2007年12月27日

赫炎のインガノック -What a beautiful people-

赫炎のインガノック -What a beautiful people-
赫炎のインガノック -What a beautiful people-
メーカー Liar Soft発売日 2007/11/22
シナリオライター 桜井光 原画 大石竜子

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
3 3 4 2 1 3 3
総評 D 57

一言で締めるのコーナー
「ギー! なに勘違いしt(ry」
※色々とご意見をいただきました、記事に関する理由全般はコメント管理人部分を参照にどうぞ。
下記の文章は判断材料の一角から(私的に)最適なものを選び出したものであり、
決してインガノックの普遍的考察を怠っているわけではありません、ふまえた上での記事です


以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 異形都市インガノック
《復活》から10年が経ってなお、人々は《クリッター》とそれが齎す災厄に怯える日々を過ごす
下層で巡回医師をするギーが、キーアと"彼"に出会ったところから物語りは始まる
 …………実は非常に難解なストーリーだった。
文章が反復連打+遠回り描写多数、一人称マルチ心情描写型なのに肝心なことは語らないスルー型のため理解が追いつかない
"奪われた4人"、"クリッター41"、"グリム=グリム"、"願い"、"現象数式"を理解して初めて物語は一つに繋がる
 全体の感想としては……正直ノリきれなかった感がある
特に主人公であるギーの言動が気持ち悪いというか、棚上げ上等な不統一性を持つため見ていられない
逆に、"彼"やケルカンがカッコよく、共感を得られる描写が多い
のにもかかわらず、サブキャラクターのお話は殆ど、ご想像におまかせします、でぶった切られる始末
 ファンタジー路線としてはいい線をいっているのだが、文章がそれをぶち壊してしまっている
話自体は悪くないのだが、伝わりにくさが抜きん出ている
 ちなみに完全一本道
グラフィック 3点
 パケ絵のキーアを見た瞬間
描線=野村哲也+CLAMP÷2と思ったのだが
完全劣化でした(苦笑
立ち絵が安定していないため、頬の部分が妙な感じに膨れていたりする
特に期待していたキーアの画が悪く、ふくよかな印象を受けてしまう
 他、サブキャラクターの色が塗っていない
戦闘シーン使いまわし
黄金螺旋階段が全然黄金じゃない
《奇械》と《クリッター》に色が塗ってない、というかテキトー
 と、彩色の面で色々と問題があることがわかる
のだが、一様な面に対して、紋様をくわえた彩色をするという特異な方法をとっていたり、いい部分もたくさんある
純粋に手抜き加減が問題だった
 コンシューマ向けを狙ったのか、陰部の描写は一切なし
18禁じゃありませんでした
音楽 4点
 インガノックで唯一手放しで賞賛できる部分
ピアノとヴァイオリンが軽快さと力強さを表し、作品と非常に合っている
お勧めは回転悲劇無限舞踊
 問題は曲数がインストゥルメンタルを含め18曲というところ
戦闘の序盤の音楽無限舞踊の使い回しが目立つのはまだ許せたが
終盤の死の舞踊の旋律が良くなく、出し惜しみしておいてあれでは……という感じ
全体に関してもそんな感じで、出し惜しみしたのは結局ラスボスのテーマだけで、それも良くはなく
曲数の少なさが世界の狭さを具現させてしまった  
文章(力) 2点
 正直にいえば、「ユーザーに伝える気さらさらないだろ」な文章でした
大きくわけて三つの問題点がある
 一つ:主人公ギー
他者の命で自慰をする男ギー
彼の描き方が非常に不可解
初期は、無関心→関心に移るという主人公の成長を描くかのごとく、主人公が物事に対して無頓着
だのに、「興味ないね(意訳)」といいながら子供に対して便宜を図ったり、巡回医師をして金のない人を助けたり
初期の台詞「いつか払える時がきたら払ってください」の部分は、倫理観があって義もあったはずなのに
その後は、「金は取れるやつから取ればいい」「旧友は金の亡者だ(意訳)」「情報屋など糞くらえだ(意訳)」
といった、他者、つうか友人や関係性が深い者に蔑むような描写がされる
それなのに、それなのにだ、
医薬品は友人に入手を頼んでいるし、情報屋で仕事をもらって生活してる
しかも情報屋に対しては、「収入のいい仕事」を「金がなくなったら」率先してもらいにいってる

そして……なんとキーアを居候させて生活を始めます!
甲斐性なしのギーが責任を持つようになったのです! 前にもまして金儲けをする描写が増えます!
「入り用になったから」などという描写さえあります
これの何が問題かというと……
工場に心づけしてまでして擁護してる3人衆を引き取らなかったり、
毎日荒事屋で疲弊するアティを養ってやらずに、なんでキーアだけ養ってるの!?

特に主人公は『殺し』に関して自我に近い執着をもっているのに
アティに殺しの仕事をさせてること自体おかしすぎる
物語的にキーアの素性やら何やら明かすことはできないことは分かっているが、理由付けをしっかりしてほしい
さらに……アティ関連の11章なんてはちゃめちゃすぎ、主人公何考えてるの?
なんでキーアに手だしてるの? なんでアティと10年前から×××ってるの?
「僕達はここから始めよう」とか手を伸ばし続けたENDだったら心情に納得がいくのに……
ていうか記憶がないのに何で巡回医師してるのだろう? 意味が不明。"現在"の心理が描写されてない
しかも完全に、治す人間を取捨選別してるようだし
最近主流のキラ・ヤマト的な考えも大嫌い
何だかカルネヴァーレの杉田さんを彷彿とさせる主人公
 二つ:文体
超絶コピペ戦闘
反復反復反復連打法

これのおかげで戦闘はダレるし、通常の文章は同じことの繰り返し意味不明
ただ、―(ダッシュ)の使い方上手いのは確か。 それでも使いすぎ
あたかもFateと思わせられるような二文字熟語描写が多いが、使いまわしの語彙が多く画の少なさも相まって
エンターテイメント(文章+画像)作品としては大失敗
 三つ:マルチ視点の一人称心情描写
章の合間に各キャラクターの心の内を聞けるシステムが採用されていたり、作中でも視点が変わったりするのだが
明らかに物語の中核となる考えは描かないという、意味のない、人間味のない心情描写
一人称なら的確に彼・彼女らの真実を描いてしまわないと不可解だと気づかなかったのだろうか?
ユーザーからしたら「なに、このスルー描写? 意味ねー」である
 総括して、遠まわしで真実を回避させているのが非常にイライラする
一人称ならなおさらのことである
これでラストに明確な解答を得られるならまだしも、そのまま遠まわしのまま終了とかふざけないでください
遠まわしにしなければならなかったキャラクター達の理由を描いてください

 ゴッドフィンガーと、クラックとハックの逆が気になった
物理破壊は不可能なのに、殴ったり斬ったりするのも不可解
医学要素が超絶にテキトーなのも腹立たしい。 何が「臓器損傷:レベル1」だ
システム 1点
 これは酷い、ある意味世界観を引き裂いている
いちいちルビ振るのが面倒くさいので(というかシステムのせいで覚えられない)記述はしないが
機関(エンジン)や、幻想生物(モンスター)といったルビ振り必須の文字達に一切読み仮名がないこと
ボイス付きで誰かが読んでくれるまで分からない
しかもこの作品、これが大量に投下されているのである。 種族名なんてとてもじゃないが読めるわけがない
そのボイスもパートボイスで、しかも語りべに半分とられ、台詞はほとんどない
読み仮名必須の単語も作中一度読まれればいい方である
 コンフィグはあってないようなもの
 心の声選択シーンのスキップの停止が酷い
 スキップはジャンプ機能を有しているが、一本道ではどうもこうもない  
熱中度 3点
 音楽が良かったため、いかにコピペ戦闘シーンでも盛り上がるのは確か
他にも真実が明らかになったときの快感は凄いものになるだろうという"予想が"プレイ気力を保たせる
ケルカンが出るとかなりいい感じ
余韻度 3点
 ギーとキーアがいないかったら素晴らしい物語だったと思う
でも二人がいないと物語が成り立たないのでどうしようもない
もしかしてギーの心の葛藤などが最小限抑えられていたのは、ユーザーの影法師を意識したのだろうか?
マルチシナリオでもないくせに(苦笑
 ラストは理解していれば喝采したくなる
 鳥さんとケルカンとポルっちがお気に入り
総評 D
 お勧めするには厳しいデキかと
硬派グループの中ではNitroは論理的で直接的、ライアーは抽象的で間接的な印象
ただ、ライアーはシステムやら画やら、クオリティ不足が目に見えて分かってしまう
ファンタジー路線はいいのだが、(開発の)土台をしっかりさせてほしい


posted by PP at 20:00 | Comment(17) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 突然失礼致します。
 全文興味深く拝見致しましたが、貴方の批評は正直なところ読解力不足で拙劣に過ぎると感じました。
 特にギーの性格や行動原理に関しては、作者が敢えて直接的に描写しなかった本質的な部分が(ぼかされているものから、比較的想像しやすいものまで)全く理解できていないのでは?

>他者、つうか友人や関係性が深い者に蔑むような描写がされる
例えばこの部分。一見蔑むような描写がされていても、ギーが彼らに(相当な)親愛の情を持っており、むしろ不器用にしか生きられない自分こそを蔑んでいるということは明らかです。
「エラリィの言葉を飾らない性格を美点と思っている」「雑踏街ではキーアと繋いだ手すら離さずに用心するギーが、依頼でもないのにスタニスワフには安心して任せている」などのシーンから、少しも感じられませんでしたか?
>一人称なら的確に彼・彼女らの真実を描いてしまわないと不可解だと気づかなかったのだろうか?
 物語を読み慣れていない方には、少々難解に過ぎたようですね。「何故このように描写したのか」も含めて、再読されることをお勧めします。やり直す気力が無いということでしたら無理は言えませんが。

また、キーアに手は出していないでしょう。あの裸体で抱き合っているCGも心理描写に過ぎませんし、キスですら彼女から一方的に(それも、傷ついたギーの精神を慰める意味が強い)したものです。

 読み仮名についての指摘はあながち的外れとも言い切れませんが、その背景を全く知らない為のものかと思いました。
 そもそも「インガノック」は過去作「セレナリア」の続編的作品であり、「ディファレンス・エンジン」や「シャドウ・ラン」のオマージュであり、「クトゥルフ神話」や各種の説話などを加味して桜井女史が再構成したものです。
 種族名や用語などは、それらを知るコアなファンには振り仮名など無用の長物であるばかりか、興をそがれるものになるでしょう。一方ライトユーザーに対しては、読みの解らない不便よりも、「未知」の用語について明かされていく快感を味わって欲しいという演出にさえなっています。ここにもまた、「物語」を描こうという製作側の意図が感じられます。

 ……勿論それが我慢できないという人もいるでしょうが、それはそれで仕方が無いという考えなのでしょう。 理解はできないままも感性で楽しまれる方もいれば、考察に考察を重ねて自分なりの解釈を探っていく人もいます。「全てが露にされていなければならない」と思うのは、一つの考え方に過ぎないと知るべきです。

 他にも色々と指摘し、紹介したい部分はありますが、このくらいでやめておきましょう。このコメントが少しでも新しい発見と、貴方の喜びに繋がれば良いと祈って。
Posted by 通りすがり。 at 2007年12月28日 01:45
 こういった意見をいただけるのは嬉しいかぎりです。
 
 えぇと…まず最初に述べなければならないことは、当ブログでは記事、コメント共に極力ネタばれを避けて表記しているということです。
 インガノックの記事に関していえば、プレイ後様々な謎が残ったため、各所の考察サイトやらを覗かせていただき、(自身では一つの到達点として)物語を理解しているつもりです。その上でのレビューということです。
 
 ギーに関して:
「親愛の情」があることは分かります、いや、分かったからこそ、当初の友人らを蔑む心情描写が浮きだって見えてしまった、ということです。ついでにいえば終盤の「エラリィの医療技術は能力的に足りていない(意訳)」で、もっとこう、"インガノックで生きる医師として適当ではあるが、かけがえのない友人である"と評していたらよかったのに、"彼らを繋いでいたはずの"医療云々に関して見下している件は納得がいきませんでした。
 まぁ…本当にいやだったのは、キーアだけ養って、養うだけの金を、(物語上絶対悪として語られる)貴族からふんだくるということを相対的に描いたことです。"かせぐ必要がある"="責任を負う"をいとも簡単に、アティや他の子供たちを無視して行った点が、現日本人として共感が全く得られませんでした。
 >『むしろ不器用にしか生きられない自分こそを蔑んでいるということは』大衆的にして見れば明らかではないかと思います。 "著者本人が明示していないかぎり"、通りすがり氏個人(感受者のみ)の意見である、というのが毎度私の持論です。
 "手を出した"は調子にのりました、ハイ、申し訳ない。肯定か否定かなら、(読み取った)物語的には否定であったし、ギャルゲー的には肯定でしたが、ちょっと投げやりに書いてしまいました。でもある意味その瞬間の自分の心情をまっすぐ書けた気がするので訂正はしません。
 
 >『何故このように描写したのか』=物語の必要性を加味した作為的な描写だと思います。故に、作為性を感じさせないための統一一人称が必要だと感じました。もう少し言うなら、彼・彼女らが、何故真の心情を語らなかったかという"トリック"が必要です。
ただ…アリだとは思います、私が好きではないだけで、こういうあからさまなものは。
 
 >『一方ライトユーザーに対しては、読みの解らない不便よりも、「未知」の用語について明かされていく快感を味わって欲しいという演出にさえなっています。ここにもまた、「物語」を描こうという製作側の意図が感じられます』=うーん…、これに関しても、著者本人の明示がない限り、読み手の勝手な読解だと思います。クトゥルフぐらいなら"読んだことは"ありますが、ディファレンス・エンジンともなると、違う意味でのライトユーザーに(私が)なりそうです。商業的にアレな部類なのにあえてその層を狙ったとは考えられませんし、そうだったとしたら普通に出版するべきだと考えます。
 しかし、確かに私はセレナリアを体験版までしかプレイしていないため、世界観を統べる用語に関して、記事に記載していること以外の感想を持てなかったことは否めません。故に、前作をプレイしての感想が別のものになったという可能性もあります。
 
 総括:考察を重ねた結果、純粋に楽しくなかったという、感性の赴くままの解答になり記事をアップすることになりました。正直、他のクオリティが圧倒的に不足しているので点数はどうしても伸び悩むものかと…。
 数箇所、不適切な敵意むき出しの文章が(記事に)あったことで不快な思いをされたのでしたらご容赦を。消費者として、対価に値すると感じられるもの以外を絶賛できはしません。
Posted by 管理人 at 2007年12月28日 20:55
 >『むしろ不器用にしか生きられない自分こそを蔑んでいるということは』大衆的にして見れば明らかではないかと思います。 "著者本人が明示していないかぎり"、通りすがり氏個人(感受者のみ)の意見である、というのが毎度私の持論です。

あのぅ、その点については繰り返し描写されているどころか、第1章の開始5分経つか経たないかの内に作中でずばり明示されているのですが……。

『対して、もう1種の反応は気が楽だ。
ギーを指して「変人め」と蔑む人々。
実際その通りだから(中略)
ギーは思う。自分でも確かに変人だと』

返信を頂けたのは嬉しいのですが、せめて指摘された部分だけでも確認してからコメントして欲しかったです。
その他の点についても、よく読めばちゃんと解るように描かれていますよ。

恐らくこのゲームは一本道であるが故に、一度クリアしただけでは複数のルートがあるゲームのように『共通ルートを再プレイする』ということがない為、理解を妨げているのでしょう。詩的で難解な言い回しと用語、架空世界の概要を掴むのに集中しなければならないのも、伏線や暗示された心情を読み解く際に障害となっているかも知れません。

これは私もそうだったのでお勧めするのですが、ぜひもう一度だけでも、時間のある時に再プレイされてみては如何でしょうか? きっと多くの発見がありますよ。
Posted by 通りすがり(再) at 2007年12月29日 04:26
 そのことに関して言葉が足りませんでしたね、ギー自身が自分を蔑んでいることは分かっています。それは純粋に、偽善と知りながらもなお偽善を続ける自分を"不思議に思いながら自答している"だけかな…と。
↑これに関しては勝手な推測です。"偽善を認めなお偽善を続ける"という描写があったなら私はもっとギーを評価しているはずですから。彼の場合、偽善と知りながら、それは自分の信じる完全なる善と酔っている節があると感じます。まぁ、そこら辺は作者の思い知らぬ所でしょう、どこかのオマージェならいざ知らず、"彼"と"レムル"の武装名称対比がやっつけっぽいので。
ただ、あなたのおっしゃる『"むしろ"不器用にしか生きられない自分"こそ"を蔑んでいるということ』というのは、比較対照としてエラリィとスタニスワフを挙げ、その上で、作中の器用=インガノックで"適当に生きるさま"をしない自分を蔑む、つまり、"今の自分に満足していないギー"はありえないわけでして。彼は自分の行為に対して後悔の念は抱いていないので。故に彼らを蔑んでいるのですから。
  『気が楽だ』云々は自身の行為に対して、(インガノックでの)客観論を肯定しているだけで、自分を否定するような描写はなかったと思いますが…。いや、「救いたい人々を救わずに、もっと"器用に"生きられたらいい」、とか描いてあったら私の思い違いですが…。

 どうでもいいですが、このゲーム、生まれて初めてオートモードだけで読み進んで、丁寧に読み取ったつもりです。

 記事にコメントをいただけるのは嬉しいのですが、文章ではなく、私個人を中傷する言葉の数々はあまり気分のいいものではありません。
 他者を自分より読解(理解)していない、という解釈は私にも言えてしまうことなので控えていただきたいです。自身がそう言われる身となることを考えた上で。
 まぁ、レビュー自体は独断と偏見に満ちた自己満足もの(とモロに公言している私)ですから、どれだけ突っ込んでいただいても結構です。
公式的情報で間違っている部分があれば、指摘はお願いをしたいくらいです。
Posted by 管理人 at 2007年12月29日 09:20
はじめまして、ちょいと気になったので書かせていただきます

>>アティに殺しの仕事をさせてること自体おかしすぎる
別にギーが無理やりさせているわけではないのでは…?
彼女は野良猫らしく好き勝手に生きているだけではないでしょうか
ギーの行動に一貫性が無く、矛盾しているのは彼自身が悩んでいる(または次第に考えが変わっていく)と自分は解釈したのですが
人間らしくていいなぁ、と
>>彩色の面で色々と問題があることがわかる
サブキャラに色が塗ってないのは意識してやられたものだと思います、forestでもそうでしたし
大石さんの絵は結構人を選ぶ絵なのかもしれませんね
Posted by とおりすがる at 2007年12月30日 22:07
>とおりすがる氏
 『させている』というのは語弊があったかもしれません。
正確には『アティが殺しの仕事をしているのに放置して、終わったあとは慰めて、なおかつそれを許して、自活させた』
上記はスパイラル状に問題点がさらに存在しますがとりあえず置いておきます。
 『野良猫らしく〜』、はアティの(人生に対する)いいわけであって、これらのことには関係がないと思います。好きで荒事屋になったりしてたらアティの存在が意味のないものになるので。

 彩色関連は確かに受け取り手次第ですね。
私も意識してかどうかは迷いましたが、
"塗らないことを選んだ理由"が明確ではなく、"味がある"というだけで、主要キャラ以外すべて塗られていないのは非常に気がかりだったので手抜きと判断しました。
立ち絵が一切変化しないのが、個人的には有力な理由かと。
これもある種のトリックでユーザーに納得させる采配
だったら喝采でした。
"彼"視点の認識とか…。
まぁ、それだったらラストあたりフルカラー全サブキャラ表示有りですよね。
 
 せっかくなので、私のインガノックレビューの根底に位置するものを説明したいと思います。
 
 キャラクターの感情とか物語とか、その辺は実際の所、流しています。
私がレビューに書いているのは、製作側のご都合主義があざとすぎる一点のみです。
別にギーが悪いわけじゃありません、彼の性格云々もギー自身に難癖つけたいわけではありません。
その裏に見え隠れする、製作側の都合変更を一身に受けたのがギーであり、それら全てを内包したのがインガノックであり、虚言であると感じられたことが問題だったのです。

 これはマイノリティな意見でしょう、悪意的表現と取る方もおられるかもしれません。
とおりすがる氏のおっしゃる、
『彼女は野良猫らしく好き勝手に生きているだけではないでしょうか
ギーの行動に一貫性が無く、矛盾しているのは彼自身が悩んでいる(または次第に考えが変わっていく)と自分は解釈したのですが
人間らしくていいなぁ』を例に取ると、

十一章良識的解釈「ここで初めてギーの自我が強調されたのは今までの伏線であり、アティの大切さをユーザーへ顕著に表すためだった。ギーに関して多くを記述してこなかったのはまさしくこのためにあったといっても過言ではない。彼はキーアとの生活を通して(以下略)」

十一章私の解釈「元々アティルートは描けなかったわけだし、一章で既にアティを放置してキーアを住まわせたことから破綻してるからこのまま進むとマズイよね。ここは普通にアティと×××××べき所だけど、キーアが一緒にいる以上どうしようもないから、とりあえずギーの感情を爆発させることを、アティへのギーに対する感情に充てて(ユーザーの気持ちのやりどころのなさを)補完しよう。きっと許してくれる」

 私はこういう二つの解釈を"インガノック全編に渡り"していまして……。
記事に書いたのは、前者の解釈を後者の解釈が上回った上でのことです。
十一章を例に取ったのはあまりに酷かったからです、都合描写が。
私の中では、"ギーは今日は東が好きだと言い、明日は西が好きだと言い、明後日は南と言い、その次の日は隠していた気持ちで北西が好きだと言う、製作陣の操り人形。 これほどキャラクターが自ら走り出さず、物語と作者に手取り足取り動かされるのも珍しい"
というのがインガノック
Posted by 管理人 at 2008年01月02日 22:49
検索していたらこちらのサイトを見つけまして、いきなりの書き込み失礼致します。
個人のレビューにいちゃもんつけるのも難だとは重々感じているのですが、どうぞご容赦下さいませ。


>私がレビューに書いているのは、製作側のご都合主義があざとすぎる一点のみです。

それにしては、全体的に余計な文が多すぎると思うのです。むしろ、それが大半を占めているのではないかと。

このソフトをどちらかといえば嫌っているであろう事は評価からもレビュー本文からも十分に判りますが、それ以上のものは全く伝わってきませんでした。
上の方の言葉を借りるならば、「読解力不足で拙劣に過ぎる」というそれが、まさしく当てはまっているのではないかと感じました。
他のソフトのレビューもいくつか拝見いたしましたが、文章に関しての記述は特にそうで、失礼ながら、ご自身の文章力、読解力が足りないせいで、こういったつまらない比喩と、つまらない評価しかできないのではないかと感じました。
(当方の文章力の無さは棚に上げておりますが)
文章の表面的な部分しか読み取れないから、端的な、意味不明で面白くない、と感じる見方しか出来ないのでは。
もちろん、抽象的な表現から中身をどう読み取るかは、個人によって多少の差はあるのでしょうが。


無論、個人運営のサイトですし、個人がどのように書こうと自由である事は当たり前の事です。
が、それこそ勝手な意見ではありますが、読み手としては、「レビューサイト」と掲げるのならばそれ相応の、内容のあるものを読んでみたかったです。
Posted by 最近このソフトをプレイした者です at 2008年02月01日 03:42
>>最近このソフトをプレイした者です

 アンチ的な立ち位置になってしまっている私ですが、嫌っているというよりかは、総合点数が低くならざるおえないソフトであったために…という程度です。
 絵然り、システム然り、文章然り。


 文章の項目に関してでしたら、何度読んでも『これ以上』の解釈はできません。行き着く先(根底)はここしかないのか、みたいなノリになってきます。
 表面的…と取られているというのには違和感を覚えます。
点数しか出していない方々よりかは真面目に作品を読み取って文章にした自負がありますが、私はマイノリティなはず…。
インガノックをプレイしているのは、大衆的な立場の人間が皆無という驚愕の事実になってしまう気がします。
 (記事に反感をお持ちの方は)「読み取ったはいいが、歪曲した解釈になってしまっている」ぐらいでお願いします(苦笑

 私は、著者本人がそう明示しているもの以外の作品の解説やら考察(巻末についてるものやら特集されているもの)を話半分にしか取りません。
レビューサイトにどのような期待をお持ちになっているかは計り知れませんが、私のサイトは"この程度"が限界です、解説も考察も、ネタバレしないギリギリでは。
 正直にいえば、私は「解説に足る作品」がギャルゲ界に存在しているとは思っていませんし(思いたいですよ)、
雪国(と解説)読んで本当に著者はそう考えていたのだろうかと疑心するぐらいです。(例として挙げただけですよ)
 結論から言えば、インガノックは解説が必要な(ほどの純文学)作品ではないが、解説を(製作側に)させる必要があってしまった作品だと思っています。

 他の方は具体的な指摘を下さったので、端的な反論を書かせていただきましたが、今回は抽象的でしたので内容に寄れませんでした。
Posted by 管理人 at 2008年02月02日 09:31
今までの流れと言うかそう言うのとは完全にズレたコメントで申し訳ないんですけど、個人攻撃なんてつもりもまったく無くただ読者の意見。

正直、私は読解力なんてどうでも良くて(人と意見を交わす上では)最終的には好みの問題だろうと思ってます。
管理人さんも
>レビュー自体は独断と偏見に満ちた自己満足もの(とモロに公言している私)
と仰っているんで問題は無いと思うんです。
レビュー自体には、ただ管理人さんのレスには違和感が有る、あるいは違和感が感じられるような志向性を与えかねないと思うんですが?

僕にとってはレビュー自体娯楽で主観の差異を楽しむためだけの物。
購入の動機付けとかに利用する事は無いから、そういった側面からは何もいえないけど。
ただレスやサイトを見る限り管理人さんのスタンスをはかりかねるんです。
嫌いな作品に対してある種攻撃性を持ったレビューを書くことがあると自覚していて、それに反発を持った人に容赦を求めるなら、それ以前にどこかにその旨を明記して置いたらどうか?と思うのですよ。
「中傷はやめてよん(意訳)」とかコメント欄に書いてる場合じゃないでしょうに。
プロフィールも空だし。
そのわりに、レスで顕著なマイノリティという語句や一回だけでて来た現日本人という言葉。
レビューは主観にも基いている、と言うならこれらは使わないほうが無難では?
だって現日本人のレビューでもマイノリティのレビューでもなく管理人さんのレビューとして読むなら、それ以外にも書くべきバックボーンや嗜好はあると思う。
そりゃーレビュアーの土台なのかも知れないけど土台がレビュー書いたって面白くないでしょう。
ましてや「マイノリティ」という部分は、判官贔屓なんてものが有る以上、どんだけ注意して使っても「マイノリティになる事を厭わない」自負と「マイノリティであることに対する」陶酔とを混同される危険は常に孕んでいるだろうし・・・。
いや、べつに後者が悪いと言うわけでもないけど。

まぁ私なんて有象無象の輩ですし、その意見なんて鼻かんでポイしてくれて良いんですけどね。
ほかにも色々あったけど面倒なんでこの辺で失礼します。
Posted by ? at 2008年03月01日 14:50
 プロフィールはリンク切れてました。いつか更新しておきます。

 ちなみに「中傷はやめてよん」は意訳ではなく直訳です。これも一種の(コメントにおける)スタンスです。

 求められた返答が、求められていない返答であるのが微妙なのですが、姿勢としては「楽しければオーケー」、あるいは「他者に創れない領域に惚れる」のに高評価。
 
 「現日本人」は、『養う対象として他を放置した理由が、どう考えても都合合わせ』であったのをおかしいと思えない方用に表したわけですが、
一般常識に当てはめて考えているというスタンスも大いにあります。インガノックはそれ以前の問題ですが。
Posted by 管理人 at 2008年03月02日 23:14
コメントが長々と書かれている中空気を読まずにこのゲームの問題点を発言すると、戦闘中でもボイスがあったりなかったり、一つの場面の中でも意味なく声がなくなったり、使いまわせないところからどんどん削られている感が否めなかったところです。
キャラのモノローグの部分で最初の方に声を入れたら、最後まで通すべきかと。
さして長くもない戦闘シーンで声が消失したときは驚愕でした。
Posted by Richard at 2008年05月06日 00:03
 レビュー読ませていただきました。
 言いたいことはわかります。
 グラフィックにしろ、ゲームシステムにしろ…。確かに、インガノックは非難されてもおかしくない部分は多いと思います。
 
 が、私にはレビューを読んで、インガノックという作品の不備を語っているな。と伝わる以前に「レビュアーは、よっぽどこのゲームが気に食わないんだな」というコトのほうがよく伝わってきました。

 たとえば、私にはインガノックの、独特の遠回りしな物言いや、グラフィックも、全ては製作者の意図だと感じます。
 戦闘場面の繰り返し文章も、作者も詩的な音韻を意識してのことでしょう。
 一方、レビュー本文を読んでみると、作者の意図しているところや、演出が、功を奏していたか?いないか?を語る、あるいは理解を示そうとする以前に、全てを作者の未熟や手抜きで片付けてしまったように思いました。

 最終評価として、気に入る。気に入らない。面白い。面白くない。というのは、各プレイヤー次第でしょうが、ゲームのレビュアーとしては、ゲームの最も肝要の部分(おそらくは製作側が最も力を入れたであろう)については、最大限に理解に努めてから、否定するなり肯定するのが、マナーだと思います。(もちろん、何故そうなのか?というコトを説明した上で)
 特に、インガノックは、隠れファンの多いゲームでもあり、それらに対してあまりに無神経だと思うのですが。
Posted by ねむろ at 2008年06月06日 19:57
>> ねむろ
> "ゲームの最も肝要の部分(おそらくは製作側が最も力を入れたであろう)について

独特の遠回りしな物言いや、グラフィックも、全ては製作者の意図"

ということをおっしゃりたいのであれば、

> "作者の意図しているところや、演出が、功を奏していたか?いないか?を語る、あるいは理解を示そうとする以前に、全てを作者の未熟や手抜きで片付けてしまったように思いました。"

 ねむろさんがお考えの通り、私の意見は「功を奏していなかった」ということで間違いないでしょう。

 ただ・・・・私にとって"製作者の意図の最大限の理解"というのが、『恣意的、都合的に動かした人形劇』でして・・・・。(別に前者の理解を怠っているわけではないと思っています)
 つまり、表現したかった意図を分かってみても、意図した意図が裏に感じられてしまったわけです、はい。
 
 多少なりの説明はコメント欄とレビュー部分(遠回りにな物言いや、グラフィック)にあると思いますが、これ以上説明しろとおっしゃられても、事細かに挙げる必要性があるとは思いませんし、
自分の中では、未だレビュー改訂に思い至るほどの絶対的なインガノック論を拝見していないと断言できます。
 
Posted by 管理人 at 2008年06月08日 01:49
ここのレビュー見て逆に興味でてやってみたんですが、私的にはとても感慨深い作品でした。

でも確かに管理人さんの趣味趣向にはあってないなと思いましたw
Posted by プレイ終わった at 2008年09月12日 01:36
ううむ。まさに通りすがりの途中、自分もクリアしたゲームだったのでレビューを読んでみましたが・・・。

結構厳しい評価なんですね。
ま、確かにあまり人に勧められるゲームとは思いませんでしたが絵、文章、音楽、シナリオ、そしてキャラクターさえもあまりに気に入ってたんでこのレビューには驚きました。
さすがにシステムの不便さは否めませんがw

まあ、結局人それぞれだっていうことなんでしょうね。
でもなんかすこし残念です・・・。
Posted by 通りすがる変人 at 2008年10月18日 18:38
コピペ連発とルビ無しのシステムは問題。大問題。
ただ、コピペは後半に行くに連れて微妙に変化していくのを見るのが面白いとも思ってしまった。(私が単に変人なだけかも)
それ以外は、そこまで酷評されるものでもないと思うんだけどなぁ。
文章(ルビ以外)も絵も音楽も。
管理人さんにとっては気にくわない作品だったようですが、私にとっては大層なお気に入りになりました。
人の好みは千差万別ですし、嫌いな人もいれば気に入る人もいるってことで、これからやろうと思う人は体験版で齧ってみるのがいいんじゃないでしょうか。
絵、音楽、システム、文章あたりは体験版でもわかるでしょう。
Posted by tipp at 2008年11月07日 15:01
私はこのメーカーのゲームを初めてやりました。
正直、私の満足度としては微妙でした。
ほかの人はどう感じたのか気になりここにたどり着き、
管理人様のレビューを拝見し、感じるものがあったのでコメントさせていただきます。

>>シナリオ 3点
>> …………実は非常に難解なストーリーだった。

私にはシナリオというよりは文章が難解でした。
途中から、これは壮大な「詩」であり、
「頭で理解する」のではなく「心で感じる」作品(=流し読み(笑))
だと考えてみるとすんなりでした。

肝心の内容についてですが、おとぎ噺として結構好きです。
けど個人的にアティのお話が不満なのです!!

・・・というわけで、私は1点減点の4点です。

>>グラフィック 3点
>>いい部分もたくさんある
>>純粋に手抜き加減が問題だった

私は手抜きだとは受け取らなかったので
ここは完全に好みでしょうね。
というか、絵で決めた人としては満足で。

・・・というわけで、私は5点です。

>>音楽 4点
>>出し惜しみしたのは結局ラスボスのテーマだけで、それも良くはなく

ここは結構近い感想かもしれません。
ラストはやっぱり強烈に印象に残る音楽がほしい。

・・・というわけで、私も4点です。

>>文章(力) 2点
>> 正直にいえば、「ユーザーに伝える気さらさらないだろ」な文章でした

まえにも書きましたが、私の場合「心で感じ」たので(笑)けっこう伝わりました。
ただ、ファンの人は技巧的な文章や伏線を楽しむらしいので、
少なくとも2週目は必須みたいですね(1週目ではそこまで読めないよお)。
文章の雰囲気は好きだけど、2週目するのはしんどいかなぁ。

・・・というわけで、私は3点です。

【総括】
アティかわいいよ(爆)。
Posted by ぴくぴく at 2008年12月10日 15:37
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