遥かに仰ぎ、麗しの
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メーカー | PULLTOP | 発売日 | 2006/11/24 |
シナリオライター | 丸谷秀人、健速 | 原画 | 藤原々々 |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
4点 | 2点 | 4点 | 4点 | 2点 | 4点 | 4点 |
総評
B:
73
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一言で締めるのコーナー
「右と左で全く別の物語」
「右と左で全く別の物語」
以下詳細レビュー
シナリオ 4点 |
本校ルートは健、分校ルートは丸である
結果として……本校は丁寧な恋愛を描いたドッキリシナリオ
主人公はいい意味で馬鹿ないい奴
分校はタクティカルなサスペンス&エロ全開
主人公はヘタレ鬼畜
シナリオ的に言えばオチ以外は本校が非常に秀逸でした
伏線やらシナリオの錬度が高かったのは分校
お互いがアナザーワールド物語である、と捉えておくと楽しめます
総じて、どっちもアナザーなので整合性はとれていないので減点されてはいるものの
中々上手く現代の貴族恋愛物語を仕上げていたと思います
本校ルートはエロゲーにしておくのはもったいないです
グラフィック 2点 |
まず第一に立ち絵が必要なキャラにない
渉とか志藤とかいらないキャラばかりに立ち絵があって
生徒の立ち絵が無い、ボイスのみ。最悪でした
特に、双子やら弥生やら、かなりの数の女生徒が日常シーンからラストまで頻繁に出ているのに立ち絵が表示されないのでかなり味気ない
第二にCGと立ち絵とシナリオにギャップがありすぎ&顔変わりすぎ
これのおかげで攻略したいキャラが激減しました…
梓乃は攻略前では一枚しかCGが見れないのですが、極太マユゲに引きます
みさきちも最初のCGと髪の長さや立ち絵の顔が違いすぎて違和感
ユウユウはもはや攻略対象に見えねぇ(笑
理事長はキレ顔が壊れすぎてて引く
一番安定していたのは上原(非攻略キャラ)というオチ
しかも攻略してみると内容は顔と全然違うというか萌えまくり(笑
絵にだまされつつプレイしてください
音楽 4点 |
しかも出し惜しみしまくってラストしか流れない「夜明けを運ぶ風」など
一度しか使わないのに旋律の美しいものが多い
文章(力) 4点 |
本校ルート、あそこまで丁寧に丁寧に心理描写されては心に響くしかありません
女性視点が特に顕著で、好きになっていく仮定が見事に描写されています
恋愛という一本のテーマに沿った文章としては最高でした
オチは最悪でしたが、こっちはシナリオのほうで減点
分校ルート、色々と企業間の争いやら家庭問題を取り上げてみたが
ごちゃごちゃしすぎな上に、全く笑えないキャラの掛け合いやら
雰囲気にそぐわぬシリアスシーン&鬼畜シーンでボッコボコ
丸谷氏だけなら3点ぐらいです よって平均値の4点
システム 2点 |
エフェクトカットに不都合がありまして
カットが速すぎて格話のタイトルが読めません
スキップ結構鈍足
右と左でアナザーなのは分かりますが、選択肢までやり口を変えないでほしい
熱中度 4点 |
本校ルートは言わずもがな、ハマリまくりました
余韻度 4点 |
本校の終わりはかなり投げやりでしたが、恋愛小説の完成度は高かった
分校は終わりを上手くまとめていた
総評 B |
ただしライターさんが極端なので肌に合わない場合も…
絵はある意味駄目でしたのでシナリオ目当てでいきましょう
本校ルートは万人にお勧めできます
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