2007年02月20日

月光のカルネヴァーレ

月光のカルネヴァーレ
月光のカルネヴァーレ
メーカー Nitro+ 発売日 2007/1/26
シナリオライター 下倉バイオ 原画 大崎シンヤ
月光のカルネヴァーレ

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
4 5 4 4 3 3 4
総評 A 78

一言で締めるのコーナー
「快作」


以下詳細レビュー
シナリオ 4点
 熱いですねぇ
というかコレ、ネタバレなしに語るのは難しいです……
 要点だけ批評してみると
大筋と魅せ方は素晴らしいが、焦点が粗いと感じました
キャラシナリオで約4分割したのがかなり蛇足で痛い
一本道で、分割した伏線と各要素をまとめていれば良かった
これがエロゲーの枷だとでもいうのか!?
 ついでに共通シーンがちょくちょく挿入されるのでシステムと相まってフラストレーションが溜まる
 そしてユーザーが誰に肩入れするかで評価がはっきりと分かれる作品かと…
この作品はキャラの魅力と彼らの確執の上に成り立っているのですから

 あぁいや、ここはせっかくなのでバッサリとキャラクターレビューでもしましょうか(死
ロメオ(主人公)…初期スロットル全開で序盤が一番萌える(誤字ではありません)
Vcは杉田さん、フルボイス。 仕事における観念とか愚痴とか逆ギレとか、どう聞いても銀さん
最終結論=大 嫌 い
アンナさん(メインヒロイン)…正攻法、というか彼女以外のルートをわざわざ作って伏線回収したのが問題
Vcは雅姫乃さん、破壊力抜群。 序盤クリア必須キャラで後になると存在感が薄くなる
ルナリア…裏ヒロイン。キャラがシナリオに殺され可哀相としか言えない
せっかくのツインテールが台無し。 Vcは水橋かおりさん、レア系ツンデレキャラ
恐らくキャラ人気投票でカルメロに並んで一位になるのではないかと…
イリス…正捕手。彼女の旨みは存分に発揮されていた
ペルラ…ある意味出番なし。
Vcは浅川悠さん。
コルナリーナ銀貨(アルジェント)組では一番掘り下げが無かった
レベッカ…最終調整係。ユーザー側から不評を受けることは予想できただろうに
シルヴィオと比べると掘り下げがないと分かる。彼女こそ最終シナリオのための自動機械人形(オートマタ)(違った意味で
ノエル…非常にロメオと気質が似ている。
いわゆる天邪鬼だが、ロメオよりまし。某Endはカッコイイ
シルヴィオ…漢。
レベッカシナリオで彼の想いに心穿たれた
カルメロ…歯痒ぃぃぃぜ(笑
Vcは保村真さん。 彼の生き様は天をも焦がす。 月光のカルネヴァーレで最も輝いてる人(狼)
グリエルモ…肩透かし
ロメオのせいでちょっぴりカワイソウな方。 シナリオによって立場が全然違うのには不満。名台詞有。
ヴァレンティーノ…何故だろう、いい人(狼)なのに彼が諸○の○○に思えてしょうがない
ピウス…濃いが薄い。なんて矛盾キャラ(笑
ダヴィデ…若本さん。
レベッカシナリオで彼の懐の広さにロメオに殺意を覚えた、本気で
グラフィック 5点
 うーん、(溜めながら)肉よ、さらば(カルネ・ヴァーレ)
 キャラデザと原画の大崎シンヤ氏の良さもさることながら
塗りが素晴らしい事このうえない
2Dグラフィックディレクションのりんごキック氏や
2Dグラフィックの津路参汰氏、ゆーぽん氏、三杜シノヴ氏、他にも多数
あの彩色と煌びやかさは神業です
 特に目の虹彩! 紫水晶(アンナ)とか真珠(ペルラ)とか
引き込まれてしまいます
 さらに非常に画数が多い、戦闘物ですしNitroですから、武器の類の3Dグラフィックに
どのシーンでも使える単体攻撃画とか、使い方も絶妙。
 立ち絵のアンナさんが異様に線が細いのと、ルナリアの唇がちょっと不満
OPムービーも意味が不明
 背景リアルイタリアじゃないですか(笑
ボーボリ庭園とかサン・マルコ美術館とかベネツィアとか
ロケ地外国にしてる時点で、エロゲーブランドとは思えません(殴
音楽 4点
 カッコイイねぇ、ほんと
ワタナベカズヒロ氏のMemento Vivere〜生きることを忘れないで〜
いとうかなこ氏の幻灯
Yoko氏の嘆きの人形
小野正利氏の月下に捧ぐの4ボーカル
 起死回生の音楽、鉤爪(granfia)が全くタイトルに合ってない(笑
かかった時は鳥肌ものだが、あとで確認してビックリ
戦闘ものには珍しいアップで軽快なノリなのに
 他BGMはゴシック風味なのだが、ダークな音楽と工房の音楽や日常の音楽が少し単調
 SEは1200越えとかすごいよNitro
文章(力) 4点
 確かに問題点はたくさんある、だがそれでも
月光のカルネヴァーレという世界に生きる奴らをきっちり描いてくれた
 とてつもなくイタリアーノ。あぁ、この場合ゴシックでいいんですかね?
(この記事にも印象的に使っているが)ルビ付きのイタリア語が世界観を強調していい感じ
Memento Vivereはラテン語なのですが、イタリア語自体、ラテン語の口語系なのでどっちでもいいですか
 自動機械人形(オートマタ)関連の描写は巧い。
 戦闘描写は端的な言葉を羅列する感じでスマートだが、長い
エフェクトとCGにかなり助けてもらっている、SPDISCの画なし版文章を読むと良く分かります
 HシーンはNitroなのに長い、挿入場面も不自然。というか不必要

 監修は鋼屋ジン氏?だが、スタッフコメントにない所を見た上で下倉バイオ氏が殆ど考案、ということ前提ですが
ノワール調&思考回路が多分に利己的なせいで、主人公に全く感情移入できません
変なプライドのせいで恥ずかしがって周りのキャラクターを一蹴します
ヒロイン達とオルマロッサの仲間達が可哀相でしょうがない
 根本的な思考として、"関わり合いが早い方が想いが強い"のですが
アンナさんとレベッカの掘り下げが低く、初めて会うルナリアに異様にユーザーが惹かれるのはしょうがない事
なのにも関わらずアンナシナリオ以外のロメオの固執具合が許せない
その、大切な、ことを、言葉で、表したり、心理描写、しないのにも、かかわらず
固執、するのが、許せない、(表せてもらえない)アンナさんと他のみんなに謝れ!
 あと構成の問題で、焦点が一気にずれて何が目的で何が大切か完全に無視して話が次に進むの場面があり
今までのシーンで主人公は何も感じなかったのだろうか…スルーするのか…?と思ってしまいます
システム 3点
 最近lightのゲームをやることが多く、立ち絵や画を巧く使ってるシステムは好印象
エフェクトも素晴らしい
 が、スキップが使いにくい、それはもう非常に
shiftとshift+ctrlスキップは強制スキップと既読スキップの使い分けができない
スキップ速度が遅い、かつ、手動スキップは文字が見えなくなることがあって速読できない
自動スキップがショートカットになく、右クリックでメニュー表示させなければいけない
描写なしスキップだと早い、と書いてあるがやっぱり遅い
しかも画面が全く見えなくなるので効果音だけで何を把握しろというのか?
描写なしなら選択肢までぶっ飛んで欲しかった
 何故かセーブデータがMyDocumentに強制的にしかも告知せずに作られる
 プレイ時間がシステムから読み取った総合ではなく、
個別セーブデータに依存表示とか意味が不明、選択肢でリロードするとプレイ時間が全く分からない
熱中度 3点
 一周すると大概やる気がそがれると思います
 ただ、サブキャラが魅力的なので彼らのストーリーを見るために頑張ってしまいます(笑
 アンナさんをクリアするとかなり満足度が得られますし、伏線回収もキャラの魅力の前には負けるので
攻略キャラが偏っているのも×
 システムのスキップが不便で、全体的に長いのも減点対象
余韻度 4点
 不満点はおおいにあるが、それでもいい作品だったといえる
世界観とキャラの生き様に乾杯
 だが、二度はやらないであろう
総評 A
 当たりだが、何故かねちっこい批評になってしまった(苦笑
非常にクオリティが高く、Nitroらしい硬派な作品
日本文学と対照的な作品なので、ゴシックが好きな方なら眉唾物
こういうのをプレイすると学園ものの敷居が低く見えてしまうのは仕方ないか(笑
 1月発売の中では一押し
 あまり考えずにプレイすると楽しいですね


posted by PP at 03:11 | Comment(1) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。このサイトのレビューを始めて読ませていただきました。とても共感できるレビューだと思いました。
ニトロプラスなので期待して買ったのですが、主人公とシナリオの展開についていけなかったのが正直な感想です。状況に流されるだけとか、周りに諭されてばっかりの主人公とかでもいいシナリオは十分に出来上がると思うのですが、これは少し違うと思っていました。サブキャラと世界観などは非常にいいのでそこは十分評価できるのですが。
ゲームを買うときの参考などにこれからも立ち寄らせていただきます。散文で申し訳ありません。それでは失礼いたします。
Posted by snt at 2007年05月05日 01:30
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