夢見師
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メーカー | H℃ | 発売日 | 2006/5/18 |
シナリオライター | 木村ころや | 原画 | ねみぎつかさ |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
3点 | 4点 | 3点 | 4点 | 3点 | 3点 | 2点 |
総評
C:
61
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一言で締めるのコーナー
「コンセプト勝ち、締まり負け」
「コンセプト勝ち、締まり負け」
以下詳細レビュー
シナリオ 3点 |
え? これがラスト!?
序盤は最高だった
ゲームの題材となっている主人公の能力と
章毎に過程と心理の違う結果が相まって引き込まれる
一定のパターンで物語が起承転結するのではなく、少しづつ主人公とその周りの人間が前へ進んでいく様が巧みである
だが、だが、だが!! Key然り、それ散る然り、何もかも全放置なラストには呆然
キャラポジションが締めに適していなかったからって、導入と展開に全てをかけて、収束を適当にするなんて…
あと、構成的に、日常シーンが各章のヒロインとのタイマン会話しかないので造られてる感が強い
実はこの作品、かなり重い18禁シーンがヒロイン全員に付いている
(しかも各ヒロインの話の根幹となる部分)
PS2の声優陣からみると移植を狙っていたのだろうが、コレをどうやってコンシューマー版で表現していたのか気になる
奈緒のラストの選択肢で画像無し版の展開があるのだが、まさかあのまま流してたんじゃ……
鬱な展開が嫌いな方は回避推奨
グラフィック 4点 |
動作も軽快で高品質、ループではあるが1シーンの動きが複数あって飽きさせない
問題は構図。 ソレ目的に作られていないので、正上位でも後背位でも男性の体が通常通り表示される
(一般のギャルゲーは女性の体が見れるようにかなり配慮していると逆に分かる)
ぶっちゃけると、実用的ではない、と(笑
立ち絵とCGは上の下で特に問題はない。
移植ということもあって量は多い方
音楽 3点 |
ボーカル曲もサビの部分が盛り上がりに欠ける
文章(力) 4点 |
奈緒との掛け合いが非常に楽しい
若者らしい「キモい」や「死ね」といった、大人たちに『最近の若者は…』と自尊心丸出しの先輩面定型句を吐かせるキッカケの言葉を
「完全なる冗談」として友人間で配慮しながら使う様には感動
「冗談で」罵り合いのできる相手ほど心許せる友人なんだと、そう思えた
”シン”友の考え方は新鮮だった
主人公は鈍感ではないが、能力を自覚した後は彼女らの存在に気付かなければおかしいと思った
そこだけギャルゲー鈍感発揮されても・・・ 某過去ストーリーの文章は最悪といっても過言ではない
Air以下が存在するとは…
正直今までプレイした中ではRoutesが一番マシであった
甲賀忍法帖(山田風太郎)や燃えよ剣(司馬遼太郎)等と比べるとギャルゲー界のがゴミなのはしょうがないと思っているはいるが
これはあまりに・・・
システム 3点 |
コンフィグは最低限、エフェクトカット不可、アニメーションカットは可
EDが飛ばせないのが地味に痛い
熱中度 3点 |
しかし3章から一気にやる気が激減する
余韻度 2点 |
ラストで一気に転落
期待作+コンセプトが良かっただけにショックが大きい
総評 C |
締まりが良ければかなり高評価になっていたと思います
アニメーションに特化しているわけでも、ストーリーが最高なわけでもないのでどっちつかずな感
日常のシーンが楽しいので体験版で気に入ったなら購入もあり
ただし、18禁の重いシーンが多数あるので要注意
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