2008年01月13日

Myself;Yourself

Myself;Yourself
Myself;Yourself
メーカー イエティ発売日 2007/12/20
シナリオライター 中野麻衣、高木聖子、宮城季詩子 原画 ささきむつみ(デザイン・監修)、松本勝次(原画全般)、他株式会社アストロビジョンetc
マイユア

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2 5 4 3 4 2 3
総評 C 60

一言で締めるのコーナー
「チームプレイ」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 企画は中澤工氏と田村雄一氏。
原案・監修は中澤工氏
構成が中野麻衣氏
 結論から言えば、アニメの方が重いし鮮烈
こちらは肩透かしをくらうような感じ
 まず問題になるのがメインヒロインの菜々香。
彼女のルート以前に、この作品の菜々香への関わり方が恋愛という要素ではなく、
トラウマからの脱却・復縁であり、ギャルゲーの要素を覆い隠している
そのため恋愛模様はほとんど描かれることはなく、おまけ要素の一つとして捉えられている感が強い
何より菜々香はデレません。ただのクールです
 次に親友役(と思っていた)、子安氏演じる修輔のルートが完全にとってつけたような軽めの内容で、
いや、真実云々はほとんど修輔ルートに凝縮されているが、「Myself;Yourself」というテーマ性をぶち壊す内容。
つまり、シュウ編は真実編なのにおまけ扱い、サナ編はテーマ重視グランドルートなのに事実がすっぽぬけ
二人が合体していたらと思うと惜しくてしょうがない
 ついで、共通ルートの拡散性のなさ
選択肢はその場の一瞬の行動と結果を指定するだけで、以後のストーリーには一切関わらない
つまり、個別ルート以外は完全一本道と思って差支えはない
文章の総数的には主人公二人のため、無難な数は揃っている
 全体の感想としては
シュウ編は、冷たい女を(シュウが)嫌う特異的導入編から入るおまけルート
サナ編は、冷たい女を振り向かせるノーマルルート
記憶喪失じゃないのに記憶喪失と思うと納得できる意味不明さ
どちらも起承転結の起承が抜けて、転(嫌われ)結(エンディング)みたいに感じる
上げて落とすというテクがないため、最初から落ち込んだ内容でノリにくい
女に冷たくされるのがある一つの要素となるため、サナとシュウの会話が唯一ユーザーが心休まるシーン(笑
しかし、シュウを主人公として描く場合があるため、色々なところで「親友」ネタがぶち壊し。
ここは上げて落とすという要素が入っていると思いきや、サナ編ではシュウは一貫して親友役
互いを想いやる相対描写のされる親友同士という、テイルズ系の無償とは違った親友の描き方をしているのにもったいないと思った

 ここから良い点なのだが、(旧KID、現レジスタ所属)中澤工氏が企画プロデュースということもあってか
主人公二人という要素が上手く噛み合っていた
視点の違い、思いのすれ違い、感受性の違いetc
片方では分からなくても、両方プレイすると「あぁ、ここでこう思ってこうしていたのか」と思わせられる
 攻略ヒロインの一人が10才(ゲーム中明記)という異例
だめ恋もびっくりである
ただ、ストーリー自体に踏み込みは足りない。テーマ的に18禁だったら良かった。いやホント。
BADエンドは想像力を働かせられないよう意識した簡素な文章だったりする……
グラフィック 5点
 ※フェイバリット補正入ってます

 キャラデザ/作画監修がささきむつみ氏
現発売ゲームタイトルの中で、最もささきむつみ氏の色を出しきった作品
 レビュー題目が「チームプレイ」とあるのはこの項目のせいである
ささきむつみ氏自身、ゲーム全体を通して原画を描くということは未だかつてなく
今回もそれにならい監修までに留まっているが、
レジスタ&フリーイラストレイター陣の、ささきむつみ画の特徴の捉え方が卓越しており、
某偽者陣とは似ても似つかない、ささきむつみ色全開の立ち絵とイベント絵である
やっぱりゲームだと映えますよねぇ
特に雛子の立ち絵は本物と遜色ないデキで、ツイン万歳!!
 しかし、立ち絵とうって変わりイベント一枚絵はあまり安定していない。
 ちなみに、ささきむつみ氏本人の絵は販促用イラスト(とパケ絵系しかないが)としてアルバムに収録。
タイトル画面で色々と表示される
彩色の落ち着き具合など、ゲーム中の画像と較べてみると良くわかりますね
 口パクあり。
 サブキャラクターの絵が一切なく、エピローグシーンの絵もないに等しい
〜年後の姿かなり欲しいキャラクターがいたためEDが味気なく感じる
   以下CGスタッフ
立ちキャラCG原画:おおたか鳴海、松本勝次
立ちキャラCG彩色:fujimi towa(Future hands)、simk(Future hands)
イベントCG絵コンテ:吉川浩司、島津裕行
イベントCG原画:松本勝次
イベントCG原画製作:株式会社アストロビジョン
イベントCGクリーンナップ(清書):服部福太郎、岩田幸子
イベントCG監修:nao、七尾栄造、秋及丞
音楽 4点
 5zizzの志倉千代丸氏がそのほとんどを製作
BGM的には可もなく不可もなく
 しかしながら、ボーカル曲が各キャラクターごとに用意されており
ボーカリストはヒロインの声優さんである
OPのDay-breakはKAORIさん
2ndOPのivyはいとうかなこさん
……合計9曲のボーカル曲を収録という豪華さ
 余談だが雛子役の村田あゆみさんが作曲もしているのに驚いた
しかも他のボーカル曲と比べても遜色ない
 ヴァイオリンは生演奏。
メインテーマの(題名自重)は名曲であるが、アレンジが多すぎて本命に迷う  
文章(力) 3点
 監修が中澤工氏
メインライティング&菜々香ルートが中野麻衣氏
先生・金田朋子・魔王ルート(=サナ編個別)が高木聖子氏
雛子・嘘だっ!ルート(=シュウ編個別)が宮城季詩子氏
 ぶっちゃけ全員女性ライター!?と驚きを隠せない
 文章的にはどうもこうもなく、ギャルゲー的会話主体の文章
特異的なことといえば、シュウがヒロインを嫌っている(と明示されている)ことと
サナが限りなく空気で記憶ぶっとび過ぎなことだろうか……
はっきりいって、主人公は小林さん(サブキャラ)といっても良いぐらいサナは空気です
 文学的には、音楽の単語をちょちょっと入れる程度
シュウは段持ちだが、特にこれといって格闘技術方面の知識は見受けられない
 全体的に掘り下げが足りない…
プレイ時間それなりにかかるのになぜかキャラクターが薄っぺらく感じてしまう
表面をなぞっただけの心情描写から恋愛に発展したり仲良くなったりするため、あまり感動や共感を得られるようなものではない
システム 4点
 KIDから一進三退という感じ
中澤氏がレジスタに移籍しているよう、レジスタにプログラマが移ったのか
それとも多方面のクリエイターを集めたのせいなのか、
誰かお偉いさんの意向なのかは分からないが
システムユーティリティ自体はKIDシステムを完全にもじっている
 プログラム担当の山田晃久は元々KIDに所属してたが(?)、現KIDのシステムは門松民哉氏が構築したようなものであるため
それを拝借したような、派生系のものになっている。他社システム流用が認められなかったので必死に似せた感じがしないでもない
 良くなった点は、クイックセーブがロード毎に消去されないこと
R2を使用したショートカットキー
メニュー画面でのクリア率詳細やら現状のBGMやサブタイなどのデータ詳細
ヒントモード
そしてアルバム時の音楽再生(しかしランダム)
 悪くなった点は
選択肢がR1R2で選択できない(片手プレイ不可)
セーブ箇所32個(少なすぎる)、そして一度に4つしか表示されないためスクロールがロードが相まって面倒
ストーリーショートカット機能がない
オート速度が速すぎる
BGMモードが、1曲リピートやトラック選択リピートなどができない
BGMモードでCGが表示されない
コンフィグで設定できる箇所が少ない、せめて音声個別が設定が欲しい
スキップ中のデータ読み込みの選択できないため、ロードが激しく、しかも鈍足
R3が使われていない
熱中度 2点
 これは際どい…
声優ネタからいくと、好き嫌いがはっきりする金田朋子さん。これは無理
そして子安さん。 29才以上のキャラクターでよろしく(笑
ちなみに主人公(視点での主人公の)ボイスは入っていないため子安ボイスが聴けなく落胆する場合がある、が、
雛子とシュウ(子安さん)のトークシーンのギャップは苦笑を誘うだろうからなくて正解
 ヒントモード搭載のため、一周さえしてしまえば選択肢で迷うことはなくなる
同時攻略できるキャラもいる……が、
共通ルートが選択肢によって変化しないためかなり退屈
スキップ中、どれだけ選択肢が前と違っても未読ストップしないのには違和感を覚える
 長さ的にはちょうどいいが、デレが全くないためギャルゲ本来の楽しみ方はできないのも熱中度を下げる要因
ささきむつみ氏画が動く!しゃべる!だけで感動する私は十分耐えられたが
余韻度 3点
 アニメの脚本の良さと較べる事なかれ
これはささきむつみ氏の画をゲーム上で楽しむアクセサリーだ…
…程度で考えておけば損はしません
 内容的にはほとんど予想できる範囲で事が運ぶため、ギャルゲーに慣れ親しんだ(ぁ)私には毒も飴もないように感じた
音楽や2ndOPムービーや、ちょっとした部分でのクオリティの高さは良かったのだが…
総評 C
 多方面から様々なクリエイターを集めて作ったチームプレイ作品
ささきむつみ氏画を、オフィシャル的にゲーム上で楽しむための至高の一品ではある
 先だって放送されたアニメはかなり重めで、スクデとは違った鬱をかもし出していたが
ゲーム中はCERO12以上のため(話自体は)重めではあっても、表現は軽い
メインの菜々香が蝙蝠チックのため、(クール)設定のテキトーさと相乗してギャルゲ的には失敗
 ただ…イエティオリジナル作品ということもあって、アニメ先発、ゲーム後発といった新しい挑戦が色々と見受けられ
クリエイター集団としてささきむつみ氏の画を保守しつつ仕上げたことにも好感が持てる
問題はライターの力量不足か
 18禁で出して、もっとショッキングな内容にできたら君望すら………
テーマが全然違ってきますけどね


posted by PP at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(1) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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