2008年02月10日

涼宮ハルヒの戸惑

涼宮ハルヒの戸惑
涼宮ハルヒの戸惑
メーカー バンプレスト発売日 2008/01/31
シナリオライター たくさん 原画 池田晶子(京アニ)、他多数
タスク管理黒板 涼宮ハルヒの憂鬱 顔が近いぞ古泉

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 4 4 3 4 5 5
総評 B 74

一言で締めるのコーナー
「なんという意欲作」
※原作は一巻を発売当初に読み、二巻を後日に読んで投げました
※アニメは一話を見て投げました。
※本作品は全クリアしました。

以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 涼宮ハルヒであったとしかいいようがない。

 今回は、企画・イベント総数・オチが異様に良い。
グラフィック 4点

ブラボー!!

 立ち絵(作業絵)の総数・バリエーションが圧倒的。
「よそ見」システムも相まって、幅広く画を書いているのには脱帽です。

 全立ち絵・全CGに口パク有り。
芸が細かい…
フェード効果があるのでアニメーションを見ているかのような美麗さ。

 ユーザーインターフェース画面がオリジナリティ溢れる仕様で、かつ美麗
2Dで、かつアニメチックに、良く表現しています。
画像製作チームに協力が多数入っているからこそできた芸当。

 スタッフが多く、バンプレスト開発であるがグラフィックは外注(協力)であることが分かる。
京都アニメーションはさほど関わっていないようであるが、立ち絵のクオリティから分かるように、
一枚絵としては京アニに引けを取らない出来栄えです。
音楽 4点
 「冒険でしょでしょ?」、「ハレ晴れユカイ」、「恋のミクル伝説」がそのまま収録されている
アニメーションは京アニのを流用していますが。

 BGMの全体的な感想は、「ほんわか」でした、ね(笑
タスク処理に追われる毎日を過ごすSOS団ですが、何故か心休まるBGM

   4点な理由は…完成したゲームの音楽とSEにネタが豊富であったため。
BADゲーム系の16bitほどのチープな音楽は、郷愁を誘うわりにメインメロディが美しい。
GOOD系も各ジャンルにあったBGMが取り揃えられている。
………ボイスSEは笑うしかない。  
文章(力) 3点
 あのイベント量(700超?)で、タスク処理ごとの会話なので、10人以上のライターさんがいるのは頷ける。
それでも、キョンの性格や、古泉のガチや、みくるの癒しや、ハルヒの暴虐デレや、長門の機械的な特徴が、
十分に読み込んである内容で、読んでいて楽しくなってきます。
キャラが活き活きとして、キョンが突っ込みをいれる。これぞハルヒですね。

 問題点としては、原作と違って台詞に「」が使用されていなく、逆にキョンの心の声が()で表現されているため、
スタッフも間違えることが多かったのか、心の声に返事をされることが目立ちました。
でも…古泉に心を読まれて会話していると、狙ったようにしか思えませんが(苦笑  
システム 4点
 この挑戦的姿勢、賞賛に値します。

   涼宮ハルヒの戸惑とは、「ゲーム製作」をするゲームである。
シュミレーション+ADVゲームであり、タスクをキャラクターに割り振り、一緒に仕事をする仲間を選択して進めていく。
ゲームツクールアドベンチャーと言ってもいい。

 黒板上でタスク割り当てを変更するのがキョン(プレイヤー)の主な操作。
  各タスク(ゲームの製作の仕事の単位)には個別イベントが全て設定されており、
特定キャラ・特定の条件で一緒に作業すると、さらに「気になるイベント」が発生する。
「気になるイベント」の見返りは大きく、「やる気」ポイントが大量に貰える。
「やる気」ポイントを使ってタスクを変更していく

 特徴的なシステムとしてあげられるのが「よそ見」と「その場の空気」である。
「よそ見」によってキョンの視点を左右(上下)に自由に移動でき、特定のキャラを見続けたり、無視したりと、
自由度の高いシステムになっている。
「その場の空気」は「よそ見」によって変動した、SOS団メンバーの気分が場に反映されて、タスク結果と「やる気」に影響を与える

 もはや、ADVの領域ではない企画とシステム性である。
キョン以外のキャラクターの台詞は吹きだしで表示されるが、「よそ見」で見えなくなったキャラも、
吹きだしだけは画面上に表示されるように動いてくれる。
立ち絵の一様な表示でしか表現していないADVとは雲泥の差である。

 難点なのは、タスクが豊富な割りに、ゲームの内容に反映されることはない、という点である。
自由にタスク処理を選択できるが、その実、できるゲームと内容はジャンルで固定されており、
ジャンルが決定したら、あとはGOODとBADしかない。
「告白シーン」というタスクを処理していても、「ボードゲーム」ではそのシーンは挿入されない。
ただし、40種類ほどある完成パネルというバグ的な要素は反映されます。

 完成ゲームをプレイすることは可能。 ミニゲームレベルではあるが、クオリティは相応に高く、
商用ソフトの一部を抜粋したレベルである。
しかし、完成ゲームの真髄は、バグや、SOS団の突っ込みや、ネタ仕込みである。
バグで仲間キャラが登場しなければ、

キョン「おいおい、ここで助けに来てくれるんじゃなかったのか?」
古泉「――あぁ、これはバグですね、イベントが発生しなくなっていますね」
キョン「じゃあどうやってクリアするんだよ!?」


のような会話が、テストプレイ中に直に流されてニヤニヤしてしまいます。
熱中度 5点
 いやぁ、ハマリました。
初回プレイは10時間ほど。 2周目は8時間。 慣れてきてスキップ駆使して5時間。
結局8周してALLクリア、真END達成。 大よそ50時間はプレイいたしました。 寝不足です。

 熱中度の要因は、タスク管理が複雑さと、イベントの圧倒的総数、そして何より企画の神加減、です。

 従来のADVに足りなかった自由度の高い視点システムと、シュミレーション風なタスク管理、
そして色濃いキャラクター達の各イベント、それも数量膨大とあっては、ハマルしかない。

 普通にプレイすると最低6周することになりますが、それでもあきないほどのクオリティを誇っていました。

 声優陣もアニメ時の鉄壁の布陣。 キョン(杉田さん)は日常シーンで声がはいっていないのは残念ですが、
さすがにあのイベント量では過労死です(笑
ただし、完成ゲームのプレイ時の突っ込みは声有りです。
余韻度 5点
 素晴らしかった、素晴らしすぎてゲーム業界の未来に期待を抱けた。

 固定概念やジャンルに収まらない、オリジナリティ溢れる、意欲的な作品。
そんな認識を、プレイしたユーザー全員に与えてくれるであろう。
そうでなくても、初プレイの時は「これがハルヒの力かよ!?」と驚愕するでしょう。
総評 B
 「涼宮ハルヒは踏襲でありすぎる」
というのが、原作2巻を読んだ時点での私の感想であった。

 このゲームをプレイした後でも、その思いは変わっていないのだが………
アニメ業界とゲーム業界に、旋風を巻き起こす要因となった、
涼宮ハルヒの冠名が付くものは、「逸脱した設定にしなければならない」という、
涼宮ハルヒ自体の設定には拍手を送りたいです。

 もうね、PSPの「約束」のモーションポートレートからも分かるように、
涼宮ハルヒネタは業界の壁をぶち壊す伏線になる可能性大です。
この作品(の企画)にインスパイアされてゲーム業界が新天地を見せてくれる(風潮になるのを)期待します。

 感銘をありがとう、ハルヒ!  


posted by PP at 13:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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