2010年11月06日

恋神 ‐ラブカミ‐



恋神 ‐ラブカミ‐

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下記は、新サイトのものをコピー&ペーストし、確認できるようにしたものです。
CSSの関係でうまく表示されておりませんので、
新サイトにてご閲覧いただきますようお願いいたします。

恋神 ‐ラブカミ‐:厳選ゲームレビュー
2010年11月06日
メーカー PULLTOP 発売日 2010/10/29
       
シナリオライター 阿羅本景、木緒なち、御剣ヒロ 原画 八島タカヒロ、基井あゆむ
恋神
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中 総感
総合評価 D:50.00

「軽くてポップ」
シナリオ
 現代に記紀神話の神様が降りてきて、クラスメイトになっちゃった、という話。
天照が総理と話したり、法を作らせたりと、前提条件は非常におきらく。

 攻略対象は4人で、月讀命、木花咲耶姫 、稲荷大明神、と幼馴染。
有名どころの神様であり、他の登場人物も有名な記紀神なので、とっつきやすいです。

 1〜3章までが共通ルートで、以降9章前後まで個別ルート。
選択肢は3つしかなく、簡単にルート分岐が行えます。
起承転結はしっかりしており、問題提起から解決を経てシナリオが進んでいくので、
なぁなぁの日常風景はほとんどありません。

 全体的な感想としては、とにかく軽い! いい意味でも悪い意味でも。
そして、複数ライターのせいで、整合性が全く取れていません。
シナリオに関しては、個別できっちり分けて評価したほうがいい部類ですが、
平均しても2点といった具合です。
ぶっちゃけ共通ルートが一番笑えたし、楽しかったです。
イナリは途中でリタイアしましたし、サクヤは切りました。
サブキャラクターは、一切攻略できないので要注意。

 記紀神話を取り入れるのなら、
高天原編とか、根の国編とか、世界は無限大に広がるはずなのに、
低予算作品というのが目に見えてわかり、非常にこじんまりとしてしまったのがマイナス。
もちろん、学園編だけで浅くポップにギャルゲーしたことはいい点でもあるのですが、
後半のシリアスに繋げるには尺も説明も絵も足りませんでした。

以下個別。 攻略の際に切るかどうかの参考に。
【イナリ】
 特に何もない。 三角関係を主軸に置いたように見せかけて、片方は攻略不可能。
イベントも平坦で、何より、ライターが最悪で、イナリの性格がテンプレツンデレ化。
セックスアイドルネタや、こめぇぇネタも一切ありません。
さかあがりハリケーンで、ユズが、告白シーンで噛まなかったり、えちぃシーンで噛まなかったのと、
同じぐらい落胆しました。

【イツキ(幼馴染)】
 姉ルートのはずが、そんな描写も、その特性を活かしたイベントもほとんどありません。
巫女イベントもありません。
後半のシリアスシナリオは、自業自得乙といわざるおえません。
イツキが神を嫌う理由が明らかになりますが、
その回想で、主人公も神様嫌いになってなきゃおかしいだろ、的な描写がありました。
スーさん頑張りました。 ツクヨミ首飾り渡してどうする。

【ツクヨミ】
 キャラクターは非常においしく、萌え筆頭。 ねらーでゲーマー。
神様云々関係なく、単純でベタな恋愛話でした。
が、しかし、後半の展開は、張本人たちの立ち絵と心理描写が一切無いので、
何でどうしてこうなった状態なうえ、突拍子も無く張本人たちと大団円で、呆然としました。
スーさん、ここでも頑張りました。
グラフィックス
 メインがお二人ですが、グラフィックチームがしっかりしており、違和感が全くありません。
サクヤの立ち絵だけは描きにくかったように思えます。

 立ち絵が少なく、必要不可欠な某創造神がありません。
というより、メイン4人以外の立ち絵は、表情差分しかありません。
チェキのポーズで延々登場する妹や、扇子離さない天照などなど、
1枚しか描かないのだから、もっと汎用性のあるポーズにすればよかったのに……
これらが低予算と気づいてしまった理由です。

 獏プロダクションの背景が簡素な上、立ち絵と雰囲気があってないのが残念。
音楽
 音楽は素晴らしいです。
鳳笙や龍笛といった、雅楽器・和楽器につらなる楽器を使った音楽が世界観を提供してくれます。
ゆずれないもの日は昇り、月は満ちて―あたりがおすすめ。
挿入歌の二藍―あいいろ―は出し惜しみするだけはある良曲。
ただし、展開に心がついてきません。

 大神のサントラ持ってなかったら4.5点だったけど。 さすがに手も足も出ません。
文章(力)
 3人を見分けるまで読み込むかどうかと言われたら、
そんなことしてまでレビューするような作品ではないし、
個別の文章感に大差はないので、大まかな所で書かせていただきます。

 共通ルートは、存外面白く、「教えて! 神様!」では笑わせていただきました。 イエローw
あと、らめぇは巧かったです。

 全体の違和感としては、最初に天照に契りかわすと対象は神になる、と説明されたのに、
個別ルートではそんな描写は一切無いこと。
さらにいえば、神と交際することへの体裁とか将来の不安とか、永遠の命の対価とか、
そういった周囲の問題は全て無視しているのが軽いといわれる所以です。

 主人公については、江戸っ子設定入ってますが、基本は鈍感テンプレなので非常に苦痛。
江戸っ子設定を巧く活かすには、はなから顔出しして、特徴さをアピールした方がいくらかましでした。

【イナリ】
 統括は仕事をしてください。
イナリさんは、最初から好感度が高く、積極的に迫ってきていたのに、いきなりツンに。
本来なら、アバズレと見せかけて、実は初々しいとか、そういうベタっぽさが売りのはず。
えちぃシーンとか、おねぇさんぶってのギャグでいけたはずだが……

【ツクヨミ】
 ゲーマーネタがなりを潜めましたね。 もっとガンガン使って欲しかったです。
神A、神B、神Cは感動のシーンが台無し。
初回は家族が空気読んで家空けてくれたが、2回目以降はかまわず自宅でって、ライター大丈夫か。
サブタイトルがガンダムXに似すぎている。
第9章の某一週間がツクヨミ視点で描けていれば、+1点でした。 ユーザーのトラウマになった上に、
ツクヨミちゃん、芯は強い子納得で俄然感情移入できました。

【イツキ】
 作者がスラムダンクとMMRが好きらしく、パロディが多い。
某イベントでタグが勝手に引っ込むあたりご都合主義です。 あそこは普通逆ギレ萌えでしょ……
システム
 足を引っ張るのが、スキップ速度が鈍足ということです。
共通3章の間にしか選択肢はないので、通常プレイには問題ありませんが、
EDテロップ最後まで見ようと6章あたりから再スタートすると、異様に時間がかかりました。

 インターフェースは美麗で洗練されており、初期起動で解像度選択が便利。
しかし、基本は800*600なのでワイド対応して欲しかったです。

 エフェクトは高速を選んでおけば快適ですが、予期せぬ高速エフェクトが入ったりするので、
クリックによるエフェクトカットのレスポンスが高ければ通常でも楽しめました。

 教えて! 神様! システムは、私の願望に近いシステムではあるが、
作中に入れられると、完全に話から乖離させられるため、RPG向きだなと思いました。
(つっても、私は中の人にラジオ形式でやって欲しかったわけですが)

 同時期発売のバイノーラルよか、左右振り分けで十分であると感じさせてくれた作品。
熱中
 最初にイナリを攻略したのが悪かったのか、以降もノリきれませんでした。
正直、ツクヨミクリアをして肌に合わない場合、他もそれ以下に感じると思います。

 サブキャラクターの活躍が少なく、男性陣の存在価値が疑われます。
と、いうのも、このゲーム、三角関係ネタが随所に盛り込まれているのに、
その対象のサブキャラが一切攻略できないため、
ユーザーフレンドリーさに欠け、FD商法が目に見えます。

 メイン級4人の声が聞き覚えが少なく、非常に魅力的に聞こえました。
(ツクヨミは除いて)
ロロナとかイリヤスフィール(容姿も似)を攻略したい方には非常にお勧め。
門脇さん、すげぇ頑張ってます。
総感
 体験版では非常に面白そうに感じて、早々に終了させ予約してしまったが、
作り込みをきっちり確認しておくべきでした。
複数ライターの弊害が顕著に出たことが最大の敗因でしょう。

 PULLTOPらしい、非常に軽快な作品で、何も考えずにプレイできるのが長所ですが、
削り取られた部分が、私の求めるものに相違なく、低予算が災いしてまともに作品が遊べませんでした。
目に付きまくりです。

 記紀神話が題材ということで、ある程度の知識はあるよね、
という感じで展開されたのかどうかは定かではないのだが、
そうであろうと、そうでなかろうと、作中に伝記を、現代風にアレンジして伝える努力が見て取れれば、
作品とキャラはかなり奥深くなったでしょう。
昨今で痛み入ったのがFate/hollow ataraxiaの英霊伝記であり、
あれは感情移入性抜群で、題材にもたれっぱなしは手抜きだと感じるようになりました。

 とりあえずは、ロロナのアトリエとトトリのアトリエをクリアしてから購入しましょう。


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2010年10月09日

移転先


 ご閲覧いただきありがとうございます。

 このたび、サイトを移転する運びとなりました。
以降の更新は、すべて新サイトにて行う予定です。
新サイトも、更新状況ではこちらへのリンクが張られますので、
こちらのサイトは現状維持いたします。
今後とも厳選ゲームレビューをよろしくお願いいたします。




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2010年09月07日

Steins;Gate PC版

Steins;Gate PC版
Steins;Gate PC版
メーカー Nitro+発売日 2010/08/26
シナリオライター 林直孝、谷崎央佳、下倉バイオ 原画 huke
Steins Gate PC

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
4点 3点 4点 5点 1点 5点 4点
総評 A 81.53

音楽項目、阿保さんのサントラ聞き比べて改良中
※ネタバレしません
※オートモードで全プレイ、MG2体とHG1体組みあがりました
※サントラも買いました。 ドラマCDも買いました。
※ガンダム=神=俺たち=宮野真守、イマジン=今井麻美、守凪=花澤香菜
XBOX360版はこちら
以下詳細レビュー
シナリオ 4点

 すごく……怖いです。

 何回かに切って再プレイした今回、
夢で、あの音楽がかかって、悪夢を何度も見ました。
怖すぎです……
この恐怖心はクソ箱の時には希薄で、ただ「面白い」構成にのめり込んだ感がありましたが、
この作品の、冒頭から10時間ほどの真骨頂は、恐怖にある、と感じました。
GATE OF STEINER の各種アレンジのメロの部分に感化されたのは言わずもがな)

 Steins;Gate自体のシナリオは、原案・文章・構成(後述)が、実に良くかみ合っており、
想定科学ADVの土台である、科学の部分が非常に分厚く、
読んでて、納得・共感・認識せざる終えません。
そうして、その土台の上にあるのは、主人公、オカリンに感情移入しまくりの、
熱血・熱狂・厨二アドベンチャーであり、魅力的なサブキャラクターとともに、
明確な目的意識のある、絶望に打ち勝つためのストーリー。

 不手際の目立つ各種伏線未回収部分や、予想のできる展開・伏線、
不必要なキャラクター&エピソードも、今となっては可愛いもので、
筋のまっすぐ通った、この作品には、「細けぇことはいいんだよ」と言いたくはなります。
が、ファンの方が、藪をつつきたくなる罠。

 漫画で、スピンオフしてたりする、某XX年のシナリオや、立ち絵、CG、キャラクターは、
欲を言って、どうしても欲しくなります。
後半の恐怖を司る特定イベントが、ほぼそれに集約しており、
「なぜ削ったし……」と酷く消沈しました。

 オカリン自身が、守凪と田村ゆかりに感情移入しており、
気遣う様子が多々あるため、節目となるイベント後、彼女らのシナリオには違和感なく入っていけたし、
トゥルーを除いて、最も明確な意思が感じられ、ここが最高潮になります。
の、後の、トゥルーまでは若干苦行で、フラストレーションの溜まるキャラクターを経なければなりません。

 それを鑑みると、クリスティーナは本当に魅力的で、
@ちゃんねらーで最も輝いた、ヒロインであり、
「かわいいは正義」、ではなく、「正義だからかわいい」国宝級で、メロメロです。

グラフィック 3点
 私は特にhuke氏のファンというわけではないのですが、
Steins;Gateは、今やhuke氏ありきの作品になったと感じています。

 そうして、再プレイした際に思ったことは、
「これ……こことか……修正するべき箇所多数あるよね」ということです。

 まゆしぃの四肢とか、まゆしぃの眉毛とか、綯の立ち絵とは些細な問題で、
立ち絵は、紙芝居じゃ顔と同等なので、それなりのデキに成っています。
問題は一枚絵で、バイト戦士の一枚絵は、立ち絵と違ってノッペラした顔に異様な垂れ目で、
最も盛り上がるシーンで盛り下がりました。(クソ箱じゃ意識してませんでした。)

 からあげ? 食べてる時にずっとおにぎり画像だったり、
ジャージアタックは変わらず不可解な構成だし、
ほとんどのCGに差分がないし、
B☆RSやシュタゲアニメの前に、こっちに修正すべき点がたくさんありますよ!!

音楽 4点
文章(力) 5点
 原案:志倉、文章:林、構成:バイオ、っていうのはご存知の通りですが、
この作品の素晴らしいことは、ライター陣がよく勉強し、構成・シナリオが絶妙なハーモニーになったという点です。

 原案・シナリオの志倉氏は、某映画や某作品に影響を受けたことは伝わってきますが、
それを、手腕で昇華させ、ライター共々、タイムトラベル科学を勉強したことにより、
作品に深みと潤いが現れ、ここだけ見れば、全米1位を軽く超えています。
さらに、彼のもたらした、様々なSF造語は、Steins;Gateと、@ちゃんねるやファンを束ねるファクターになりました。

 文章の林氏は、本当に、期待に沿った科学を、ADVを、努力で表現したと思います。
「志倉に、関係ありそうな本を大量に渡された」ってので丸わかりですが、
一から勉強して、作風を壊すことなく、随所にトラベル論や相対性理論、雑学、単語を挿入し、
完成された背景の下、想定科学ADVを書ききっておられます。

こういう、作者の努力の跡が、娯楽に直結したのは、感無量の思いです。

 構成のバイオ氏は、Nitro出なので、当然脚本力に長けており、
今回は、補佐として構成に回ったおかげで、濃厚な、ユーザーを最後まで捉えるエッセンスを注入しました。

 恐らく、どの人物が欠けても、このSteins;Gateは完成しなかったでしょう。
その部分だけは、もう二度と垣間見ることができないような郷愁に駆られる作品でした。
娯楽とライターの勉強・努力がマッチングした、ライターの金字塔になりうる作品であったと思います。

 惜しむらくは、@ちゃんねる用語を、再度勉強しなおした割には、
ライトな出来であり、(逆にクリスティーナは魅力的になるバランス)
用語が偏った印象受けてしまいます。(ブリーチやギャグ漫画日和)
さらに、キャラクター造詣における、フェイリスやルカ子、閃光の指圧師シャイニングフィンガーは、
ギャルゲー寄りにしなければもっと巧く表現できただろう、といったことでしょう。

 あと気になったのは、二文字熟語が判別できないオカリンや、
現在と過去話を唐突に始めたフェイリスあたりかなぁ……

システム 1点

 Steins;Gate PC版を象徴する、ブラックテクノロジーです。

アップデート毎に、セーブデータ使用不可能
・ロゴ表示が通常の3倍遅い
バックスクロールでログ確認、しかし文章送りはスクロール不可
強制終了する
・ATIグラフィックボードだと不具合?(管理人はradeonで死亡)
・メール画面から、ワンクリックずつトップページへ戻る必要がある
文章がノーウェイトできなく、短い文章をノーウェイトさせようと二連打するとぶっ飛ぶ
・メニューがプルダウンや、画面上にない
・登録単語が新規一つだけしか、箇所保存してくれない
・登録単語が12ページ前後で、全部クリックで送って探してね
・登録単語の新規一覧とか、そんなものはない
・登録単語ページからショートカットキーHで戻れる確率1/4
・登録単語ページから、リンクで飛べるとかそんなことはない
・メニューを開くのが鈍足
・相変わらず、第二トラベルエフェクトはスキップできない
・既読判定がおかしい
・ED後、タイトルで数分待たないと始まらない新OP

 今回、オートモードで気づけた唯一の良い点は、
閃光の指圧師シャイニングフィンガーの不必要メールが、オートモードだと未読でも自動スルーしてくれる!!
だけです。

 不具合だらけなのに、アップデートでセーブデータ使用不可能が痛く、
スキップも速くなく、メール機能も億劫で、トラベルエフェクト飛ばせず、
プレイ途中での、アップデートは作業感が募ります。

熱中度 5点
 熱い……構成は神がかりで、オチが気になって悪夢になるレベルです。

 冒頭の未知の遭遇、不鮮明な技術、隠蔽された世界、は恐怖に彩られ、
節目のイベント後、絶望からの起死回生へ向けたユーザーのシンクロ率、
どの部分を切り抜いてもドキドキが止まりません。

 田村ゆかりに始まり、守凪に緩衝させられ、イマジンに終わる。
俺の、俺たちの、リーディングシュタイナーだ!! ガンダムも、
この作品においては「何言ってんだ?」と、視聴者と三木さんがシンクロする事はなく、
最後までガンダムであれる、圧倒的な感情移入度があります。

 オートで全部聞いて、ガンダムの熱演に感動しました。
心のタネーとか言ってる場合じゃないよ!
厨二・絶望・物怖じもさることながら、喜怒哀楽の表現がすばらしく、
オカリン節に聞き入ります。 人間味あふれる演技に、拍車をかけて笑いも取れるソレは、
Steins;Gateの神視点を構築する、最高の人選であったと思います。

余韻度 4点
 どうしても、最後のTrueで、気落ちしてしまいます。
最終シナリオ近辺の、伏線が予想の範疇内であったことも、
最初に訪れる事になるであろう、田村ゆかりENDが一番の盛り上がりを見せたことも、
リーディングシュタイナーにおける、○○であったことも、
(私に)これがシュタインズゲートの選択か、と言えなくしてしまいました。

 作品としてはすばらしいのですが、
外堀や、コスト削減模様が足をひっぱっており、
ユーザーにソレを感じさせない努力が足りなく、曲もGATE OF STEINERに頼りきりでは、
名シーンには貢献できませんでした。

 シナリオショートカット機能や、用語の使いやすさ向上、だけでも全然印象が違ったと思います。

総評 A
 私はこの作品の大ファンで、移植完全版を求めていました。
(まぁ、某トラブルでどんな移植でもいいと思ってた時期もありましたが)
クソ箱プレイヤー5万人前後と、@ちゃんの人々も恐らくそうでしょう。
そうして10ヶ月待ってできたのが、『ただの劣化移植作品』という……

 別に、企業戦略云々を酷評するわけではないのですが、
製作陣も、ファンも、シュタゲはファンによって支えられた作品、というのを認知しており、
移植完全版は「ファンを大満足させることのできる昇華を行う」事が、
製作陣の「愛」のカタチであったと思います。
ファンを蔑ろにし、むしろ劣化したこれは、経費回収の意味しかなく、
Steins;Gateに対する愛も、ファンに対する愛も感じられません。

 移植・修正を意識してるってのは中澤さんが顕著で、
Ever17は自分が生み出した越えられない壁」ってのを、Ever17PEPSPやひまわりPSPで語っており、
移植系の作品の昇華に尽力しているのが分かります。
点数高いのだと、パルフェREや、Ever17PEがそれにあたり、
マブラヴオルタは殆ど修正の必要がなかった作品。

 作品自体は相変わらず面白く、ファン層も固く、ネット業界を味方につけてて、
局所的に燃え上がりを見せており、これからドンドン燃え広がれると思います。

(本当にクソ箱は売れてなかったんだね……)
ただ、このサイトにも、ガンガン暴力的な発言が送られてくるのは遺憾で、
@ちゃん造詣深い作品だからこその、ユーザーの理不尽な物言いってのは、
シュタゲプレイヤーの質を低く見られがちなため、節度ある行動を取りましょう。

 箱はハードの問題で、PCはシステムと劣化問題から、どちらを買うべきか推奨しづらく、
ハードに拒絶感がないのならクソ箱だろうけど、箱持ってたら恐らくシュタゲはプレイ済みという罠。
PC新規の方々は、これ以降の完全版移植を待ち望み、クソ箱プレイヤーは三度目の正直を待ち望む鬼畜仕様。
中古で売れない事も鑑みて、これで妥協すべきかよく考えて購入しましょう。

 全然関係ないけど、恋はデジャヴュは小学生の頃から大好きで、
バタフライ・エフェクトはシュタゲ後に見ましたが、
恋はデジャヴュが酷評されてて落ち込みましたw
あれはあれで、映像に荷担したいい娯楽だと思ってます。

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2010年08月04日

Muv-Luv Alternative Chronicles 01

Muv-Luv Alternative Chronicles 01
Muv-Luv Alternative Chronicles 01
メーカー age発売日 2010/07/30
シナリオライター 吉宗鋼紀、維如星 原画 宮田蒼、日向恭介、蒔島梓
Muv-Luv Alternative Chronicles 01

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3点 5点 3点 5点 5点 4点 1点
総評 C 67

一言で締めるのコーナー
「無茶しやがって」


以下詳細レビュー
シナリオ 3点

 こちらはPreludeになります。 本編は冬発売!! 好ご期待!!

 【MUV-LUV UNLIMITED THE DAY AFTER】
アンリミテッド編から3ヶ月後、合衆国アメリカン海兵隊マリーンのお話。
主役機は、F−18Eスーパーホーネット
5、6時間で終わる体験版です。
公式ですら隠されていますが、episode 00というオチ。

 【Chicken Divers】
再突入殻リエントリーシェルハイヴ突入の心理に迫る。
10分で終わるPVです。

 【Rain Danceres】
1994年、欧州ヨーロッパシチリア戦線のレインダンサーズを描く。
主役機は、EF−2000タイフーン
20分で終わるPVです。
光線級いるのに推進剤有りだったり、ジャンプしたりと、武によって技術革新を経た日本軍を上回る性能には疑問。

 はっきりいって、体験版集とPV集で、詐欺と言われてもおかしくありません。、
アンリミッテッドアフターで掲示された世界観は圧巻の一言で、やっぱり絶望できた。
実によくできた国家・軍・世界シミュレーションで、息巻きました。
もう映画化してください……。

 トータルイクリプスは収録されておらず、
期待したアンリミテッドアフターも体験版程度では、さすがに評価できません。
(実は公式に総プレイ時間は表記されているわけですが……)

グラフィック 5点
 オルタネイティヴのグラフィック項目を参照

 もう無理でしょ……他の会社が追いつくのは……

 原画さんがBouさんじゃなくなったため、キャラデザが直視可能に。 でも塗りはage。
欲を言えば、新BETAや、新立ち絵BETAが欲しかったです。

音楽 3点
 全曲流用。

 新曲は、ボーカル曲、最後のエデンのみ。(注釈いただきました)

アバンのgranrodeoのonce&foreverと、
EDの美郷あきのcallingは贖罪継承のマブラヴオルタネイティヴChroniclesより。

 ランティスとはいえ、本家JAMに比べ、熱さもセンチメンタルも足りません。

文章(力) 5点
 アンリミテッドアフターの世界は、本家、吉宗鋼紀氏だけあって素晴らしいシミュレーション。
日本を脱し、米国路線を開拓した軍事小説としては、大衆文学を凌駕するいきおいです。

 座学がなく、直で軍事用語・スラング・略語が使用されるため敷居が高くなった印象。
それで、なお、世界を許容させるための読ませる文章は圧倒的で、夢想設定なPARA-SOLがゴミに思えるリアリティ。
というのは、二次から公式に成り上がった維如星氏の手腕です。

 が、問題は、人間関係とキャラクター、そして【日本人】がいない事。
また、リリア一人称の物語にしなかったは大失敗。

 主人公ウィルが一言しゃべると、リリア・ダリル・メルが口を揃えて「ウィルはこういう性格」と断定してきます。
もう意味が不明でした。 何を持ってウィルというキャラを理解しているのか……。
人間一人をこうも簡単に談じる彼女ら(主にリリア)には違和感しか沸きません。
4人をもっと掘り下げる時間と描写があったなら別でしょうが。

 次に、メインのリリア・シェルベリ。
唐突に編入された、強襲掃討ガンスイーパークイーンというエース少女。
アンリミアフターの主題が、コイツとウィルとの討論に注ぎ込まれているわけですが、全く理解できません。
要約すると、ウィルは絶望を胸に秘めて前へ、リリアは絶望を認めて前へ、という事ですが、
ユーザー側は"絶望の内容を隠されている"ため、リリアの論は幻想妄執にしか聞こえません。
その大それた事を、拾われて数日の、ぽっぽ出の少尉に、説教されて、迎合する合衆国戦艦もそうだが、
怖気ない、恥じない、迷わないな超人リリアに、感情移入しろという方がおかしな話です。
JFKのウィルやダリアがそう言うなら話は別だし、観測所にいたメルが言うなら説得力もあるが、
何をもってしてリリアがそう言ったのか、その描写が大いに必要でした。
萌え要素や心理描写になりえた"知られずに死ぬ"というリリアの談もすっかり忘れ去られて、ウィルも突っ込まないのでなかった事に。
(リリア視点で、あのあとベッドで号泣したとか、決意を新たに、とかあれば補完できたのに。)

 海兵隊マリーン故に卑俗な単語の応酬がされるようになったのは、ある種マイナスで、
メインを張るリリア・シェルベリが、金髪美少女で、潔癖ツンデレに見えて、俗語慣れしてるとか……
まぁ、それでゾクゾクできればいいんですが、作中の表現だと、ただのビッチ兵。 照れません。
さらにいえば、"こういう”キャラの魅せ方は"ギャップ萌え"と相場が決まっていますが、動じないのでは魅力がありません。
似ている条件のキャラに、BaldrSkyのレインがいるが、あちらは魅せ方を分かってますね。
逆に、主人公ウィルが動揺しまくりで彼に萌える罠。

 日本人の描く日本人の物語というのは、ユーザーにとって厚みが感じられるもので、
思想や観念も掘り下げが少なくてすむし、共感も出来ましたが、
もとより、プレイ時間と掘り下げのない本作では、合衆国アメリカン海兵隊マリーンの矜持や感情に共感ができません。
ていうか、おかげで武御雷でないし。 公式のイメージボード嘘だし。

 ウィル君が言いましたが、(リリアの性格マジ)無茶しやがって、な感じです。
こればかりは維如星氏の落ち度だと思われます。

システム 5点
 オルタネイティヴのシステム項目を参照

 無敵すぎます。
はやくPS3に移植してください。

 未だに、クリックかスクロールでエフェクトがスキップできず、Ctrlで文章ごとぶっ飛びます。

熱中度 4点
 リリアとの討論で弛みましたが、クオリティはADVでは業界一だし、
オルタネイティブ世界観と戦術機で魅せてくれるので楽しめます。
主人公フルボイスでもいい短さでした……伏線?

余韻度 1点
 いや、詐欺です、無理です。
フルプライス体験版詐欺ってのは初めてです。
それでも、ageで、驚愕のパフォーマンスを誇るので、クソゲーといえない悔しさが募ります。

総評 C
 他社から出てたら、間違いなく、ごらんの有様だよ祭りでした。
通常版がミドルプライスなのが唯一の救いですが、買ったのは初回版フルプライス。
マウスパッドのデレや下着を見せてくれるシーンもなければ、FC通販版のテレカのえちぃイベントもありません。
というか、メインの3本には一切18禁要素がありません。
(某シーンの関係上、18禁で出して欲しかったわけですが、これなら全年齢で良かった)

 音楽鑑賞できなければ、おまけも突撃級擬人化とか、人類の直面しているマゾゲー暁遥かなり2、で、フレンドリーさに欠けます。

 MUV-LUV UNLIMITED THE DAY AFTER episode 01 は今冬発売だそうで、完結するのか気になります。

 結局、トータルイクリプス・アンリミアフター・オルタネイティブ茜アフター、の三つが今後の主軸展開になるのかな?

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2010年08月03日

俺たちに翼はない AfterStory

俺たちに翼はない AfterStory
俺たちに翼はない AfterStory
メーカー Navel発売日 2010/07/30
シナリオライター 王雀孫、東ノ助 原画 西又葵
俺たちに翼はない AfterStory

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
-点 2点 -点 5点 3点 5点 4点
総評 A 76

一言で締めるのコーナー
「ありえんてぃーな面白さ」

ネタバレなし。
流し読む分には問題ありませんが、それでも無印プレイ後を推奨します。


以下詳細レビュー
シナリオ -点

 良くも悪くもAfterであります。

 タカシ-明日香、隼人-鳴、鷲介-日和子、ぱね田-森里君、のその後しか描かれません。
IFではないため、評価の分かれる所でしょう。
無印発売後の人気投票を受けての明日香が優遇されていますが、圧巻の魅力を振りまきユーザーを撃墜。
この子ツーサイドアップだよ、ランキングどうしよう……レベルです。

 あえて言いますが、コーダインが攻略できないのは、
初代投票で京をサブ1位にした我々ファンの責任であり、以降もメイン級を引きずり下ろさなかったファンのせいです。

 その京や悲惨たるもので、アバンでファンの苦情を一心に受けてて、いいぞもっとやれな気分でした。
でも京Afterが収録されているあたり、人気投票と無印に忠実です。(自虐にしか思えませんが)

 総プレイ時間は長くても6時間あたり? で、ロープライス並。
公式サイトで公開中の「フラグの折れたエンジェル」分が水増しされているので要注意。
シナリオに深みはありませんが、短いが故に瞬間最大風速を持続し続けられたのが強み(後述)

グラフィック 2点
 相、変わらず。

 公式サイトで、主人公らが立ち絵一新されてて期待しましたが、
ゲーム中では新立ち絵が一切登場しないという……
「その後の美咲」のようなバストアップで使っても良かったのではないでしょうか。

音楽 -点
 社長が全て作っているのは今回も。

 新曲11曲という少なさで、聞き所は、タイトル画面のCross Illusion〜instrumental〜ぐらいなものです。
ほぼ無印名曲を使いまわしました。
が、奇しくも名曲揃いで憤りは浮かびません。 Main Themeが圧倒的か。

 大きなマイナスポイントとしては、無印のボーカル曲6曲に対して、ASはOPとEDの2曲のみ。

文章(力) 5点
 正直……ありえんてぃーな面白さが濃縮されています。

 初っ端のアバンや座談会で、内輪ネタや流行ネタを取り入れて引き込み、ファン視点の批判でぶっちゃけ、
Afterの針生や軽部や鳴で遊びまくり、完全燃焼してて、王雀孫はもう風前の灯なのではないかと心配しました(ぁ

 その最たるは、クロスオーバーであり、皆が求めたクロス人間関係が尽力されており、
「五人五色」をもっと! と思わざるおえなかった。 ネゴシエイトまで隼人が万能すぎた。

 問題なのは、鷲介Afterで、元々鷲介(日和子)シナリオがかなり歪というかAfterに向かないシナリオだったので、
「フラグの折れたエンジェル」から引っ張ってきたわけですが、王雀孫が書いていない罠。(監修)
さらにいえば、ぱね田編前編と後半節々も王雀孫ではないため、かなりの失速感が味わえます。
その分、タカシ・隼人編がおぞましい筆力です。

 笑いに関しては隼人編、ラブコメではタカシ編と住み分けができています。
タカシがちゃっかり優良キャラなり、明日香と相乗効果でバカップル万歳。

システム 3点
 劣化流用です。
あらすじモードスキップが使えなくなりました。 元が短いので特に問題はありませんが。

 昨今のプレイ作品と比べると、自動カーソルが便利だし、演出も高速で並以上です。
ただ、奥行きが一切使われないため、キャラの遠近描写がありません。
立ち絵は上下左右にかなり動くので、改良に期待したいです。

 また、フル画面だと、文章が横に長く、改行も下手なため、
インターフェースの見直しの時期だと感じます。

熱中度 5点
 圧倒的抑圧の解放を得たユーザーの最大の楽しみは、クロスイベントやAfterに集約されており、
それを煮詰めて提供してくれたASは、楽しくないわけがなく、終わるのがツライと思えるレベルです。

 日野ちゃまが、ぬんこって言ってくれる作品はこれだけ。
諏訪部・下野が、文章優遇に合わせて昇華されたが、逆に、泉菊之介が石川英郎に押され、
代永翼に至っては音声OFF推奨の酷さ。
ぱね田を二代目舞人と期待する分、おお振りの三橋では違和感大。(といっても舞人は公式で檜山さんだけどw)

余韻度 4点
 戻りますが、良くも悪くもAfterでありました。
フルプライスでマイナス、サブライターでマイナス、流用と劣化システムでマイナス。
が、それでも、流布されている並のギャルゲーとは一線を画しており、これだけ面白ければ文句はありません。
他の会社は、自分の出してる作品が恥ずかしくなってもおかしくありません。
市場がこのレベルで供給されるのがユーザーの望みでしょう。

総評 A
 まぁ、Aですよ。 コンスタントなA評価。 格が違います。
無印は総合的なA評価でした。 フルプライスが痛手なASだが、コストパフォーマンス差し引いても揺ぎ無いA。
訓練された信者(私)は、Prelude〜無印〜ASと喜んで買いましたが、それ以外だと幾分か評価は下がりそうです。
結局流用が悪いんじゃなくて、中身と使い方が悪かったんだと、終末論やBaldrSky2を鑑みれました

 今作で鳴と明日香の評価が鰻上りになったので、特にサブキャラ攻略には願望がありません。
女性キャラは全員、ちゃんと下着までは見せてくれるファンサービスありますし。

 20006年度の流行語大賞は、ありえねぇ、20009年度は、ありえんてぃー、だと思われる。

 無印同梱主人公ボイス追加フルプライスなら間違いなくSでした。
移植完全版求む!! あ、でも、ぱね田の声は変えてね☆

posted by PP at 05:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月29日

黄昏のシンセミア

黄昏のシンセミア
黄昏のシンセミア
メーカー あっぷりけ発売日 2010/07/22
シナリオライター 桐月 原画 オダワラハコネ
黄昏のシンセミア

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2点 2点 4点 4点 4点 2点 3点
総評 D 56

一言で締めるのコーナー
「積みました」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点


 伝記にするには少し際どいかな……といった所。

 出戻り主人公の、田舎閉鎖空間で起こる怪奇究明っていうのが本題で、
故郷へのとけ込みは、OPで翔子から信頼を勝ち得た時点で終了しています。
というか、専らの登場人物が主人公に対して好意的で、家柄の影響からか一目置かれているので、
ひぐらしのような、人間関係の恐怖ってのは存在しません。

 ヒロインはパッケージの4人で、実妹がトゥルー担当です。
立ち絵のある女性キャラクターが全て攻略?できます。 ていうか女性しか立ち絵ないけどね。
トゥルーに入るには、パケ絵の4人を攻略すればいいので意外にプレイ時間は短い……か。

 このシナリオの、何がいけなかったといえば、
公式に書いてあるからいいますが、怪奇の象徴である山童(やまわろ)がOPから登場するのに、
その危険区域である森にずんずん進む主人公や、肝試しとかやっちゃう登場人物たち。
川辺でも危険な事が起ったのに、川遊びなんかしちゃったりして、
危機感がありません。 君子危うきに近寄らず。

 次に問題なのが、某登場人物経由の怪奇説明。
石です、呪いです、命令です、プログラムです、ハードです、念じれば消えます。 ←(°Д°)ハァ?
一応オチをつけた事は賞賛しますが、抽象的過ぎてイマイチ説得力に欠けました。

 シナリオ的に盛り上がった部分は、
翔子の心を解きほぐす所と、4人攻略後の「何か始まったー」的な部分であって、
翔子ルート最後は好感度下がりましたし、トゥルーのさくやが兄を好きなった理由回収も納得できませんでした。

 恋愛模様は、少し描写がぶっ飛んだ感じがしますし、一人称なので補完が欲しかった所です。(フラグメントでね)
実妹関係の話はよく書けているように見せかけて、主人公の葛藤が主で、特に解決していないが難。

グラフィック 2点
 コンチェルトノートは1点つけましたので、こっちは2点ですね。
斜め向いた顔が書きづらいのか、垂れ目が書きづらいのかは分かりませんが、
皐月さんと、いろはの顔が酷いものです。(和奏と小夜璃ほどじゃないけどね)
ていうか、いろは、設定原画めちゃくちゃ可愛いのに……。
これ、グラフィッカーさんが改悪してますよね……
え、彩色だけ外注? じゃあどうしたらいいの……。 清書したら残念ですね???

 あと、翔子の部屋広すぎ。
動物達のCGがない。 影のみ。
立ち絵が9人しかありません。 公式で紹介されている人物だけしかありません。

音楽 4点
 引き続き、鷹石しのぶさんなので、あいも変わらず良曲そろってます。
全40曲、ピアノ曲の印象が深く、アレンジも絶妙で鳥肌来ます。

 誰の為に、深い霧の先へ、華麗奔放あたりがおすすめか。
また、夏の軌跡はEDに相応しいスルメ曲。

 夏のファンタジアは、作品への導入を助けてくれる名曲。
後半のver2や、アレも印象的。

 問題は、これもまた、作品に恵まれず、貧弱な演出と盛り上がらないイベントシーンのせいで、音楽と場面が噛み合いません。
音楽聴いたら、「ああ、あのシーンかぁ」「あの戦闘かぁ」って思えるほどの印象付けができなかったのは、ゲームとして痛手。
さらにいえば、コンチェルトノートの方が良かったです。

文章(力) 4点
 そつがなくなりました。
登場人物間だけに分かるような会話の繋ぎがなくなり、非常に読みやすくなりました。
(前作はバックログで確認しまくりましたからね)

 主人公も好漢で、妹に欲情した時に真っ向から妹に相談しにいく辺り、かなりユニークです。
兄としての描写でもっと狙えたのに、連絡帳の部分しか兄らしさが強調できず。
見せ場も多いし、手段を選ぶ高潔な人間ですが、主だった特技がないのが残念です。
前作の主人公は、Black Catのジェノスな武器で、その特技も素晴らしい演出に加担できましたが、
概ね劣化な印象しかありません。

 妹の描き方は、まぁ萌えるのですが、トゥルーでの回収がおいしくありませんでした。
兄弟の妙な変態的連帯感がツボでした。 これは桐月氏の妙技ですよね。
主人公が他キャラクターに対しては変態じゃなかったのは、いいとも悪いともいえませんが。

 今作は、親友役というか、男性が一人も出てこないため、信頼感を預ける人物がおらず、燃えが足りません。
どうしてこうなった……

 
システム 4点
 神技フローチャート。
全チャートが簡単に把握でき、分岐一発飛びで、動画で確認もできる神仕様。

 私は毎度、このフローチャートをRPGで、マルチエンディングの2周目以降に追加して欲しいと願っているし、
ADVならあって当たり前でしょ、とか思ってますが、
構想的には、フラグも管理できるフローチャートであって、
シンセミアの場合、直前の選択肢でのみ分岐が判断されるためフラグ管理が必要ないといった巧い作りになっています。

 また、立ち絵やページ切り替えの演出が全て、スクロールやクリックでスキップできるため快適にプレイできます。

 システムの良所はフローチャートが全部持っていっている分、演出スクリプトの貧弱さが目立ちます。
立ち絵というか、動かせる絵の少なさや、エフェクトの絵の少なさも相まって、イベントシーンが滑稽な感じに。
PARA-SOLの演出が鮮麗なので余計に。

     
熱中度 2点
 正直、導入部分からしてみても、怪奇を究明したいと思わないし、
攻略したいキャラもいないし、妹の魅力もルートに入るまではなりを潜めているため、プレイ自体が億劫に。
魔妹あたりが楽しめたのは確かですが、ちょっち背景が足りませんでした。

 イマジンさん、ツェツィ役で鍛えられたのか、演技にイマジンさんらしさが消えました。
(アトリエの声優陣、キャラ作りにキッチリ指導が入るようで、名塚さんからしても大変だった模様。)

余韻度 3点
 うーん……キャラゲーとしたら悪くなかったのですが、スパイスとしての伝奇は失敗しています。
音楽も、魔妹も良かったし、褒めるべき点が多いはずなのに、プレイ気力が沸かないし、PARA-SOLに色々持っていかれて無念。

 どこに書こうか迷ったけど、水着を褒めるシーンの選択肢の内容で、
声付きなのに10個ほど分岐するのは、ライターの遊びが見れて良かった。

総評 D
 内容的にはCなのですが、コスト的にも、点数的にもDは揺るぎません。
立ち絵の少なさ、絵の悪さ、演出の貧弱さ、ワイド非対応、からしても、フローチャート以外は残念部類です。
未完だったPARA-SOLに負けているのは皮肉なもので、
シンセミアは完結しててきっちりエロゲーしてますが、廉価版な風味でした。

 フローチャート付きのこっちは悪くないのだけど、
AKABEiSOFT2は開発力と予算が足りません……

 コンチェルトノートに絵以外大敗を喫したのが問題で、プレイユーザーの落胆は激しいのではないでしょうか。
前作は、主人公に萌え、ヒロイック幼馴染に背中を任せられましたが、今回は誰もいませんよ。
ただし、シンセミアは、圧倒的なロリ属性を有しており、○学生をそのまま攻略できるのが強みか(ぁ

posted by PP at 00:29 | Comment(7) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月28日

PARA-SOL

PARA-SOL
PARA-SOL
メーカー ROOT発売日 2010/07/23
シナリオライター 宙形安久里、片桐由摩、玉城未悠 原画 天宮ぽらん、CARNELIAN
PARA-SOL

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2点 4点 4点 4点 1点 5点 1点
総評 C 60

一言で締めるのコーナー
「脳内設定だけは神ゲー」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点


 管理人「やっべ、超面白れー!! 圧倒的世界観と、家族計画という名のカタルシス、
伏線と用語も大量にあるし、これは 名 作 の 予感wktk
おぉ、ついに『一章』終了まで来たぜ、ここまで10時間くらいかかったなぁ……
全然解決してないから、多分半分も読破してないよな。
『二章』からの回収がスゲえ楽しみだぜ!!」













共通ルートしかなく、EDもこれ一つ……だと……

↑今ここ

閑話休題

 演出・OPと、劇的な登場を果たし、私を作品にのめり込ませた、PARA-SOL
そのシナリオを、『簡単に』説明しましょう。

 主人公、藤田小次郎は、ヘルメスの一つ、RS/アールエスことロイヤルスタンダートから独立した、
RSジャパン、後のS社/シャムロックシャことシャムロックに所属する、ソルジャー・ガイノイドである。PARA-SOLではない。
彼は、S社のSKS/エスケーエスことシャムロック・ナイツ・システムの裏の計画、しあわせかぞくさくせんの命を受け、谷田部姉妹と、
また、SBことシルバーブリッジ経由での、オロイネス昇華作戦、
S社側のO・S・P/オーエスピーことオロイネスUプロジェクトのためにシャムと、
谷田部家で生活することとなり、家族と成ることを目的とする。
彼は時折、ME/エムイーことメルキュール・アントブリーズに所属する、
方舟ことアークと呼ばれる生命の樹を所有する研究所に所属する、OPでハダリス・ジーン・カッパーゲートを殺した、
ファースト・パラソル・エイジスことアリョーシャに間違われる。 しかし、そのおかげか谷田部妹の池沼に好かれる。
後に、谷田部家にファースト・パラソル・マゲイアことミーシャが訪れ、
SSS/スリーエスことシャムロック・セキュリティ・サービスやTDFを混乱させた。
さらに、ファースト・パラソル・ケラウノスことマージャこと藤田のどかが住み着き、小次郎を困惑させた。
そんな中、彼は、しあわせかぞくさくせんを完遂することができるのか!?

 皆さん、分かりましたか? 作中の会話はこんなに優しくありませんにょ? 略式説明ないですから。
私は、用語集逐一調べてやっと理解しました。
パルスのファルシがルシでワロスなんて目じゃありません。
ファーストでパラソルでソルジャーなMEの方舟ののどかはケラウノスでマージャです。
強化兵の呼び名が、ソルジャー、パラサイト・ソルジャー、ガイノイド、バイオノイド、パラソルとか盛りだくさんです。
会社名なんかが特に顕著で、MEをエムイーとか読むのに、S社はシャムロックと読んで、
HSHなんて作中じゃ一切何の略式か説明されません。

 そんな感じのPARA-SOLだけど、「しあわせかぞくさくせん」の描き方が卓越していて、ぐいぐい引き込まれました。
パラソルという異能を根幹においた世界観や、ヘルメス(企業の総称)の対立図式も面白かった。
じゃぁ、なぜ2点かと言われたら、設定止まり乙だったからです。
一本道、共通99.99%、手記は音声・背景・CGなしのブラックアウトに文字だけ仕様。
例えるなら、fate/stay nightのセイバー編でバーサーカー倒したぐらいの進行度で終わります。
ざ け て ん じゃ ね え

 まず、足りなかった部分は、美海という、メインヒロイン枠の掘り下げです。
手記読めば、半分くらい分かりますが、アリョーシャ編がないし、3年の空白が埋められていないので全く感情移入できません。
これでネク君みたいな描写あったらよかったのに、これじゃ、ただの池沼状態。
次は、トゥルーに絶対すべきだった、オロイネス関連の話
ED詐欺と言ってもいい、シャムのアレとか、O・S・PとO・M・Pは完結させるべきでした。
次に、足りなかったのは、ファースト・パラソル達のシナリオ。
ミーシャやリョーダは重要な位置にいたはずなのに、特に何も語られません。
メインヒロイン枠のマージャも、生命の樹抗争編がないため、全く感情移入できず。
次に、ハダリス関係。
作中、ハダリスは3人出てきますが、掘り下げられたのは、一番いらない、ノーラ・ゴールドタワーというオチ。

 普通に考えたら、
小次郎編(2027)

アリョーシャ編(???〜2015〜2024)

東吾編(2007〜2024)

真・小次郎編(オロイネス完結編)
が妥当だと思われます。

以下完結していない点
・小次郎という存在
・アリョーシャw
・リョーダ
・流星病
・ME
・HSH
・RS
・マージャ
・ミーシャ
・優芽
・オロイネス
・O・S・P
・O・M・P
・シャム
・幽谷
・ジュリアン
・美海
・兵武
・虎次郎
・東吾
・ジーン・カッパーゲート
・ジーン・カッパーゲートの夫
・MEのセカンド・パラソル達
・早樹
・竜の鱗

ていうか、桃太郎と乃愛以外全部www

 
グラフィック 4点
 Point PicturesのOPムービーは、予算のなさを上手くごまかした作り。
アルトネリコ3はアレで結構がんばってたんだね……

 原画のキャラクターはあまり安定しない感じがしますが、
背景と演出の効果彩色が美麗で、洗練された出来上がりになっています。
動かさないからこそのこの良さは、ゴスデリが見習うべき点。

音楽 4点
 俺様KIM's soundroomなのはROOTなので当たり前なのですが、
楽曲数の割に出し惜しみしたオペレイション・アルゴリズムといった、
テクノな打ち込みが多く、作品の雰囲気と合っていて◎。

 しかし、OP曲のOctove Rainが個人的に、今年一番の名曲だったのは、作品に恵まれなかった罠。
永久ループで。
きしめんで有名な佐倉紗織さんです。

 環境音が良く効いており、ADVゲームを後押ししてくれています。

文章(力) 4点
 とりあえず、映写機の所の文章と、略式全開の文章は直してください。

 序盤から中盤までの、「俺」描写の小次郎が非常によく書けており、いい感じのホームコメディになっていました。
家族に成ろうとする彼の、朴訥な愛情表現は、乃愛の反発の対象となって、最下部から傾斜する丁寧な家族を形成してゆきました。
また、学園編に比重がかかりすぎていましたが、桃太郎や兵武のおかげで飽きさせないつくりに。

 シリアスシーンは、ほんの触り程度の挿入になっており、大量の伏線を投下しつつスパイスに。

 そうして向かえた、俺に成った小次郎はダメダメで、台詞のほとんどが「……」という、乃愛の独白状態が多々あります。
後半の桃太郎や兵武の会話中も、どんどん口数が少なくなってゆき空気な存在に……
序盤の超倫理無視の小次郎が好きだったのに……
というより、その頃の小次郎は役立たずになっており、戦闘シーンが極少なPARA-SOLでは、OP『だけ』強かったというオチに。

 結局、ライターさんは、広げた風呂敷をたためきれず、
OPの真実はこうでした! という事をいいたかっただけというのが透けて見えました。
用語についても脳内設定全開で、ユーザーは全くついていけません(作中の説明がほとんどない)

システム 1点
 クソフローチャート。
シンセミアのせいで、こちらが完全劣化版に。
その地点へ飛べず、二重構造で話の位置を混乱させ、ページ移動の三重構造で、さらに隠しチャートを内包する見にくさ。

 アップデートしていないと、超大まかなチャートしか選べず、用語も半分、手記もなし?

 アップデートすると既存フローチャート抹消。

 さらに、このフローチャート、妙に曲がりくねっていますが、作品は一本道。
これは、未完成品で出した証拠でしょう
どう考えても、他のルートがあったようにしか思えません。 シナリオも補完すべき点がいっぱいあったし。
第一、手記の手抜き具合からしても、発売に間に合わなかったか、ライターと会社があきらめたかどっちかとしか考えられません。
これで、本当にこのEDしか最初から構想していませんでした、って言われたら言われたでクソゲーなんですけど。
結局どっちに転んでも、未完成品ということです。

 基本システムは軽いですし、スキップが神速なのですが、
スクロールで演出がスキップできず、シンセミア劣化はほぼ確定。 ゲーム速度が妙に遅く感じます。
また、通常、最も使うはずの、セーブ・ロード・コンフィグがウィンドウ上部のプルダウン方式に内包されており、アホかと思いました。
下に表示されてるのは、クイック関連と前の選択肢へ戻る。 これのどこがアホかというと。
このゲームの選択肢は、章の合間の特殊なイベントに占められており、
1イベントにつき10回ほど回答して、選択肢の全くない本章へ続きます。
何より、選択肢によって物語りは変わりません。 全部共通ルートです。
つまり、前の選択肢へ戻るを選択した瞬間、章の始めに戻るトラップが発動します。
この仕様のため、クイック関連も使うはずがありません。

   
熱中度 5点
 最初に書きましたが、私は、凄い熱中しました。
他のゲーム積んで、ラストまで突っ走りました。
OPのシーンなんて、ゴスデリのCGを美麗にした具合で、コストパフォーマンスの良さが出ており、ゾクゾクしたし、
ムービーのセンスの良さに脱帽しました。

 中の人が、別キャラクターを演じている場面があり、同じ声に落胆しました。
風音さんが、レイチェルとノーラ・ゴールドタワーの二役(同一キャラという伏線かと思った)
稲田さんが、ギュスターブと虎次郎の二役(これも伏線かと思った)
特に、ノーラ・ゴールドタワーは声を変えて欲しかったです。

余韻度 1点
 まぁ、共通ルートしかなくて、シナリオも裏設定のみの詐欺仕様では、どうしようもありません。
終わってみて、良かった点は、乃愛の家族に成る様と、桃太郎の告白の所ぐらいです。

総評 C
 プレイ中は、必死に用語理解して、神ゲー認定進めていましたが、
終わったらただの凡作でした。 序盤〜中盤で楽しめなかった人は多分クソゲーです。 どんでん返しも、伏線回収もありません。
最初にいいましたが、fateのバーサーカ編までとか、マブラヴのアンリミテッド編まで、とかそういうレベルで終わります。
聖杯戦争終わってないし……BETA倒せてないし……
それで、「俺達の戦いはこれからだ」なら救いはあったのに、これで終わりですEDじゃ怒りも頂点に達しますよ。
EDテロップ中のシャムのCGも詐欺なので注意。

 キャラクターの中で一番好きだったのは、
慇懃な態度で毎回話しかけてくれる、RO・Iの中のSSSの人たち。
上司があんなだし、パラソルと敵対してるから嫌悪感あらわにされるかと思ったら、
暴れても優しく取り押さえてくれるし、逐一丁寧だし、いい人たちだわ。

 プレイする際は、真っ先にアップデートパッチを当てること。
あと、用語で、ME、RS、S社、ヘルメス、方舟、SSSを押さえておくこと。
これだけでずいぶん楽になります。
PARA-SOLとか流星病とかオロイネスとか、解決しませんので、読む必要とかはありません。

 結局、ROOTは、顔のない月以外は、未完成品しか出していないわけで。
もう、二度とこの会社のソフト買いませんから。
設定だけなら厨学生でも考えられますから、ユーザーを満足させるエンターテイメントか文章にしなきゃね。

タグ: PARA-SOL
posted by PP at 18:20 | Comment(3) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月28日

bitter smile.

bitter smile.
bitter smile.
メーカー 戯画発売日 2010/06/25
シナリオライター ねこにゃん、陸奥竜介 原画 ねこにゃん、marui
bitter smile.

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2点 4点 3点 4点 5点 4点 2点
総評 C 61

一言で締めるのコーナー
「廉価」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 脚本は簡素なもので、帰郷(出戻り)主人公の、受験間近の4ヶ月間の高校生活。
幼馴染・イメチェンキャラ・妹役・お姉さんの4人が攻略キャラで、内3人が姉妹なので、イベント大半が幼馴染の実家。
高3のこの時期をギャルゲーにするのは珍しく、奇を衒った印象があります。
学園イベントが皆無なため、脚本設定に振り回された感じがありますが、小イベントの組み合わせが本編なので問題はなかったか。

 実際の内容は薄く、特に何をするでもなく、日常を謳歌し個別へ。
共通の中に、(ユーザーと主人公の同期に必要な)主人公の一貫した目標がないため、酷く曖昧なストーリーになりました。
(戯画系いうなら、さかハリは学園変革?、パルフェなら店再興)
受験という目標がストーリーに加味できていなかったという事ですが、テーマがないのがテーマっていうので駄作でなかったのが新鮮。

 小イベント集っていう感じは、に似通っていますが、あっちは脚本無法な分、こちらが丁寧な印象です。
ただ、ビタスマは、日付表示機能必須だったと思います。 それくらいのぶっ飛びなのに細かな日付イベント。

 個別の長さは正味1、2時間だが、くっついて終わりな感じがあり、問題提起が非常に限定的でした。
桜子ルート以外は、他キャラクターの関係が排他的になるため、かなり寂しい印象。
桜子ルートは大団円のように見せかけた○○○ENDなので、収まりが悪い。

 攻略対象キャラクター全てが主人公にとって既知の存在で、ミーツガールが楽しめなかった。
宮津橋 勇樹のみ、その手の楽しみを残したかのような伏線が入ったが、彼女の性格自体意味が不明でした。
サブキャラクターの有河が圧倒的にそれでしたが、非攻略キャラクターです。
どうして彼女が攻略できなかった……

グラフィック 4点
 だか以下略
3姉妹が全然姉妹に見えない件。

 
音楽 3点
 近年の戯画作品同様、TGZ SOUNDs
21曲と総じて少なく、専ら廉価版といった印象。
BaldrSkyのようなKOTOKOマンセーできるわけでもなし、楽曲数も明らかに負けている感も廉価臭が漂います。

文章(力) 4点


 はっきりいって、凄えよねこにゃんさん。

 筆力というか、ギャルゲームとしての脚本力は想像以上で、テンポも良く、絡みもキャッチボールも巧い。
どうしても目がいく欠点というのは、丸戸リスペクターな点だが、ここまで丁寧なリスペクトされて、娯楽としても楽しめるなら、
そりゃもう認めるしかないでしょう。
真似して書けるかっていうと、そうでもないので、こういう才能は貴重です。

 劣化パルフェや劣化こんにゃくっていうのではく、廉価パルフェ・廉価こんにゃくっていう具合には良く書けています。

 -1点なのは、素材が巧くまとまっていないという点でしょう。
キャラクター造詣は、設定だけみれば程良いですし、作中の表現も好意的です。
ただ、如何せん、掘り下げや整合性、サブエピソードが不足しており、ちぐはぐに見えました。
3姉妹が、絵的にも、桜子だけハーフ強調的にも、姉妹らしくなかったり。
主人公こと優にしてみれば、妹に執着する理由があれば良かったし、有河が桜子LOVEな理由も欲しかった。
桜子の荒れていた時期の話や、その当時の要の話も必要だったでしょう。
主人公は、リスペクター宜しく、隠し設定がありますが、桜子以外を攻略したときの周りの反応があまりに質素。
その隠し設定が引越し直前に行われているのだが、引越しの時が3年前ということなのに、回想では小学生低学年?なのも整合性が取れていない

 リスペクターな掛け合いは、一人称の把握間を使った、他者の行動原理が伏線に成る描き方だったが、
回収されないのに違和感がありまくりました。
宮津橋 勇樹関連なんて、主人公を排他した会話が所々で展開されるし、桜子の引っ込めたお守りの件とか、
思わせぶりなイベントはちょくちょく回収してユーザーを納得させる配慮が必要だったでしょう。

 完全劣化だったのは主人公だけで、
1回目の板挟み相殺奥義は格好良かったが、2、3回と続くと、描写の手抜きという意図が伝わって好感度だだ下がりになりました。
(でも意外に好感の持てるキャラで、3枚目的な立ち位置もリスペクト感たっぷり)

システム 5点
 進化し続ける戯画システム。 ポップアップ環境設定等追加。
着信音がユミナなのは何故?
あとは立ち絵エフェクト強化とワイド画面対応とSE追加が望まれます。
(その分、文章エフェクトが強度ですが)

   
熱中度 4点
 さすがに廉価という代名詞な分、短く、でもテンポ良しのため、熱中できます。
共通ルート1周目の、パルフェ再来の高揚感はただものではありません。

 イマジンさんは今回もイマジンさんだけど、北都さんが最近、山越えておいしく聴けるようになりました。

余韻度 2点
 終わってみれば何の事はなく、リスペクターな点を除けば凡作です。
しかし、戯画システムやねんにゃんさん文章って外堀を鑑みれば及第点だったと感じて終わります。
個別の排他感やぶつ切り具合、相関、一人称の伏線回収方法などに惜しい点が多々ありました。

総評 C
 いや、普通に面白かった……よ?
ただ、値段はミドルプライスが正解でした。
本当に容量的に、CG・楽曲数・攻略キャラ数・イベント数的に廉価版でした。
なのに定価が高すぎた罠。

 今回、とにもかくにも注目点はねこにゃんさんのダブルワークですが、
体験版で失速せず、そのままの筆力で最後まで通していたのは、本当に感服しました。
リスペクターな点を差し引いても。 今後、脚本家としての技術が培われた完成度の高い作品に期待が持てました。
(というより、脚本別で、文章だけねこにゃんさんだったらAクラスじゃない?)

 全体的に、BaldrSkyの後発、資金回収のためのコスト削減が見て取れて、ねこにゃんさんへの加担が激しいのが伺えます。
むしろ、BaldrSkyに力入れすぎましたね。 あれは瞬間最大風速と見るべきでしょう。

タグ: bitter smile.
posted by PP at 21:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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