2012年11月03日

月に寄りそう乙女の作法



月に寄りそう乙女の作法
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当厳選ゲームレビューは、2010/10/29を持ちまして、新サイトへ移転いたしました。

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月に寄りそう乙女の作法
月に寄りそう乙女の作法
メーカー Navel 発売日 2012/10/26
シナリオライター 真紀士、王雀孫 、 森林彬 、 東ノ助 原画 鈴平ひろ、西又葵
月に寄りそう乙女の作法

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 総感
3 3 3 3 3 5 4
総評 B 70

一言で締めるのコーナー
「大変に気分がいい優しい作品」
以下詳細レビュー
シナリオ 3点
 最初に断っておきますが、非常に面白い作品でした。

 大筋としては、庶子である主人公は幼少の頃奴隷として扱われていたが、
嫡子であり敵視されていた才色溢れる兄に才を垣間見させることで、日本へランデブー。
フィリア「女学院」に女装して、お付きのメイドとして服飾を学ぶことにした。
そのため、桜小路ルナという天才デザイナーのメイドとして桜小路家に潜入。
だが、桜小路家には、ホームステイとして、幼なじみの湊をはじめ、良家のお嬢様が3人も。
主人公は自分の正体を隠しきれるのか!! 好ご期待。

 構成は分かりやすく、メインが鈴平ひろのルナ&ユルシュール。
サブが西又葵の湊&瑞穂。

主人公、朝日の作画が鈴平ひろであり、名がルナと対になっている&タイトルからも明らか。
そして当然の如く、ルナルートが大団円Trueである。
ただ、EDを見る限りは、ルナの裏がユーシェであり、ユーシェの裏がルナである。

 メインはどちらも変わらず、12月のフィリコレへの出展作品を作る中で、
ヒロインとの仲を深めていくのだが、キャラ推しであり、
ルナとユーシェのキャラクターが強力で、過程も丁寧で魅力的な仕上がりになっている。
そして、共通して衣遠との確執と将来・才への葛藤が描かれます。
残念ながら、衣遠・スタンレー・7柱については詳細な掘り下げがなく、
全てユーザーの想像に任せる形となっています。
(衣遠BADを見る限りは、OPで王雀孫がスタンレーに言わせた各伏線のままかと思いますが、
正確には分かりません。 真実は作者の中にしかありません。 考察も一興かと)

 サブの湊と瑞穂は、本筋には全く関係ありません。 普通の恋愛ものです。
瑞穂シナリオは思ったより悪くなく、キャラの性格の整合性がとれてないため、
険のない暖かいストーリーに。 まぁ、複数ライターの弊害ですけど。

 総じて、ルナとユーシェ、衣遠BADをプレイすればこのゲームの9割は終わります。
上記のルートは感じ入ることができるキャラゲーになっていますが、
ヒロインの過去話が伝聞であり、かなり端折られてしまっているため、
衣遠が登場しないとシリアス感は薄めです。 山場も全部衣遠です。
そのため、キャラはルナゲーであっても、シナリオは衣遠ゲーであったと言えるでしょう。
ルナとルーシェは、ならではのシナリオも欲しかった所です。
グラフィック 3点
 大問題が一つ。 このゲームの題材は、「服飾とデザイン」
世界のコンペに出しても一切引けを取らない、才覚溢れたデザインの服が求められました。
西又 ……西又ぁ……。 瑞穂が着た最初のルナのデザイン服はどん引きでした。
鈴平さんはカレイドスコープ風なラインを重視した広がりのあるドレスでスタンダードで無難。
ぶっちゃけ、奇をてらわず、鈴平さんのように一般的なドレスで良かったんですよね。
あと、なんで西又さんキャラだけレイプ目あるんすかw
ちなみに、デザイン服でのえちぃがあるのは西又さんだけ。(瑞穂)

 立ち絵の服は3、4あるのかな。 1枚絵で誤魔化す場合は立ち絵の服がないので、
服飾のゲームなら水着やデザイン服、私服のバリエーションぐらいは揃えて欲しかったです。
音楽 3点
 Navelなのでアッチョさんなわけですが、
渋谷区 道玄坂 恋とか夢とか集まる場所 が起死回生にも使えて一押し。
ネタバレなので題名は伏せますが、ルナ様ルートのみ、隠しボーカル曲有り。
Philia X'mas Collection がシックな感じで盛り上がらないため、圧倒的でしたルナ様。
また、ED曲である、泣き虫Baby・弱虫Baby がユーシェルートにぴったし。
文章(力) 3点
 企画とメインは真紀士氏。 ネームバリューはない……のかな?
手法としては、ヒロインは暗い過去持ってて、それを起点に一線を越える感じ。
その過去の話がおざなりのため、構成は下手な部類。
複数キャラが登場するシーンでのやり取りは巧く、飽きさせない応酬。
また、無学ではなく、服飾関係の下調べがあるため安心して読めます。

 キャラクターの銀行名前は違和感バリバリ。 イオン銀行しかり、
郵政銀行は……遊星になるわけだが、
「だが俺は……レ☆ア☆だぜ」 の 蟹と異口同音同漢字のため、最初はワロタ。

 以下、どうでもいい読み取り。
OPは、王雀孫。 別格のデキ。 これのおかげで購入を決めた人も多いはず。
また、ルナとルーシェの初えちぃシーンも王雀孫かなぁ。 これは中々描けない。
王雀孫の中では湊はアホの子という設定らしく、
『決起集会〜明日から夏休み〜』は王雀孫が描いてることが分かる。 巧すぎ。
ユーシェルート、恋は七つの過程を辿る、や、衣遠BADは王雀孫か。
一人称文章に倒置法が多々使われているのが王雀孫なのに気づきます。
非18禁では毎回味わえない王雀孫は、Rとか出してるNavelとは反りが合わないのぅ。
 瑞穂ルートは森林彬か東ノ助なのは確実。
主人公は不感症というか不能というか、欲情しないタイプだが、瑞穂ルートは鼻血出す。
そんなのはテンプレ少年ラブコメでやってくれ。
システム 3点
 節ジャンプ機能が使いやすい。
大げさなアクション演出はなくなった替わりに、話すキャラが分かりやすく動きます。
演出も高速で快適にプレイできます。トキトワ死ね。
順当にシステムはバージョンアップしていっていると思います。

 音楽の音量を音声再生中に下げる、が存在しない上に、BGMの音量が大きすぎます。
音声を最大の10、BGM音量を最小の1、で適正設定という酷さ。

 フルコンプで音楽鑑賞解禁。 ルナ様クリアで解禁で良かったのでは?
熱中度 5点
 最後までプレイしたくなるカタルシス(女装バレ)を持つため、この点は文句なく五点。
しかし、それを抜いても、キャラクター性が卓越しており、
「このキャラクターを攻略したい!」という気持ちがプレイ意欲を促進させてくれます。

 ルナ様について語りますと、「お優しいルナ様」は一貫してユーザー(朝日)の味方であり、
この作品においては、ヒーロー兼ヒロイン兼『主』であります。
ディアナ・ソレルとか、リリーナ・ピースクラフトとか言った方が分かりやすいか。
そんなルナ様がデレデレツンデレいやっほぅぅぅ! なわけで。
一生仕えたい、そんな気持ちにさせてくれるご主人様。
大変に気分がいい
総感 4点
 鈴平ひろの、エロゲー代表作になったと言っても過言ではありません。
それだけの力量はあります。(過去作と比べて)
無論、デザインやら、クオリティの低さや、音楽の少なさやら、掘り下げの少なさ、
ファンディスクが出そうな攻略キャラの少なさ、シナリオの差別など、粗はたくさんあります。
ミドルプライス作品みたいだね。コスト削減が感じられます。
それでも、相対的に見れば、よく出来たエロゲーであり、
俺たちに翼はない、の下に位置できます。 俺翼は越えられません。
アニメ化するならルナ様ルートでしょうし、期待は小。 えちぃシーンが重要。

 惜しかったのは、ヒロインがメインとサブで分かれており、
シナリオもルナ様推しすぎて、他が影になってしまった点でしょう。
もう少し、他のキャラクターに光を当てて欲しかったし、Trueルートも必須でした。
(ユーシェはヒロインとしては完成されてましたが)

 月に寄りそう乙女の作法。 略語は単純に、月に寄りそう、で行こうかと。
さすがに、つり乙、は失礼千万。
(タイトルが妙な感じするけどね。 あえて外したというか、長いというか)

 Limited Editionサントラは、ボーカル曲がないため無理して買わないでいいと思います。
まぁ、LEしか最初出ないんだけどね。


posted by PP at 16:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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