うちの妹のばあい 純愛版 | |||
メーカー | イージーオー | 発売日 | 2007/10/26 |
シナリオライター | おるごぅる | 原画 | 風見春樹 |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
3点 | 2点 | 3点 | 4点 | 4点 | 2点 | 4点 |
総評
C:
62
|
一言で締めるのコーナー
「最高の送りバント…だったぜ」
「最高の送りバント…だったぜ」
以下詳細レビュー
シナリオ 3点 |
描きたかった事…大まかな企画は素晴らしく、主人公と妹をとりまくキャラクター達が輝いていた
妹についても、外伝での描写は反則級で愛くるしい
が、全体のシナリオの内わけが非常によろしくない
シリアス:H:野球=4:5:1 である。
つまり、お話としては素晴らしいはずなのに、抜きゲーという要素が前面に押し出されていたため、
シリアスシーンの展開が途切れまくりで、見たいはずの仲間たちのシーンがカットされまくり
共通シナリオ
一周目に限り、鬱+兄の愛が顕著に感じられ、虎と和樹の言動に恐々としながらも楽しめる
Hシーンがないので展開がスムーズでクリックがはずむ
個別シナリオ
妹END以外全て意味がない。 というか真章でぶち壊し。
要所要所で虎の扱いが全然違い、ALLクリア後の外伝へ行くと、
「こんな話だったっけ?」と続きがどこからか分からなくなる
純愛版・真章のためにはALLクリア必要なため作業プレイが必要
外伝系
待ちわびていたといわんばかりに熱く、美しい物語
しかしながら、全体の描写が短くもったいなさすぎる
CGであそこまで未来を語っていたのに、仲間達のエピローグが一切ない、ショック
グラフィック 2点 |
純愛版で全キャラ新規書き下ろしなのは好感が持てるのだが、前の方が可愛い
あまりに、デコというか前頭葉が突出しすぎな上に顔が細いので、奈々が直視できない。
あと、正面絵が苦手な印象がある、他のキャラクターも横を向いたり、怒ったりすると可愛い
CGの総数は多いが、使い回しが非常に目立つ。
同ルート中のHシーンは何回あっても全部同じCGという場合がある
また、原版と純愛版の作画が全く違うのに流用するのはやめてほしい
新規CGは原版と比べて安定してはいるものの、時々構図がおかしかったりする
虎と小柳だけは他と比べて綺麗
音楽 3点 |
が、どうにも熱くなれる音楽がなく、全体的に哀しみを表すものが多い
最後の最後の最後ので流れる Like my heart が最高
これのために最後までプレイするというもの有
文章(力) 4点 |
お兄ちゃん度も際限がなく、どのルートでも妹愛しすぎ
初期の鬱展開で丁寧なお兄ちゃん描写がなされ、このゲームに入りやすい土台を作っていた
Hシーンの尺が、もう勘弁してください、なぐらい長く退屈
抜きゲーとしては完成しているが、泣きゲーとしてはもう少しあっさりさせて欲しかった
主人公の兄としての描写はかなりあるのに、野球人としての描写はほとんどなく、外伝へ感情移入しにくい
さらにHシーンでのヤラレっぷりは漢度を落としている。
美穂ルートは下ネタ多数で面白い。
随所に妹関連の下ネタがちらばめられており、笑わせてもらったので
馬鹿っぽい下ネタ全開の展開が合うライターさんだと思いました
システム 4点 |
上記に関してだけは抜きん出ており、ループ嬌声やら文字ウインドウ消去やら画面振動やら…
他のシステムとしては、特徴的なお兄ちゃんポイントや好感度やENDポイントがあるが、
結局ENDを埋めると全部集まってしまうの必要性は感じられなかった
ただ、攻略する分には、好感度上昇が選択肢ごとにすぐ分かるのは便利
プロフィールや用語辞典(オモチャ箱)やお兄ちゃん年表は作り手の『愛』がいっぱい
コンフィグについては、強制スキップがctrlで任意にできないのが煩わしかった
カーソル自動追尾がスクロール動作でちょっと緩慢
熱中度 2点 |
スキップはそれなりに高速だが、Hシーンと共通シーンが長いため話の進みが遅いこと遅い事
さらに妹以外の4人のヒロインとくっつくのは完全IFルートであり、見る意味はほとんどないのに
真章や外伝を見るためには必ず通らなければならない登竜門
やっと外伝に辿り着いても、虎序章以外はほんとに一瞬で終わってしまい物足りない
男性の声がないというものも熱中度を下げる要因になっている
みんな作品の中核となる奴らばかりだったのだから入れればよかったのに
余韻度 4点 |
ラストの物足りなさは虎で補完
共通ルートでの兄の妹への愛が、個別回収のスキップの連続で段々と薄れてしまうのが一番痛かった
お兄ちゃんする物語を期待していたが、全体の印象としてはそういうことはなく
Hシーンの多さのせいで快楽物語になってしまっていた
総評 C |
もっと野球や虎や周りのキャラのエピソード・エピローグを交えれば、全然違った印象を受けることになったでしょう
純愛版になったことにより、この作品対する『愛』が随所に溢れている事は伝わってきました
こういう作りこみは大好きです