Ever17 -the out of infinity-Premium Edition
| |||
メーカー | KID | 発売日 | 2003/11/27 |
シナリオライター | 打越鋼太郎、笹成稀多郎、中澤工、梅田伸明 | 原画 | 滝川悠 |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
5点 | 4点 | 5点 | 4点 | 5点 | 3点 | 5点 |
総評
S:
88
|
一言で締めるのコーナー
「―――ゲームやってて良かった」
「―――ゲームやってて良かった」
以下詳細レビュー
(以下の詳細レビューにネタバレは含まれませんが、
このゲームは予備知識なしで挑むのが最良ですので
プレイしようと思われる方はお読みにならないほうが無難です
"感想"だけしたら総評にありますのでそちらへどうぞ)
(以下の詳細レビューにネタバレは含まれませんが、
このゲームは予備知識なしで挑むのが最良ですので
プレイしようと思われる方はお読みにならないほうが無難です
"感想"だけしたら総評にありますのでそちらへどうぞ)
シナリオ 5点 |
脱帽
グラフィック 4点 |
滝川氏のキャラデザも美しい
正直5点をあげたいぐらいの画像が多々あるのだが、これはさすがにシナリオとテキストから来るものか
プレイしていると分かるが、この作品は水が巧妙に描かれている
水面に映る背景や、波紋といった効果が臨場感をあげている
キャラの立ち絵も、水に濡れている状態が全員分ある、これには驚いた
視点変更のエフェクトがお気に入り
PEのアレ(言ってしまうと意識されてしまうので非公表)は減点対象だが、前知識なしで買ってしまえば
クリア後に、あぁ確かにこれはマズイな、と思う程度でプレイに支障は無い
音楽 5点 |
タイトル画面のBGMなのだがじわりじわりときます
OPのLeMU 〜遙かなるレムリア大陸〜もED後に聞くと色々とクる
阿保剛氏のBGMもいつも(の今は亡きKIDの作品達)通り独特の雰囲気で良い
OHPにて無料ダウンロード可能です
文章(力) 4点 |
LeMU内の単語はドイツ語なので中々難しいがカッコイイ
あのナレーションのせいでドイツ語を専攻したくなったというのは秘密(笑
古代文明、地学、科学、化学、物理、医学、心理学、哲学等、様々なジャンルと視点から織り成されている文章なのだが
いや、確かに当方にとっては楽しく読める文章なのですが、さすがに一般向けではないか……
最低でも5周しなければならないゲームですので、少しくどくなりすぎた感がある
また、日常(舞台は非日常なのだが)シーンが退屈なのも減点対象
当サイトの主人公ランキングでNo.1に輝いている倉成武はこの作品の出
彼の描き方は神掛かっているとしか言えない
各所で色々言われている部分(非公開)だが、
その圧倒的な文章で綴る事実の波に心臓を鷲掴みにされ気にも留めなかった
3周(つまりは15周)しているがよくできているとしか思えない
システム 5点 |
やはり操作性の素晴らしさがKIDシステムの売りである
PS2コントローラーのL1L2R1R2の使い勝手が絶妙
コンフィグもPC版には劣るものの詳細設定可能
セーブもQS・QLのおかげでスムーズ
が、セーブ箇所が50個というのが毎回欠点ではある
正直な話コンシューマーのADVゲームでKIDに勝るシステムはないと思う
熱中度 3点 |
恋愛シュミレーションと謳っておきながら、全く違った展開を見せて
しかも謎が謎を呼ぶシナリオと共通シーンのダルさにやられて最後までプレイする気力が沸いてこないという
確かに主人公を二人にしているので共通シーンは少ないのだが……
まぁ色々と弊害があるんですよね……
伏線が回収されないままENDなのでフラストレーションも溜まりますし
ラストのシナリオの熱中度は過去最高なのですが…そこに辿り着くまでが問題
余韻度 5点 |
茫然自失
そして(胸中)感涙
実はプレイ途中に色々考察して、「こりゃ駄目かなー」などと思っていた私ですが
自分を殴りたくなりましたね(死
総評 S |
RPGやアクション等で大作はある、だが、ADVという名の文章で綴るゲームが
それらを超越し、己の中で最高の作品であることこそ
Ever17の恐るべきところである
当時の私はまだ若輩で文学に疎い部分もあって、新書や小説を読み漁っていなく
こういったトリックに遭遇していなかったのが命運を分けたと思う
そういった意味では、ゲーマーの方々には是非手にとってプレイしてほしい
ADVにもこういった作品があるんだ…と思わせてくれます
ちなみに発売ジャンルはギャルゲーですが中身全然違います(笑
Premium Edition(以下PE)をお勧めしておきます
PEは発売当初4800円?という十分リーズナブルな価格でしたが
現在はサクセスから(定価が)2000円で発売されています
こんな神ゲーが2000円で買えていいのかよ
と震撼しました(笑
当方、画像を載せるためだけにAmazon使用していますが、映っているのは通常版のパッケージ
(もろもろの事情=ネタバレを決してしてはいけない、前情報全くなしで望むが吉)により
ネット購入はお勧めしませんし、リンクで飛んでも弊害起きそうなので画像だけ貼ってます
ちなみに点数でオルタに負けているのは評価項目での厳正審査のため
あちらは「トラウマ度、歴代No.1です」(笑
PSP版も出ており、遜色ないデキだった、保存用にどうぞ
タグ:Ever17