏、HAPPY CYCLE MANIAはYURIA氏がボーカリストとなっている
後日発売の第二文芸部のアルバムにはHAPPY CYCLE MANIAのa song forが入っていなく残念
劇中バンドが現実のバンドとしてインディーズレーベルで活動する愛ある音楽ゲー

 BGMもms-jackyと一番星氏の製作で作品のノリを十分に理解したギター色の強いもの。

 お勧めは第二文芸部のgo on a trip, traveler, lead to you dream
そしてHAPPY CYCLE MANIAのa song for

文章(力) 5点
 ……なんでこんなに共感できてしまうんだろう。 私は"人間失格"なんだろうか…?
そんな風に思わせられる作品だった。

 最初の一人語りはノれなかった。 ぐだぐだ続く、価値観のずれた主人公の思考を受け入れられなかったからだ。
バンドの練習を開始したときも、バンドチュートリアル的な内容は省いてあり、ある程度上手くなってからの文章であり、
作曲なども詳しいコードやら具体構想の仕方を描いていなく、ロックに興味のない私は少々落胆した

 だが、どうしたことか、学園祭が終わったあたりから、各キャラクターの人間味が色濃くなり、
全員何かしら"欠けている"という、瀬戸口氏の特異文章が表面に出始める。
主人公の思考回路もどんどん"等身大の人間味"を帯びていき、世界の全てに親近感を持つようになる。何というマジック。
そして、物語上、最も"欠けていて"、"人間失格"の仮面を被っている主人公の生き方、感じ方が、一人称視点のため全編に続くようになり、
もう止まらない、止まれない。 歪曲しながらも、現実を思う一人の人間の考え方を一心に投じた作品と相成った。
それがまた、誰もが一度は考えたことのあるであろう、「キラキラ」した見方であったり、「どす黒い」見方であったりする。
主人公のことはあまりに"自分過ぎて"嫌いになるだろうが、彼の考え方は大好きになるであろう。

 全体の印象はあまりに"等身大"
超絶な展開があるわけでもなく、一人の人間が現実的に可能な最善の選択までしか用意されていない
周りの人間も等身大で、シンクロすることは間違いないだろう

 旅編の地方の描き方やライブハウスの様相は卓越している。
こんなに生活臭を出されては好きになるしかない。
ハハハ、見ろ! Keyがゴミのようだ!

 音楽的な部分については、あーと、えーと…
ファッキンだぜロックン! ファック!ファック!ファック!
なノリでいくかと思ったら、そうでもなく案外冷静。 メッセージ性は主人公らの生き方に多分に与えられていて、
パンクロックは現実の有名ロックローラーの名前が挙げられる程度で、主人公の自己認識に納められる。
打ち上げやらリハやら舞台裏やらライブハウスやら、削減されつつも描いていてバランスは絶妙。
音楽の感じ方・受け取り方の感情的部分が、主人公の心理描写と交錯するため説明不足は仕方がない分、
"心情相応"の感じ方ができるという稀有な作品。

 専門用語などはプロデューサーのbamboo氏の意向が入っているのだろう。
バンドの面々が上手くなっていく練習模様を忠実に文章に表してほしかった。

システム 2点
 はっきりいってこの作品の足を引っ張っている最低な項目
 まず演出面
立ち絵の表示が一様で、奥行きも使えなければ、左右に動きもしない
これのおかげでライブシーンが一枚絵に頼りきりという、グラフィック陣営に負担をかける要素となり
結局予算やら時間の関係上、ライブシーンの画像数やクオリティが削られマンネリ気味。
ギターやベース、マイクをもった立ち絵を縦横無尽に走らせることができるだけで全然違う印象になったと思う

 次のコンフィグ系
既読文やオートの文字色は変更できるのに、未読部分の文字色が変更できないのは何かの嫌がらせだろうか?
文章が全画面表示なので、グラフィックをバックグラウンドカラーを消してプレイしたい場合、
未読文章色が白限定なので文章が読めない。 多少袋文字のおかげで認識できる程度

 全体のコンフィグは、エフェクト速度と文章速度程度しか変更できない
スキップが鈍足なため周回プレイが億劫
そしてライブシーンがスキップできず、ライブシーン後スキップが解除される
これがかなり痛く、二章は選択肢がほとんどないので放置プレイで未読に飛びたいと思ってもいつの間にかスキップが解除されている

 BGMが全く鑑賞できないというのも問題。 サントラはソフマップ限定の非売品? そんな馬鹿な…
ボーカル曲は聞けます。

熱中度 4点
 主人公がXXした辺りからもう止まらない、全速前進!

 ただ、スタートダッシュから3時間ほどがかなりマズイ
最初の頃は主人公の語りが特異すぎというか、毒もなければ段差もない平坦な感じなので投げ出す可能性がある
ぜひ最後までプレイしましょう。 彼・彼女らの性格云々の伏線回収も見事です!
>
 システム周りが良くなく、演出やスキップが貧弱なため周回プレイ時は興味が薄れるかもしれない
きらりシナリオをラストにもってきつつ、スキップ中は他のゲームでもやって時間を潰して未読部分だけ楽しみましょう
余韻度 4点
 はー、いやー、凄かったなぁー
そんな感じ。 こんな身近に感じられる体感ADVは久々でした
ラストのシナリオの切り方がちょっち微妙ではあったが、それを飲み込んでしまえるほど全体のグルーヴさがあった
何より、感情の逃げ場がないため、洋楽を、ロックを、音楽を、愛してしまいそうになる
浸れる優良ゲーム

総評 A
 インガノックと明日せかを残しての2007年度最優秀作品
上記の2本がこれを超えなければ決定

 私は洋楽というか、R&BやRock'n'Rollには興味などなく、アコギ持ってても弾かないかけ離れた存在です
ゲーマー脳な私は、Good CharlotteやEarth,Wind & Fireぐらいしか聞かず、クラッシュやチャック・ベリーやセックスピストルズなんて知りもしない
ゲーム中に単語が出るたびgoogleで調べるくらいでした
だのに、瀬戸口廉也氏の描写のおかげ、ライブハウスに行きたくなりました(笑
熱く、暗く、それでいてキラキラしていて、無我夢中な、欠けている何かを知る物語―――

 swan songは土台が素晴らしくシナリオを投げっぱだったので絶望したが(それでもA評価)
「キラ☆キラ」はシナリオ面が他を圧倒していて、その広大な日本を見る目と、学識と心理描写に脱帽した。
最後はやっぱり投げっぱだったけど、そんな瀬戸口廉也氏が大好きです
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2007年12月04日

明日の君と逢うために

明日の君と逢うために
明日の君と逢うために
メーカー Purple Software発売日 2007/11/30
シナリオライター 鏡遊、北川晴 原画 まっぴーらっく
明日の君と逢うために

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 5 3 3 5 4 2
総評 C 60

一言で締めるのコーナー
「設定を投げ捨てた高水準活劇」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点

 で?

という作品だった……。  いや、もうね、前提条件から氏んでいる上に、何一つ解説してないのだから物語として成り立っていない
往年の名作(とは私は全く思わない)、OneやKanonに高得点を付けられる方には満点でしょう。
そうですね、上記の作品の言葉を借りるなら
「神様はここにいるよ」by One
「奇跡は起こらないから奇跡っていうんですよ」by Kanon(まんまやん)

 大まかなストーリーは、主人公がメインヒロインに逢うために東京から出戻り、
かつて彼が住んでいた島、御風島の神秘に触れつつ他のヒロインとイチャラブしよう…というもの
ここでポイントなのが、"触れつつ"であって神秘を紐解こうとか、そんなものがいっさいないこと。
伝記のデの字もない。

そして主人公の目的意識があまりに希薄で感情移入する隙がないこと
七年も思い続けたヒロインのために、東京からわざわざ出戻って、島で再会してさぁどうする!
な、はずなのに、他のヒロインに諭されるほどメインヒロインをスルー
しかもメインヒロインに対する固執を、執着を、一切合切省いており、七年前の回想シーンがほとんどない。
主人公がどこまで本気なのかさっぱり理解できないし、
他のヒロインの(メインヒロインへの固執具合が)嫉妬対象にされるので、ただの道具付けにしか見えない

最初に、七年前のメインヒロインに対する切実な思いを数十分にわたり回想していたら納得できたのにね……
 つまり、全ストーリーの基軸になるメインヒロインへの想いが薄く、
土台となる島の神秘が論理解釈でないため、全シナリオが薄く、滑稽。
 各ヒロインたちとの恋愛模様は及第点であり、シナリオ以外の面が優れているため楽しめるには楽しめる
しかし、山場になれば山場になるほど土台の抽象さに反吐が出て、作品を好きになれなくなる
キャラクターは好きなんですがね…

 告白したら(されたら)、ブラックアウト次の日、とかが多く、
どこのドラマのシーンカットだよ…と現実感をそぐ要素多数
グラフィック 5点
 最強、無敵、強靭、大喝采!
 立ち絵が顔パーツ変化だけでなく、全身動作変化多数
 OPムービーが高レベルアニメーション。 巧み。
さすがに新海誠氏には劣るかもしれないが、JellyFish+LOVERSで有名な滝美梨香氏なので高品質
というかメインヒロインの原画はこちらの方がいい
 背景が綺麗なループ動画。 嵐の日の雨のアスファルト上の流れなど、細かい所に凝っている
 一枚絵が立ち絵と違和感なし。 超安定。 4社共同。
服の影も光の加減も肉体美もパーフェクト。
ただ、一枚絵の時だけ目を閉じたときの睫毛が濃い、そしてモザイクが適当
 制服のセンスが半端じゃない。 脇下とか見えてますよ(笑
 主人公のバイトの制服に萌え(笑
 メインヒロインの前髪の頂点の収め方がデザイン的にビミョー
角ばった感じにすればOPムービー同様可愛くなったと思う
音楽 3点
 典型的な打ち込み。 全体で見ると普通。
BGMの中では唯一ただ、この手にあることをの前奏の旋律が回生の感動を味わえるものだったが
サビで下落
 ランティスの橋本みゆき氏が唄う主題歌、TIMEはムービーとも相まって電波られます
タイトル画面で毎回流れるし、instrumentalやオルゴールが作中で使われるので覚えてしまってノリノリである
文章(力) 3点
 毒舌、そして中傷友情
いや、ね? 夢見師のような一対一での対話の上で相手を罵倒したりするのならいいんですよ
目に見えて相手を気遣っているのがわかりますから。
でも、この作品のキャラクター達は、多人数でも、中傷する対象がその場にいなくてもズバズバ言います。
しかも、あながち冗談とも言えない様相で話しているので質が悪い。 もうただの陰口です

 え? それの何が悪いか、ですって?
自分のいない所や、自分の予想もしない事態で、他動的に他者に自分の性格を固定化されるからですよ
たとえば、A氏自身は頭が悪いと思われることを良しとしていないのに、(A氏の本質はこの際置いておきます)
A氏・B氏・C氏・D氏で会話をしている時、B氏がC氏とD氏に対して「A氏ってば、あの時〜〜で〜〜でさぁ、馬鹿みたいだろ」
ということを本人は冗談かもしれないが、性格を固定させるような台詞を言うわけです
そうすると、C氏とD氏は少なからずA氏は「頭が悪い」という印象を受けるわけです。
こういう言動は社会的に見れば、配慮の足りない稚拙な言動です
もっと具体的に言うなら、自分が友人と恋人の3人で会話をしていて、友人が恋人に自分の欠点を論えたらどうでしょう?
口は災いの元。 冗談とはいえ人間関係にヒビが入るのは目に見えています
そして、当人のいないところでこういう会話をするというのは陰口ですよ
笑いを取るためのライターの特徴的文体だが、キャラクター達にはもっと時と場所を考えた配慮ある会話をしてもらいたい
こんなことを延々と続けられては気分が悪くなるだけである

特に兄貴は全然報われません、可哀相…
 まぁ、上記の部分を抜かして見ると中の上という具合
キャラクターの個性が抜きん出ていて非常に活き活きとしていて好感が持てる
笑いはあまり取れていなかったが萌えは十分ある。
ただ、ツンとデレの割合がよろしくない。 デレが1割程度しかない
キャラの性格が恋人になった後も殆ど動かないのは現実的でいいのだが、欲を言えばもっとデレデレして欲しかった  
システム 5点
 ずっとPurple Softwareのターン!!
圧倒的じゃないか! 何なんだよ! これはぁっ!?
 まず最初にあげなければならないのが「演出」である
立ち絵の変化がナチュラルフェードでアニメーションを見ているようだし、
歩くときは立ち絵が上下するし、登場シーンは横からフェードインだし、奥行きも多少ながら使ってキャラを動かすし
背景は動画だし、会話中のキャラもバタバタ左右・上下に動くし……
フルスクリーンでプレイたくなるゲームは初めてでした
 そしてコンフィグの詳細さ!。 何じゃこりゃ!
最小化偽装・スクリーンセーバー無効化・非アクティブ動作設定・特殊フルスクリーンモード・解像度・フレームレート変更・縮小拡大補完の異方性フィルタリングやLINERフィルタ、POINTフィルタ選択・ディザリング補完・ディスプレイ検出・音声バッファ変更・ フォント設定・テキスト袋文字装飾、縁装飾、太文字装飾・カーソル自動消去時間選択・動画フレーム制御・マウスパット
さらに、ほぼ全ての動作にフェード有無し・フェード時間設定が可能
これが非常に優秀なフェードで、音楽から終了画面から画像演出から立ち絵演出から何から何までフェードするので、
その自然さが好感触でゲームという虚構を紙やすり2000番で削った"丁寧な作品"に仕立てている
活劇を見せられている、というほどの高水準システム
熱中度 4点
 なんと! 体験版が共通シーン全部だったとは…。 全体で見ると共通が3割程度。
個別は適度な長さ。 選択肢も簡単で短時間のコンプリートが可能。
グラフィックとシステムが卓越しているため熱中はできる、ヒロイン達も可愛らしい
 女性声優陣が鉄壁の布陣であり、
泉水小夜は、最近だと『ハヤテのごとく』で人気の桂ヒナギク役の伊藤静さん

明日香は安玖深音さん
里佳姉は姉をやらせたら右に出るものはいない一色ヒカルさん
月野舞は木村あやかさん
七海は風音さん。 ツンデレより天然馬鹿丸出しキャラのほうが似合っていた
余韻度 2点
 いや、ね、謎とか伏線とかきっと回収されると思っていなくもなかったんですけど
結局ご想像にお任せしますネタかよ、帰って下さい
何一つ解明されません。 ヒロインと恋愛することだけが売りのシナリオ
しかし全体のクオリティが超絶に高いためにプレイを放棄することもできず……
総評 C
 グラフィックやシステムはageに勝るとも劣らない
雰囲気で勝負なゲーム。
シナリオには期待せず、エンターテイメント気質のハイクオリティギャルゲーだと思って、
ヒロイン達に萌えきるのが吉。
 私は伊藤静さんのファンだったのでこれはこれでアリだったと…
 シナリオ外注にすると手の付けられない怪物になったであろう作品。
Purple Softwareはこれ以降も買い決定。このレベルでやられたらシナリオが駄目でも買ってしまう
posted by PP at 22:23 | Comment(3) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

全項目ソート

レビュー全項目ソート 75
発売日
ランク
点数
タイトル
メーカー
画像
考案中
2006/02/24 S 94.61 マブラヴ オルタネイティヴ age
2006/09/22 S 93.06 マブラヴ オルタネイティヴ 全年齢版 age
2009/08/28 S 90.76 真剣で私に恋しなさい!! みなとそふと
2005/02/22 S 89.23 パルフェ 〜chocolat second brew Re-order〜 戯画
2003/11/27 S 88 Ever17-PE- KID
2005/11/25 S 86.92 車輪の国、向日葵の少女 あかべぇそふとつぅ
2005/08/26 S 86.92 つよきす きゃんでぃそふと
2005/03/25 S 86.15 パルフェ 〜ショコラ second brew〜 戯画
2009/03/27 S 85.38 BALDR SKY Dive1 ”Lost Memory” 戯画
2007/11/22 A 83.84 キラ☆キラ OVERDRIVE
2003/12/26 A 83.84 沙耶の唄 Nitro+
2006/05/26 A 83.07 機神飛翔デモンベイン NitroPlus
1996/12/19 A 83.07 鬼畜王ランス ALICE SOFT
2009/10/15 A 82.30 Steins;Gate XBOX360版 5pb.
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2006/12/15 A 81.53 戦国ランス ALICE SOFT
2010/08/26 A 81.53 Steins;Gate PC版 Nitro+
2008/07/25 A 81.53 リトルバスターズ!エクスタシー Key
2007/12/31 A 80.76 ひまわり ぶらんくのーと
2008/04/25 A 80.00 11eyes -罪と罰と贖いの少女- Lass
2008/02/28 A 79.23 トリノホシ 〜Aerial Planet〜 エヌケーシステム
2007/01/26 A 78.46 月光のカルネヴァーレ Nitro+
2004/08/27 A 78.46 ランスY〜ゼス崩壊〜 ALICE SOFT
2000/12/19 A 77 月姫 TYPE-MOON
2003/12/12 A 76.96 うたわれるもの Leaf
2005/11/25 A 76.96 この青空に約束を― 戯画
2010/07/30 A 76.15 俺たちに翼はない AfterStory Key
2009/05/28 A 75.38 Trample on “Schatten!!” 〜かげふみのうた〜 TAIL WIND
2006/09/22 A 75.38 マブラヴ 全年齢版 age
2001/08/13 B 74.61 歌月十夜 TYPE-MOON
2005/06/24 B 74.61 シンフォニック=レイン 工画堂スタジオ
2008/01/31 B 74.61 涼宮ハルヒの戸惑 バンプレスト
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2002/06/28 B 74.61 それは舞い散る桜のように BasiL
2007/07/27 B 74.61 リトルバスターズ! Key
2006/11/24 B 73.84 遥かに仰ぎ、麗しの PULLTOP
2004/04/28 B 73.07 CLANNAD Key
2006/04/28 B 72 処女はお姉さまに恋してる キャラメルBOX
1996/12/26 B 71.53 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO elf
2009/09/25 B 71.53 夏ノ雨 3 CUBE
2007/07/27 B 71.53 Bullet Butlers propeller
2002/09/27 B 71.53 勝 あしたの雪之丞2 elf
2007/01/25 B 71.53 Routes Portable leaf
2006/11/24 B 70.76 Really? Really! Navel
2007/09/28 B 70.00 剣乙女ノア Taliwind
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2003/06/27 B 70.00 姉、ちゃんとしようよ! きゃんでぃそふと
2006/11/24 B 70.00 ふぃぎゅ@メイト エスクード
2008/05/30 C 69.23 ウィザーズクライマー ソフトハウスキャラ
2007/12/21 C 69.23 Clover Point Meteor
2007/01/18 C 69.23 潮風の消える海に light
2008/05/23 C 69.23 夏空カナタ ゆずそふと
2006/12/15 C 69.23 みにきす きゃんでぃそふと
2005/09/30 C 68 群青の空を越えて light
2001/08/31 C 67.69 銀色 完全版 ねこねこソフト
2006/09/29 C 67.69 こんな娘がいたら僕はもう…!! あかべぇそふとつ
2002/04/26 C 67.69 水月 F&C
2001/08/31 C 66.92 あしたの雪之丞 elf
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2006/09/22 C 66.92 StarTRain mixde up
2002/09/27 C 66.92 ”Hello,world.” Nitro+
2006/02/24 C 66.92 もしも明日が晴れならば ぱれっと
2008/03/19 C 66.15 TIME HOLLOW -奪われた過去を求めて- コナミ
2006/05/26 C 66.15 D.C.II 〜ダ・カーポII〜 CIRCUS
2008/01/25 C 66.15 FORTUNE ARTERIAL AUGUST
2003/07/25 C 66.15 Maple Colors CROSSNET
2003/12/19 C 66.15 ゆきうた Survive
2001/07/27 C 65.38 秋桜の空に Marron
2007/06/29 C 65.38 HoneyComing HOOK
2007/11/09 C 64.61 Aster RusK
2004/05/28 C 64.61 シャマナシャマナ キャラメルBOX
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2007/11/22 C 63.07 世界でいちばんNG(だめ)な恋 HERMIT
2007/07/27 C 62.30 あかね色に染まる坂 feng
2007/10/26 C 62.30 うちの妹のばあい 純愛版 イージーオー
2000/12/22 C 62.30 顔のない月 ROOT
2004/06/25 C 62.30 巣作りドラゴン ソフトハウスキャラ
2000/12/08 C 62.30 とらいあんぐるハート3 JANIS
2004/10/29 C 62.30 ままらぶ HERMIT
2005/09/22 C 62.30 夜明け前より瑠璃色な オーガスト
2008/03/27 C 61.53 暁の護衛 しゃんぐりら
2005/04/29 C 61.53 サナララ ねこねこソフト
2007/05/18 C 61.53 夢見師 H℃
発売日 ランク 点数 タイトル メーカー 画像
2007/11/30 C 60.76 明日の君と逢うために Purple Software
2007/03/23 C 60.76 EVE 〜new generation X〜 TYRELL LAB.
2007/09/27 C 60.76 空の軌跡SC PSP版 日本ファルコム
2003/11/28 C 60.00 Clover Heart's ALcot
2003/01/24 C 60.00 てのひらを、たいように Clear
2007/12/20 C 60.00 Myself;Yourself イエティ
2006/12/22 D 59.23 ef-the first tale. minori
2008/03/28 D 59.23 Princess Frontier AXL
2007/11/09 D 59.23 らくてん 〜この世の楽園?あの世の天国!?〜 Stellar
2008/04/25 D 58.46 CHAOS;HEAD Nitro+
2006/10/27 D 58.46 終末少女幻想アリスマチック キャラメルBOX
2003/09/26 D 58.46 Ricotte〜アルペンブルの歌姫〜 RUNE
2007/11/22 D 57.69 赫炎のインガノック Liar Soft
2007/05/25 D 57.69 つくとり ruf
2005/10/28 D 57.69 Heaven’s Cage Art
2004/10/01 D 57.69 Silhouette CDPA
2006/10/06 D 56.92 Canvas2 DVD F&C FC01
2008/01/25 D 56.92 さくらシュトラッセ ぱれっと
2003/09/26 D 56.92 月は東に日は西に オーガスト
2006/10/26 D 56.15 chanter-キミの歌がとどいたら- Terios
2003/01/31 D 56.15 ときどきシュガー XUSE
2007/06/29 D 55.38 恋する乙女と守護の楯 AXL
2008/03/28 D 54.61 戦乙女ヴァルキリー2「主よ、淫らな私をお許しください…」 ルネ
2005/10/21 D 54.61 はぴねす! ういんどみる
2006/07/28 D 54.61 はぴねす!りらっくす ういんどみる
2007/08/24 D 54.61 ひまわりのチャペルできみと Marron
2007/11/22 D 53.84 そして明日の世界より―― etude
2000/11/24 D 53.07 Canvas 〜セピア色のモチーフ〜 カクテル・ソフト
2004/11/26 D 51.53 杜氏の郷 ハートブリング
2007/02/02 D 51.53 ナツメグ コットンソフト
2005/09/22 D 51.53 炎の孕ませ転校生 SQUEEZ
2006/09/01 D 51.53 よつのは DVD版 ハイクオソフト
2003/06/13 D 50.76 Orange Pocket HOOK
2007/09/28 D 50.76 Sugar+Spice! Chuablesoft
2005/10/28 D 50.76 BIN★CANダーリン ACTRESS
2005/12/09 D 50.00 ToHeart2 XRATED Leaf
2007/06/22 D 50.00 レコンキスタ コットンソフト
2008/03/28 E 46.92 かみぱに! Chochette
2007/09/22 E 43.07 長靴をはいたデコ LOST SCRIPT
2007/10/26 E 43.07 はるかぜどりに、とまりぎを。 SkyFish
2008/03/13 E 41.53 12RIVEN -the Ψcliminal of integral- KID
2007/10/26 E 40.76 ツナガル★バングル ういんどみる
2004/01/30 E 39.23 SHUFFLE! Navel
2007/05/25 33.84 めいくるッ! ASa project
2006/10/27 30 あいかぎ2 F&C FC02
2004/11/26
27 Kanon Standard Edition Key
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2007年12月01日

世界でいちばんNG(だめ)な恋

世界でいちばんNG(だめ)な恋
世界でいちばんNG(だめ)な恋
メーカー HERMIT発売日 2007/11/22
シナリオライター 丸戸史明 原画 みこしまつり、鳥取砂丘
世界でいちばんNG(だめ)な恋

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 3 2 5 2 3 3
総評 C 63

一言で締めるのコーナー
「"日本"でいちばんNG(だめ)な恋」


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 ソフ倫的にNGな恋
日本の法律上、もしくは世間体的にNGな恋

…で、今まで引っ張ってきた根本をラストでちゃぶ台返し…
 シナリオは、社会人として、サラリーマンとしての就職・出社生活
そして一人の親としての葛藤と日本でNGな恋を描く
現実感あふれる様相で、不動産関係を元に、会社上のお話や法律的なお話で地盤を固めている
社会人として生きる様は、ブラックユーモアが含まれていてなお楽しめる。
これはやはり、文章というか丸戸氏の学識と常識と下調べのおかげであろう
余談だが、私がKey作品に足りないと思っているのはまさしくコレ
KANONAirCLANNADに"圧倒的に不足している"社会性がこの作品にはある。
CLANNADなんて特に必要な要素だったろう
 が、しかし、まぁ、ある程度は世間的にNGな恋だが、そこまで頑ななNGではないわけで、
(相手は○5才、中○3年)
ソフ倫的にNGなだけ。
 淫行条例もセックスしなれば当てはならないし、真摯な恋であれば問題もない
(上記は語弊があるが、この物語では某法律の矛盾点をラストで突いていて、ストーリー上の葛藤をスルーする)
 ソフ倫は児童ポルノと称された事件を発足としている。
つまりゲームとして(映像的に)見せるのはNGなわけであるが、お話上(文章だけ)では問題ないわけである
しかし、このゲームは"規制された"お話なのに"お話の中で規制を認知している"という二重の規制の上で成り立っている
とにかくNGだNGだの一点張りで、「業界的にもっとNGな描写はあるだろ」、とか、「実際は当人の自由だろ」とか
 …個人的には、ここまで規制かけちゃったら描けるものも描けないよ、という感じだった
現在の日本の世間に浸透している思想や、施行されている法を元に描いているので違和感はないのだが
その分、外側の方の規制が気になって(登場人物は18歳以上ですよとか)、根底の矛盾にギャルゲー媒体という限界を感じた

 各キャラクターごとのシナリオだが
HERMITセオリーである、途中降板制
夏夜→姫→先生→トコ、であり、夏夜にいたっては主人公への(トコの)好感度描写が微妙で打ち切り御免な印象
姫の頃から安定し始めるが、トコ以外の個別ルートは一瞬で終了してしまう
共通シナリオが9割というゲームであった
 サブキャラクターの活かし方があんまり、というか、全員のエピローグが語られる大団円ではない
ちょくちょくっと手助けはしてくれるものの、住人達の物語が存在しないのが残念
サブキャラ大賞は課長。 課長いいよ、上司として堅実(笑
グラフィック 3点
 (生理的に)受け付けない画だったのですが、HERMITのコミカルさと、
デフォルメ原画の鳥取氏のおかげで持ち直した
 (プレイ)初期の頃はメモオフ系のキャラ造形に似ているという印象だったが
声優陣の熱演と、丸戸氏のキャラ設定で違和感はなくなった
 が、しかし、原画も微妙な上に、グラフィック陣が9人ということもあって安定しない
キャラクターは個性が出ているので見間違えることはないのだが、一枚絵では立ち絵と印象が違うことが多々
Hシーンの画像は本当に生理的に受け付けない
 サブキャラクター一人一人、敵キャラや必要ないだろ、なキャラにまで立ち絵が用意してあるのはよかった
音楽 2点
 絶望した! OPの主旋律のはずし方にに絶望した!
さらに、重要シーンに挿入歌でOP曲が使われて絶望した!

 全17曲、特筆すべき点はない
こんにゃくパルフェに大敗しているという点から
戯画の外堀が屈強だということが伺える
文章(力) 5点
 いや〜もう5点固定でいいですよ、丸戸氏は。
基本的な特徴はこんにゃくパルフェの文章項目に記載してあるので割愛しますが
今回は、現日本の社会形態を模写しつつ、適度なブラックユーモアを備えた、成人の日本人のための文章だった
アメリンカンホームコメディだった前作から、ジャパニーズソーシャルコメディになった感じ
本当、三点リードの使い方が絶妙
 出身地ネタとして岐阜と愛知について色々と語られるのだが
岐阜生まれ、愛知在住の私としてはちょっと微妙なネタがありましたねぇ(笑
岐阜県民な私としては御岳より金華山だし、牡丹と薔薇は東海原産なんて知らないし、
朴葉味噌とかはお土産用みたいなものだし、
逆に、義務教育上、誰もが味わうであろう「机をつる」という方言ネタは実に良い(笑
 あと、(実際は)シナリオの部分で減点していることだが、丸戸氏のシナリオ構成にマンネリ化が出始めた
ネタバレのため割愛するが、主人公一人称物語でありながら、丸戸氏他作品と同一のギミックであったため辟易してしまった  
システム 2点
 各話のタイトル前にOPが始まり絶望する
 コンフィグは最低限。
比べるのもアレなのだが、戯画とは雲泥の差
 キャラの台詞が色分けしていないため、顔ウィンドウがなくなる一枚絵のときは誰が話しているのか分からない
 バックログが三行しか表示されない、戻るのが大変すぎ
 グラフィック変化が多用されるため、スキップが高速とまではいかない
OPでスキップ解除。 毎度毎度絶望させてくれる
熱中度 3点
 まず最初にトコをクリアしたのがまずかった
9割がた共通シーンのため、他の三人はおまけ程度、スキップ中が退屈
システム周りが熱中度下げる原因でもあった
 シナリオの部分にも書いたが、NGという考え方連発のため見ていて退屈
初期の頃、特にトコが恋愛感情を抱く前はコメディ全開で飽きないのだが…
転〜結も、主人公の性格が従来の丸戸氏作品と違い、消極修正入っているのでさほど盛り上がらなかったのも拍車を掛けた
 声優陣は男性(主人公含む)全員に用意されており素晴らしいの一言
主人公のVc:保村真さんが実にいい
あやかしびとといい、カルネヴァーレといい
裏声系が似合いますねぇ
余韻度 3点
 もったいない、の一言
登場メディアが違っていれば、もっと自由に表現できる場なら感動の名作になったであろう
会社側の力量も問題で、シナリオ以外の面で減点が目立つ
それでいて、最後の最後であれでしょ……トコの伏線は回収したが、主人公に関して伏線回収しなかったし
あっさり終わってしまった
総評 C
 残念ですがお勧めはしません。
Keyの作品って人生描いてる割には、全然社会観念取り入れてないんだなぁ、と納得したい場合はプレイ推奨
 メインヒロインであるトコを気に入った場合でもかなり際どい。
シナリオを楽しむのではなく、丸戸氏の日本人のための世相コメディを楽しむものと思っていただきたい
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2007年11月25日

うちの妹のばあい 純愛版

うちの妹のばあい 純愛版
うちの妹のばあい 純愛版
メーカー イージーオー発売日 2007/10/26
シナリオライター おるごぅる 原画 風見春樹
うちの妹のばあい 純愛版

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 2 3 4 4 2 4
総評 C 62

一言で締めるのコーナー
「最高の送りバント…だったぜ」


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 ※原版である『はぁと』はプレイしていません

 描きたかった事…大まかな企画は素晴らしく、主人公と妹をとりまくキャラクター達が輝いていた
妹についても、外伝での描写は反則級で愛くるしい
 が、全体のシナリオの内わけが非常によろしくない
シリアス:H:野球=4:5:1
 である。
つまり、お話としては素晴らしいはずなのに、抜きゲーという要素が前面に押し出されていたため、
シリアスシーンの展開が途切れまくりで、見たいはずの仲間たちのシーンがカットされまくり

 共通シナリオ
一周目に限り、鬱+兄の愛が顕著に感じられ、虎と和樹の言動に恐々としながらも楽しめる
Hシーンがないので展開がスムーズでクリックがはずむ
 個別シナリオ
妹END以外全て意味がない。 というか真章でぶち壊し。
要所要所で虎の扱いが全然違い、ALLクリア後の外伝へ行くと、
「こんな話だったっけ?」と続きがどこからか分からなくなる
純愛版・真章のためにはALLクリア必要なため作業プレイが必要
 外伝系
待ちわびていたといわんばかりに熱く、美しい物語
しかしながら、全体の描写が短くもったいなさすぎる
CGであそこまで未来を語っていたのに、仲間達のエピローグが一切ない、ショック
グラフィック 2点
 立ち絵が酷すぎる。特にパケ絵
純愛版で全キャラ新規書き下ろしなのは好感が持てるのだが、前の方が可愛い
あまりに、デコというか前頭葉が突出しすぎな上に顔が細いので、奈々が直視できない。
あと、正面絵が苦手な印象がある、他のキャラクターも横を向いたり、怒ったりすると可愛い
 CGの総数は多いが、使い回しが非常に目立つ。
同ルート中のHシーンは何回あっても全部同じCGという場合がある
また、原版と純愛版の作画が全く違うのに流用するのはやめてほしい
 新規CGは原版と比べて安定してはいるものの、時々構図がおかしかったりする
 虎と小柳だけは他と比べて綺麗
音楽 3点
 たった14曲なのに涙を誘う…
が、どうにも熱くなれる音楽がなく、全体的に哀しみを表すものが多い
 最後の最後の最後ので流れる Like my heart が最高
これのために最後までプレイするというもの有
文章(力) 4点
 全体的に非常に読みやすく、妹のLOVE度がもう病気の段階(笑
お兄ちゃん度も際限がなく、どのルートでも妹愛しすぎ
初期の鬱展開で丁寧なお兄ちゃん描写がなされ、このゲームに入りやすい土台を作っていた
 Hシーンの尺が、もう勘弁してください、なぐらい長く退屈
抜きゲーとしては完成しているが、泣きゲーとしてはもう少しあっさりさせて欲しかった
 主人公の兄としての描写はかなりあるのに、野球人としての描写はほとんどなく、外伝へ感情移入しにくい
さらにHシーンでのヤラレっぷりは漢度を落としている。

 美穂ルートは下ネタ多数で面白い。
随所に妹関連の下ネタがちらばめられており、笑わせてもらったので
馬鹿っぽい下ネタ全開の展開が合うライターさんだと思いました  
システム 4点
 抜きゲー特化型システム
 上記に関してだけは抜きん出ており、ループ嬌声やら文字ウインドウ消去やら画面振動やら…
他のシステムとしては、特徴的なお兄ちゃんポイントや好感度やENDポイントがあるが、
結局ENDを埋めると全部集まってしまうの必要性は感じられなかった
ただ、攻略する分には、好感度上昇が選択肢ごとにすぐ分かるのは便利
 プロフィールや用語辞典(オモチャ箱)やお兄ちゃん年表は作り手の『愛』がいっぱい
 コンフィグについては、強制スキップがctrlで任意にできないのが煩わしかった
カーソル自動追尾がスクロール動作でちょっと緩慢
熱中度 2点
 はっきりいって、妹以外のキャラクターを攻略するのが億劫
スキップはそれなりに高速だが、Hシーンと共通シーンが長いため話の進みが遅いこと遅い事
さらに妹以外の4人のヒロインとくっつくのは完全IFルートであり、見る意味はほとんどないのに
真章や外伝を見るためには必ず通らなければならない登竜門
 やっと外伝に辿り着いても、虎序章以外はほんとに一瞬で終わってしまい物足りない
 男性の声がないというものも熱中度を下げる要因になっている
みんな作品の中核となる奴らばかりだったのだから入れればよかったのに
余韻度 4点
 終わり良ければ全て良し…とは言いがたいが概ね満足
ラストの物足りなさは虎で補完
 共通ルートでの兄の妹への愛が、個別回収のスキップの連続で段々と薄れてしまうのが一番痛かった
お兄ちゃんする物語を期待していたが、全体の印象としてはそういうことはなく
Hシーンの多さのせいで快楽物語になってしまっていた
総評 C
 良い作品なんだけど、求めるものが違っていましたねぇ…
もっと野球や虎や周りのキャラのエピソード・エピローグを交えれば、全然違った印象を受けることになったでしょう
 純愛版になったことにより、この作品対する『愛』が随所に溢れている事は伝わってきました
こういう作りこみは大好きです
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2007年11月18日

らくてん 〜この世の楽園?あの世の天国!?〜

らくてん 〜この世の楽園?あの世の天国!?〜
らくてん 〜この世の楽園?あの世の天国!?〜
メーカー Stellar発売日 2007/11/9
シナリオライター 琴羽之文 原画 さだお
Aster

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 2 2 4 1 4 4
総評 D 59

一言で締めるのコーナー
「インモラルなモラルゲー」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 容姿・身体能力・頭脳が平均以下の主人公が
ハイスペックイケメンの湊武に転身して、女性にモテモテ、さてどうするかというお話
 で、まぁ、普通なら、コンプレックスを持っていた主人公は
湊武の身体を活かし、様々な悪事やあ〜んなことやこ〜んなことし放題
そして最後はBADエンド…………なはずなのに
この作品では、主人公が一般的なモラルを持っていて、色々な誘惑に対して苦悩するし、
NOと言える倫理的な思考の持ち主。
ハメをはずして最悪刺される…などということはなく、肉体は違うが、心を根元におく純愛路線
 がしかし、一人一時間では掘り下げも足りなければ、物語性も薄い
湊武として愛を築くか、元の主人公として愛を築くか、それだけのため、ストーリー性は皆無

 肉体的な実妹と精神的な実妹との恋愛が非常に特徴的。
肉体的な実妹編はかなり深くまで語るインモラルゲー。 しかし思考はモラルを守る(笑
グラフィック 2点
 お世辞にも上手いとはいえない
立ち絵・一枚絵ともに塗りが浅く安っぽさが拭えない
原画さんがお一人でやっているのかな? 彩色陣営はいないらしい
 体のバランスは悪くないが、瞳の位置や大きさが安定せず、立ち絵ともギャップが激しい
音楽 2点
 たった10曲、Vocal曲なし
これでは評価のしようがない
場に最低限に必要な、喜怒哀楽を表すものをそろえた程度で、合奏も少ない
耳障りな音楽がなかっただけマシだといえよう
文章(力) 4点
 特徴的なことといえば、主人公の思考がリアルに倫理的、純愛寄り
 消極的な主人公が段々と積極的になり、愛を語る様は見ていて楽しい
他の女性陣も、初期好感度がMaxというわけでもなく、上下する場面があるため
肉体が違えど精神は主人公のものという状態を上手く表現していた
 Hシーンは比喩表現をずっと引っ張るのが印象的  
システム 1点
 最低限プレイできるレベルではあるが、それ以上でもそれ以下でもない
 コンフィグは、
テキストスピード・既読判定・サウンドボリューム・各ボイスON/OFF・ディスプレイニ択・セーブデリート。
 バックログが異様に使いにくく、まさしく巻き戻し
 タイトル画面で一々サブタイトルまで叫ぶ。 クリックカットしなければ終わるまで操作不能
 CG回想は差分全て見終わらなければ一覧へ戻れない
熱中度 4点
 一人一時間で攻略できてしまうお手軽さ
4人+おまけで計五時間
どのキャラクターも意外な純愛ルートで楽しめた、えちぃもラブラブ
余韻度 4点
 単純な転生設定でありながらも、心理的に従来とは真逆な設定のため新鮮で面白かった
最終シナリオで謎が明かされちゃったりなんかするのだが、どうでも良かった(苦笑
欲を言えばもっとイチャイチャ時間を延ばして、魅力的なヒロインたちを縦横無尽に動かしてほしかった
総評 D
 全体のクオリティは低いため、お世辞にもお勧めはできません
公式サイトを見て、画が見るに耐えるなら大丈夫
 体験版だけでは本当の面白さが分からないため注意が必要
体験版が終了してからが本番です

 2007/11/9発売ソフトの中では、Aster対抗馬兼ダークホースだったが
結局のところAsterの一人勝ちでしたね
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シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜

シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜
シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜
メーカー キャラメルBOX発売日 2004/5/28
シナリオライター ほしまる 原画 のり太
シャマナシャマナ 〜月とこころと太陽の魔法〜

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 3 4 4 2 3 3
総評 C 64

一言で締めるのコーナー
ラビ80%」
緑字リンクのため簡易レビューとなります


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 (ファンタジーの)舞台設定が濃いが、"行く"のではなく、"来る"物語
グラフィック 3点
 特徴的。 顔と体のバランスが悪い場合が多い
音楽 4点
 ZIZZ生演奏。 ヴァイオリンが綺麗で力強い。
文章(力) 4点
 一人称による心理・心情把握が懇切丁寧。  
システム 2点
 最低限。 
熱中度 3点
 ラビに夢中。 
余韻度 3点
 結末が淡白なため感動しにくい。 が、ヒロイン・友人・主人公ともに魅力的なため、純粋にいいお話
総評 C
 ラビとの会話が8割を占めるので彼女に夢中になるのは大前提
 お話の中核ともなる魔術云々はオーフェン等に比べると抽象的。
しかしながら、ミル君の他者の心理の捉え方が丁寧なため、掘り下げが十分なされ
周りのキャラクター達も"友"として十二分なキャラクターなので、安心してプレイできる
 ファンタジーモノとしては世界背景がしっかりしているものの、舞台が村に固定されるため世界観は狭い
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2007年11月13日

はるかぜどりに、とまりぎを。

はるかぜどりに、とまりぎを。
はるかぜどりに、とまりぎを。
メーカー SkyFish発売日 2007/10/26
シナリオライター 素浪人、巳無月麗羅 原画 蔓木鋼音、唐辛子ひでゆ
はるかぜどりに、とまりぎを。

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 3 4 2 2 2 1
総評 E 43

一言で締めるのコーナー
「最大多数の最大浮気」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 とりあえず、シナリオは置いておいて……
主人公について語りますが、彼は今までにないキャラクターです。 常識を逸したキャラです
今までの常識ではね、「こういう=純愛系・恋愛系」ジャンルのゲームでは、
どれだけ鬼畜な事をしてもそこには「愛」があるし、上辺だけ「変態!」と罵られても
主人公はヒロインに対してそこまで変態行為をするような奴じゃぁない
しかし、この『はるかぜどりに、とまりぎを。』の主人公は
本当にどうしようもない、鬼畜で変態でモノホンのSです。 男として生きていてはいけません
浮気?そんなの当然。 自分の幸福が相手にとって幸福でないと気がすまないハーレム願望野郎です
彼の行動は犯すことを原動にしています
それだけならまだ救いがあったのだが、彼は冷静沈着キャラで
ヒロイン達を「大切だ」「好きだ」「一緒にいて欲しい」
という純愛系な思考を垂れ流しつつオモチャにしていくという。
DQNに騙され翻弄されるヒロインたちが可哀想でしょうがない
特に春音(妹)は一途で、浮気されても一途で、何されても一途で……………
 それを受けてのシナリオですが
浮気が大前提なお話で感動しろといわれても、トチ狂っているキャラ=滑稽にしか見えない
「沈みつつある街」も「サトリ病」も所詮物語の道具でしかなく、設定不足が非現実感を強調している
使い方も微妙で、浮気を正当化するのに必至で放置気味
ていうかバッドEND多数、アフォかと
 シナリオの挿入の仕方も意味が不明で、ただ単にイベントを小口切りにして散りばめた感じでチグハグ
 主に三つに分かれる「十年前」「一年前」「現在」という区分けは
既成事実を作る土台にしか見えない、というのも皮肉的

 テーマの収束は若干成功していた。
グラフィック 3点
 原画はムラっ気が多く、目の大きさで別人に見えたりする場合も。
構図も良くはなく(両人とも)、少量な上、Hシーンでの使い回しが目立つ
 蔓木鋼音氏の描く、春にゃんと秋ぽんは確かに可愛いが、逆に他二名が…
 いい感じの原画だったとしてもグラフィックの細々とした作業で殺された感じが強い
光沢が効きすぎていて落ちついた感じがせず、シナリオと相まって「軽い」感じに見える
公式サイトを見ていただければ分かると思います、原画の段階だと落ち着きがある。
グラフィッカーと彩色陣は6名ほどだそうですが、手を付けすぎた感がある
   他の部分は凝っているところがちらほら、水の波紋だとか、電車の通り過ぎる背景とか、桜吹雪とか。
重くなるので自重して欲しかったですが(笑
音楽 4点
 ギター・バイオリン・ベースは本物の演奏らしく、タイトル画面のメインテーマにスパイスとして効いている
他の曲もピアノ・オルゴール・ヴィブラホン等、合奏の融合具合が良い
旋律はほどほどに世界観とマッチしていて良い
 ただ、曲の総数が17曲ではボリューム不足は否めない
OPとEDも、タイトルとEDでしか使われず宝の持ち腐れ
文章(力) 2点
 よくもまぁ、あんのクソ主人公を、周りの人間に優しいとか言わせたものだ
 キャラクターのノリは上々で会話は適度に楽しい、子安さんの熱演もそれに相乗
しかしながら、舞台設定を活かしきれず、親友の彼には「何か」あるのかと思っていたら
浮気を正当化するためだけのキャラクターで、気持ち良いぐらい裏切られた
マルチシチュエーション=マルチ恋愛=浮気、ですか、そうですか
 春にゃん(妹)の描き方はいいのだが、主人公の性格が氏んでいるのでどうにもならなかった  
システム 2点
 体験版で売りにしていた日付毎のイベント挿入は、見づらいだけで邪魔でした
自分で選択できるかと思っていたら、選択できるのはほんの一部かつイベント名だけ
この時間この瞬間を選択できるというものではなかった
 コンフィグは様々な表示フェードを時間横棒グラフで管理できるのは新鮮だったが、煩わしい上掴みにくい
サウンドや文字表示速度も同じ横棒グラフで設定するのだが
指標が分からないため適当にしか設定しないまま終わった
 キャラクターの台詞に元々カギ括弧がないため、思考と台詞が判別しにくい
 音楽の元々の収録ボリュームがかなり小さいらしく、音声と同じ音量にしても聞こえづらい
 タイトル画面の表示アニメーションが毎度のためストレスが溜まる
 バックログが全画面表示できない
 「十年前」「一年前」「現在」分けの繰り返しプレイだと共通シーンが目立つのに、既読したはずの文章が
選択が違う場合飛ばせない
 セーブ・ロードがなぜかQ/SAVE・Q/LOADと表示されていて、クイックセーブ以外を探してしまう
セーブはそこしかないのに  
熱中度 2点
 これで熱中しろというのも酷でしょう
春にゃんの魅力で持つのは春音END3ぐらいまで
他のキャラクターを攻略しようとすると痛い目をみます
余韻度 1点
 プレイして本当に後悔するゲームというのはこういうゲームのことを言うのでしょう
「皮を被った」ド変態浮気ゲームだと知る由もなかった
総評 E
 春にゃん以外を攻略しないのならアリ
がしかし、売りのマルチシチュエーションも世界背景も活きてはいないので
時間の無駄になる可能性が大きい
裏切られる前に回避を
 子安さんの父親熱演だけが唯一の救い
posted by PP at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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