ひまわり | メーカー | ぶらんくのーと | 発売日 | 2007/12/31 |
シナリオライター | ごぉ | 原画 | たつきち |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
4点 | 2点 | 5点 | 4点 | 4点 | 5点 | 4点 |
総評
A:
80
|
一言で締めるのコーナー
「納得の高評価、名作」
「納得の高評価、名作」
以下詳細レビュー
シナリオ 4点 |
本編はsecond のアクアからだ!
実に練られたスペース(宇宙)物語。論理で伏させる・紐解く充実の作品。
ここで語るにはネタバレが多くなってしまうので割愛させていただきます。
この作品、何が素晴らしかったかといえば、内容もさることながら構成であると感じました。
ファーストプレイでさっぱりぴーな内容ですが、secondで一気に引き込み、以降は伏線を逆開放。
謎は多少残りましたが、その展開は圧巻の一言でした。
アクア、キャラランクインおめでとう!!
問題があるとすれば、初期に印象付けられる、『主人公は被害者である』という観念でしょうか・・・。
終盤にいくほど忘れていくこの盲点・・・真面目に考えると・・・・・
グラフィック 2点 |
ルート解禁・突入にあたり、そのキャラの立ち絵が一種解禁になって目新しさを感じる演出もGOOD。
音楽 5点 |
稀代の名曲集
涙腺ブレイカー
聞くと元気になる
打ち込み+ピアノさいこー
ぶっちゃけた話、音楽項目の点数が(内実)一番高いといっても間違いではありません。
メインの旋律があまりにカッコ良く、そして美しいステレオ合奏。
全70曲という圧倒的総数、9人のクリエイターによるフリー素材集。
特にお勧めなのが、Romance Player、天空に舞い上がる想い、最期に君がいた、桜が降る街、
桃色の風、英雄あらわる、白銀の天空、想いを彼方へ、咲けない花、piano2_004、piano2_007、piano2_020、piano_011
表編と裏編で作風ががらりと変わる。 裏編のメインメロディなしのループテンポは若干評価が下がりそうだが、
作品に非常に合っており、特にpiano2_007は大好きな部類でした。
ぜひヘッドフォン、もしくはカナルイヤホンでプレイして欲しい作品です
理性的に考えれば―(ダッシュ)点です、外部流用なわけですから。
それでも良い音楽には変わりありません。 提供元の皆さんサイコーです。
文章(力) 4点 |
ひぐらしもびっくりな構築。 2周が苦にならず、伏線を読んでいけるのは手腕に他なりません。
雑学的には考古学系から宇宙開発まで、浅く若干広く、ユーザーにはちょうどいい敷居。
この作品において非常に良かった点は、一人称の主人公はかくこうあるべきだ、と思えたことです。
そう・・・・、視点が一人称である限り、主人公には一切裏がないのだ、裏切らないのだ。
陽一に関しては(擬似逆向性健忘)記憶喪失というギミックが入っているものの、全てをさらけ出した状態でユーザーと対面する。
彼は物語上、ユーザーにとって"安全な存在"なのだ。 元より主人公に安全性を感じてもたいした感触は得られないのだが、
この作品には第二主人公としてアクアが存在する。
彼女は主人公と同時にヒロインも兼ねているため、まさしく オ ア シ ス。
唯一もったいなかった点は、明を主人公にして描く物語が欲しかったという所でしょうか。ちょっち消化不良でした。
システム 4点 |
EDリスト、スタッフリスト、BGM鑑賞のし易さ、TIPS、選択逆行。
意義があるものが揃っています。非常に使いやすいです。
熱中度 5点 |
アクア編終了後、若干下降するもののキープできるレベルです。
あまりにアクア編が(ユーザー的に)素晴らしすぎました。
ボイスは一切なし、しかしBGMが素晴らしいため、むしろない方が音楽に集中できて良かったですね。
余韻度 4点 |
ただ、感動を、名作を、ありがとうと告げたくなる作品であることは確かでした。
総評 A |
去年の12月末のコミケ公開作品ということで2008年度評価に反映されないのが実に惜しいです。
同人作品はさほどプレイしませんが、サークル作品の領域を鑑みれば最高級品。
1300円という安価も魅力の一つ。
音楽・シナリオ・構成、どれも素晴らしく、久々にガッツーンと来たギャルゲー。
当ブログのヒロインランキングにランクインしたアクア。
作品の評価に大貢献しているのは言うまでもありません。
私もこの作品が大好き。