マブラヴ オルタネイティヴ
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メーカー | age | 発売日 | 2006/2/24 |
シナリオライター | 鬼畜人タムー、反重力生命マー、まふまふ仔犬ちゃん | 原画 | Bou、プロパガンダ通・シン |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 余韻度 |
4点 | 5点 | 5点 | 5点 | 4点 | 5点 | 5点 |
総評
S:
94
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以下詳細レビュー
シナリオ 4点 |
究極
エクストラ→アンリミテッド→オルタネイティヴ
武という存在・心情をユーザーに投影する手腕は見事という他はない
残念な部分といえばやはりエクストラの(純夏と冥夜を除く)ヒロイン陣
まだ最初の方は良かったが…いや、ここでは詳しくは語るまい
全年齢版と無印のレビューを参照にしてください
グラフィック 5点 |
ハンパな量じゃない
そして何より妥協がない
ブリーフィング時のエリアマップ、作戦遂行予想データ
戦術機、BETA、施設、艦隊、背景、弾丸、軌跡、通信画像
特に戦術機内のデータリンクシステムと通信・マップ表示はガンダムを凌駕している
戦闘時の背景はもう涙モノ
元々、マヴラブのグラフィックの起用原点には、ギャルゲーには大よそ存在しない
奥行・動作・効果の3つが存在した
3D(リアル)を思わせるかのように立ち絵が縦横無尽に動く
立ち絵の登場数などもに規制がなく、独自プログラムで自由表示
口パクもする、エフェクトにも余念がない
それがキャラクターだけのが無印…しかしオルタネイティヴでは…
BETAが! 戦術機が!
また、画面の標準サイズが1024*768のワイドであり、一般の型・プログラムにとらわれない手法でゲームを表現
ダイナミックな演出とワイドに見合った量と質で格の違い見せ付けてくれる(通常ギャルゲーは800*600)
全年齢版とよりこちらを推すのにはこのグラフィックが最も関連している
やはりあの衝撃は規制のないこちらでしか味わえない
音楽 5点 |
まず聞き惚れることになるであろうOP曲
未来への咆哮
スパロボなどで有名なJAM Projectが熱唱、影山さん、遠藤さん、きただにさん、福山さんの4人
ついで挿入歌の翼は影山さんのみ
Carry onは遠藤さん
聞かなければこの熱さは分からないだろう―――
Instrumental Ver.もあり物語を盛り上げ……いや白熱させてくれる
そして……無印の頃には予想も付かない形で…ユーザーの心理状況を読み取ったかのように
栗林さんのマブラヴが流れる
くそぅ、これは―――これはないぜ…涙が…くっ…止まらない…
Instrumental Ver.は多用されているが、この作品が終わったあと無印をやるか2周目をするとまったく別の印象を受けるだろう
その他BGMもアンリミテッドからの流用が目立つが、ユーザーへの物語へのシンクロ率を高めていく熱いものばかり
音楽鑑賞ができないのが唯一の欠点
全年齢版ではJAMの新曲Name〜君の名は〜がOPに取って変わっている
こちらも非常に良い曲である
全年齢版には未来への咆哮も挿入歌として登録されているのであちらに一石の長がある
といっても5点は揺るがない、全年齢版は5++点という具合
文章(力) 5点 |
2007/10/4、4点→5点に修正
もう殆ど日常シーンなんて存在しない、全てが魅せるために存在する文章だった
正直ゲームに入り込みすぎて怖くなった…
武にシンクロするというのはもはや前提であり、その世界にシンクロしてしまう文章だった
基本戦争モノのため軍事用語多数、戦術機での戦闘はグラフィックで魅せているので問題なし
やはりポイントは武の心理描写であろう
彼の心の内、戦う理由、存在の意義、全てが製作者の意図した”成長”に収束していた
また、オルタの世界へユーザーを引き込むためのギミックが多数用意してあり
特に座学とブリーフィングを懇切丁寧に描いているのには頭が下がる
その世界の住人と(ユーザーが)融合するなんてそうそうできるものではない
裏のテーゼとして
ユーザーへのメッセージ性が非常に強く、考えさせられるものだった
ちなみに冥夜はその相対的道標の役を裏で担っている
システム 4点 |
2007/10/4、3点→4点に修正
システムのレベル、つまりプログラムの高度さを見ると群を抜いている
テキストは、台詞別色設定、行間マージン変更、ウインドウマージン変更、キャラ名テロップ表示・非表示変更が可能
フォントは、初期のMS Pゴシックで十分だろうが、その他数十の書体から任意選択可能
文字サイズも5段階に変更可能、スタイルは太字、影、アンチエイリアス、縁取りが任意複数選択可能
サウンドは、出力をモノラル、ステレオ、5.1chサラウンドに変更可能
キャラ別ON/OFFももちろんのこと、文章送り時の音声の停止設定が4種類
早送りの時は音声の同期レベルまで変更可能
さらに、AGES-ACSという音声を3D空間と同様に表現するシステムを用いている
説明文抜粋「AGES-ACSを有効にすると、空間内の音波の伝わり方を計算し
立体的にシュミレートします。また、反射波などの音環境も再現します」
これがまた素晴らしすぎで、臨場感が他のゲームの比ではない
グラフィックの自由奥行表現と相まって、3D感を2Dで表現することに関しては最高峰
安くてもいいのでヘッドフォンかイヤホンを推奨
問題は(物語の演出の都合上)エフェクトがカットできないため時間がかかるところ
ctrlボタンで高速再生は可能だが、ちょくちょくっとエフェクトが入るため
ctrlを押すとエフェクト抜け直後の文章を一つ二つ飛ばしてしまう
こればかりはどうしようもなかった
また、物語…つまり作品を読み物としての提供している節
(それらは一部分だけでは意味をなさず、物語と結合してこそマブラヴであるという考え)があるため
CG閲覧やBGM鑑賞ができないようになっているのも惜しい
え? サントラ売るため? 美化しすぎ?
全年齢版の方にはチャプター機能がついていて章を自由に飛べるため快適度が高い
再販にあわせシステムの改善がかなり行われているのも特徴
システムは全年齢版の方が上である
熱中度 5点 |
徹夜でぶっちぎりました
やめたくてもやめられない
ここでやめたら世界が終わってしまうのではないかと思ってしまう(死
声優陣に難あり、特に冥夜以外の207B分隊が出番多いくせして揃って激声が下手
委員長の声は聞いていられない
といっても全体をみるとささいなことでしかない、他の要素が圧倒的なため
余韻度 5点 |
本気で
終わったあと放心状態で出かけて、電車の中でも放心してました
ここでいうトラウマは、いい意味でも悪い意味でもトラウマ、ということですが……
シナリオというか演出で悪い意味でギャルゲーに対してトラウマに
そしてトラウマになったことでこの作品に対して強い思い入れを持てた
いい意味で、ゲームという全対象に期待を得た
世には神ゲーが存在するのだという、己の活力源泉に(笑
総評 S |
現在のエロゲー成層圏ではこれ以上のクオリティの…否、入魂の作は出ないと思う
太鼓判を推せます
ギャルゲー…いやエロゲーの中では自分の中で最高峰に位置します
ただし、前作マブラヴをプレイしなければこの話は大成しませんのであしからず
どなたもトラウマになること請け合いですのでそれなりの覚悟をもってプレイしましょう
まぁ、健全にいくと「トラウマになって良かった」と思えるので万事オーケー(笑
全年齢版では重要シーンが緩和されていたため、こちらより感動を味わえないだろう
素直にこちらの18禁版をお勧めします
一番共感できたのはトラウマという部分・・・。仕事しながらでしたのでぶっ続けは無理でしたが、1週間仕事以外はマブラブに費やしました・・・(笑
終わったあとは、しばらく頭の中がマブラブでいっぱい・・・。仕事中ずっとJAM.PROのOPが延々と頭の中で流れてました・・・(笑
発言に重大なネタバレの可能性がありましたので削除致しました。申し訳ありません。
ご本人だけに分かる内容として返事を致しますと、
子猫達自体が嫌いな私だったので、それを差し引いても魅力あふれる作品だったと思っています。
自分はこのゲーム終わってから『マブラヴ』←(曲名)が頭の中から離れなかったです。(>_<)
いいレビューありがとうございます。
私は21世紀でこれに勝る物語を知らないってぐらいですので。
いい意味でトラウマになりました(笑)
オルタに多謝。
って言うのは置いておいて、
周りにオルタやっている人がいなく語れない
でも、こうやってレビュー書いている人のを読むとそうだったなぁと思い出せてPCの前でニヤニヤしてしまいますねwww
僕もマヴラブは大好きな作品なので
時間がたってまたやりたくなる作品です。
主さんとはリアルでも気があいそうwwww
私は何か月か前に友人に勧められて購入し、オルタまで一気にプレイしました。
しかし、豆腐メンタルな私はまりもちゃんの一件で完全に鬱になり、3日くらい先がプレイ出来ませんでした…。
結局なんとか最終章までは辿り着き、読み終わりましたが、正直言って『二度とやるか!』という心境でした。
でも、その後に癒し系のエロゲをやっても、心のどこかで『何か違う…』と思ったり、何故かオルタの世界観、言葉の重み、音楽などが頭から離れなかったりという症状が現れ、最終的には電車の中などでWIKIなどを眺めるようにまでなりました。
その後、意を決して読み直し、オルタ世界の深さに、一読前の数倍圧倒されました。
現代の日本人は、殿下の言う『立脚点』が余りにも曖昧で目的なく生きていたり、冥夜の言う『自己の確立』がはっきりしていない人間がとても多いと思います。これらは『先進国病』などと世間では言われていますが、日本の国家情勢を考えると、平和ボケと言えるでしょう。
私は軍国主義的な考えを全肯定する気はありませんが、オルタのテキストは現代の日本人の甘さを浮き彫りにし、過去の日本人の情熱を思い出させるに足る自己啓発的なシナリオであったと強く感じます。
…駄文失礼しました。
PPさんのChronicles02へのレビューもそれとなく期待しております(笑)
個人的にはオルタFDのオマケではない、TEの正規版も楽しみですが…何分ageですから本当に来年に出るのかどうか…
私なぞより、くくる氏の方がよほどオルタを愛していると思いますよ(汗