2007年10月20日

パルフェ 〜chocolat second brew Re-order〜

パルフェ 〜chocolat second brew Re-order〜
パルフェ 〜chocolat second brew Re-order〜
メーカー 戯画 発売日 2005/12/22
シナリオライター 丸戸史明 原画 ねこにゃん
パルフェ 〜chocolat second brew Re-order〜

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
4 4 5 5 5 5 4
総評 S 89

一言で締めるのコーナー
「エロゲー模範作品」


以下詳細レビュー
シナリオ 4点
 決して大作と呼べるものではないが、起承転結のしっかりしたハートフルストーリー

 主流である学園物ではなく、"生活"を主軸とし、懸命に生きる中で恋愛をするという
"大人"向けの内容ではあるが
あらゆる意味でギャルゲーに必要な要素を内包しており
ストーリーの長さも絶妙で洗練された仕上がり

 ただ、ギミックがほぼ同一の手法であり、盛り上がる事は盛り上がるが
一人称の物語のため、不透明さにやきもきすることもある

 また、Trueがないため、キャラへのユーザーの愛が評価を分ける事になる
全員魅力的に描かれているが、ギミックの一つに相互排他性が多分に含まれているため、
攻略の順番には注意したい

 個人的に非常に残念だった点は
このサイトのヒロインランキング3位のカトレアが由飛と共有個別シナリオだった所
作品全体が主人公をユーザーの代弁者として汲み取った展開となるパルフェだが
ここだけは勿体無いプロットだった

グラフィック 4点
 だから、ねこにゃん氏の絵はかわいいね、としか言いようがないです(笑

 パルフェだけに関していえば、いいレベルのエロティシズムを誇る
エロゲーであることを忘れていない模範作品パルフェだからできた芸当

 Re-orderにはカトレアの髪下ろし版、ポニー版の絵が追加されていてうれしい限り
音楽 5点
 無印の音楽の評価は4点
では、何故Re-orderが5点なのかと問われたら
アレンジBGM任意追加で実質2倍の曲数であり
そのアレンジ版全曲が電子曲を意識させないビブラートを抑えたつくりになっている
オリジナルと聞き比べると全く違う印象を受けるが、作品の雰囲気にマッチしていて
穏やかで繊細なイロドリを与えてくれる
選択は自由であるが、電子的な音楽が際立ってしまっているオリジナルよりアレンジでプレイした方がいいだろう

 I've&KOTOKOのLeaf ticketは、正直聞き惚れるものではないが
OPで何度も聞くと電波に汚染される(笑
逆にボーカル兼声優の高槻つばささんの唄うつまんない恋
作品とのコレボレーションが見事で、もはやパルフェの看板音楽である
(というか上手いと思うしかない描写が作品に蔓延している)

 全体で見ると名曲は少数であるものの、作品を昇華させる部品としては申し分ない
量・質共に充実。

文章(力) 5点
 丸戸氏さまさまである。
テンポの良さとキャラの掛け合いでは右に出るものがいないレベル。


 消費者へ届けているという配慮も忘れていなく、専門的な知識を表面で押さえ
感情移入しやすいよう、一人称・会話主体で展開している点も好印象
戯画システム+ねこにゃん氏との黄金トリオだからこそできる匠の技

 キャラクターの描き方もまた卓越しており、
カトレアなんて典型キャラ、今時売れないだろ、
と思っていたら、逆に至高すぎて反省した………。

 そして主人公の描き方がひっじょーにナイス。
弱みが多い三枚目でありながら、それをスパイスにした上での逆転劇はまさしく漢。
幻想的な男ではなく、現実的に目指すべき青年でもある。
むしろ結婚したい(笑
彼のおかげで転〜結までが非常に楽しめるつくりとなっており
巷で好評の○○○シナリオも、決して彼女の魅力やプロットにあてられたのではなく
主人公と丸戸氏のテーゼとギミックに心打たれたと感じた

 この作品に欠かせない最重要項目であり、中核

システム 5点
 戯画システムはここで確立されたといってもいいのではなかろうか
スキップ能力はさほど強力ではないが、従来のKIDを髣髴とさせる快適度
PCのKIDシステムといってもいいかもしれない

 一番に目を引かれるのが画面右側の通常セーブのクイック起動
ホイール対応であり、セーブ確認OFFにすれば、ゲーム画面上で即座にセーブ可能

 その他細かくは説明しないが、動作・演出・文章とユーザーの欲しい部分が全てそろっている
バックグラウンド再生orバックグラウンド起動の選択はこれでしか見たことが無い
特に確認有無の個別設定は、ゲームの快適度を著しく上昇させる

 クリア後特典も充実で、コンフィグから好きなキャラのシステムボイスを選択できるのは、
細かいが、キャラに愛着を持ったユーザーとしては嬉しい

 Re-orderではオリジナルとアレンジの音楽をプレイ中に変更可能
クリア後鑑賞でもコンフィグ設定によってどちらも鑑賞でき、至れり尽くせり。
また、エフェクトや文字効果、音楽再生の瞬間など、スクリプト関連も良い仕事をしている

 改めて見ると、エピソード選択というコンセプトを取って、任意にキャラクターを追えるシステムのパルフェ
簡易でありながらも丸戸氏の手腕によって、そつが無いつくりとなっており
整合性もきちんと管理されている上、選択の時点でフラグも表示されるのでお手軽でもある
ここ最近プレイしたSugar+Spice!が見習うべき模範。

熱中度 5点
 はっきり言って、2、3周しても苦にならないレベルでまとまっている。
その熱中度たるや凶悪そのもので、
読みやすく、感情移入しやすく、テンポよく、面白く、キャラ立ちまくりで、掛け合い絶妙とあっては、
終了する目処がまったくたたない。
先へ先へと進んでしまう、もはや魔術の類である(笑

 実際2周目をプレイしたが、先んじてのプレイを忘れたかのように熱中してしまった。
共通ルートすらじっくりと読み返してしまった。

余韻度 4点
 随所にではなく、全ての要素が光っている。
そしてその合成がパルフェという至高を産み出した。
だが、逆に、突出している部分が無く、全体としての印象が薄れてしまう
特徴的、と言っては何だが、衝撃をユーザーへ与えてくれる"絶対的な何か"がないため、
オルタ等と違い、心に残り続けて美化されない。
そのままの(良い意味の)スタイルで忘れ去られてしまう。

 さらに言えば、Trueがないため、収束すべき感動が一色になりきらない点も惜しい
これはキャラクターの魅力でカバーしてはいるが、ユーザーとしてはやはり物足りない。

総評 S
 再プレイで確認、鉄壁のS評価、憂いなし。

 全体を通して感じる事はやはり、全てのエロゲーの聖地になるべき模範作品であるということ。
発売年は2005ではあるが、ここにきて"エロゲー"として最優良でありながら、
万人にお勧めできる作品が誕生した事は喜ぶべきことであろう。
初心者(?)から上級者(?)まで、どのようなプレイ嗜好をお持ちの方でも大手を振って推せる。

 パルフェという作品を産み出した、戯画チームと丸戸氏に感謝。



posted by PP at 01:14 | Comment(2) | TrackBack(2) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あの…trueあると思うんですけど…
ただ、攻略が非常に煩雑なので、入るのは難しいですが。
trueエンドでは、シナリオのかぶりは少なかったですよ?
■ネタバレを含んでおりましたので、一部削除しております。■
Posted by みけ at 2011年05月04日 06:09
 「作品のTrue」 という意味で 「True」を使っています。
みけさんがおっしゃっているのは、便宜上「個別True」とされるものですが、
管理人は、「個別END」または、「GOOD END」と呼称しています。

 共有シナリオについては、世間的にも、由飛・玲愛と恵麻・里伽子は共有と、認知されています。
Posted by 管理人 at 2011年05月04日 07:04
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