恋色空模様 after happiness and extra hearts
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恋色空模様 after happiness and extra hearts
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メーカー | すたじお緑茶 | 発売日 | 2011/10/28 |
シナリオライター | 亞部まとま、氷雨こうじ | 原画 | るちえ、(SD絵 広瀬まどか) |

レビュー | ||||||
シナリオ | グラフィックス | 音楽 | 文章(力) | システム | 熱中度 | 総感 |
2点 | 4点 | 4点 | 3点 | 5点 | 3点 | 3点 |
総評
C:
61
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一言で締めるのコーナー
「なんという安定感」
「なんという安定感」
以下詳細レビュー
シナリオ 2点 |
サブヒロイン4人の掘り下げが行われ、29話よりサブヒロインルートへ派生。
29話突入時に、タイトル画面より原作『恋色空模様』メイン5人のアフターが読めます。
ボリューム的には、共通8話、サブルート4*3話、メインルートアフター5*3話、と多め。
ただ、サブヒロインの攻略ルートが基本的に短く、恋人になる過程が幅跳び状態。
さらに、3話の合間に、原作で個人的に不快だったシリアスシナリオが挟まれ、
原作で18話も使ってたものの成り代わりになっており、純粋なイチャラブが楽しめません。
メインのアフターも、7割方シリアスな場面で構成、原作個別の萌えに重点を置いた良さが抹消。
武器を使っての団体戦とかアフォか。
全体で見ると、非常に不快なシナリオでした。
原作でとことん引っ張った土地売買問題や、お家柄問題や、クルセイダーズへの風当たりなど、
萌えゲーで癒されたいと思っている私の希望をことごとく打ち砕きました。
グラフィック 4点 |
他はほぼ流用。 SD絵の新規がよく動き、差分も多めで可愛らしいです。
FDですしね。
音楽 4点 |
ED曲、空と風の旋律は、霜月はるかさん。
文章(力) 3点 |
クルセイダーズメンバー11人が、一人一人立っており、集団での会話が非常に楽しいです。
男キャラの久志はぶっとんでるし、春樹もまっちゃやイマジンや聖良に押されてボケが板についた。
聖良は、完全に2chネラー化、イマジンは腹ペコセイバー化。
原作を受けてのキャラ構成のため、属性が顕著に見えて、期待以上に動いてくれます。
(なんかアンケート受けて、修正してるみたいです)
唯一、主人公が、空気すぎる。 料理が巧い、という特性と、包茎コンプレックスという属性しかなく、
軍師にしては頭弱いし、意志力も低く、卑怯だし、ノリも悪い。 馬鹿をやろうぜ、馬鹿をよぉ。
影法師主人公の派生系といった具合。 これでドヤ顔ヨイショキャラとか勘弁してください。
そして、ショタ顔直ってないし。(文章的に言及はない)
明らかに、顔と一人称の文章があってません。 顔だけ見ればネギ先生と同じくらいじゃん。
ただ……、本当に気持ち悪いです。 登場キャラクター全員。
主人公「人の見た目や性格を笑いモノにするのは最低だ」 と、おっしゃいました。
この作品、宗教やっているような生徒や、難癖付けてくる分かりやすい小悪党が大量に登場し、
クルセイダーズメンバーは、そいつらの悪口・陰口を言いまくります。
特に口の悪い、春樹・聖良・清美・まっちゃんが酷い。 美琴・・佳代子・優喜も地味に辛辣。
武器持ちの奴らは実力行使で脅したりしてる。
それでいて、作者も登場キャラクターも「クルセイダーズが絶対正義」の姿勢を崩さず、
「身内びいき」を躊躇なく行い、正当化し続けます。 吐き気がします。
主人公なんて、同じクラスの男子の名前すら覚えてないんだぜ?
親友のためなら何してもいいって言うんだぜ?
それはそれでいいんですよ、「自分の周りの人間を優先して何が悪い」by黒崎一護や直江大和
エゴだって分かってればね。 でも、クルセイダーズは、それを「正しいこと」と断じている。
他、敵対キャラクターたちも、こいつら高○生なのに、宗教や薬物やってんじゃねえの?
というキャラクターばかり。
嫌な奴ってのどの世にもいるものですが、廃校を救った顔の広い主人公に対して、
即座に悪評が広まったり、クルセイダーズへの風当たりが悪かったり。
クルセイダーズもクルセイダーズだけど、
即手のひら返したり、学祭に難癖つけたり、先生に狂信的だったりする、この学校の学生はなんなんだ?
この学校腐ってますよね。 廃校にした方が良かったんじゃないですか。
んで、それらの敵対イベントが、学内行事や、風紀委員の仕事といった、
すんごいどーでもいい、事柄に本気になっていることなんですよ。 人としての威信を賭けてるみたいな。
廃校や土地買収も、学生には荷が重いし、学内話は小さすぎ、
両極端すぎて、シリアスシナリオに全くついていけません。
それでいて、クルセイダーズヨイショと、悪即斬でしょ?
もっと単純で、イチャラブを楽しむイベント群にしてください。
久志の扱いが本当に酷い。 原作受けてなお酷い。 ゴミクズみたいな扱い。
まっちゃんルートの春樹に対する主人公の態度も酷い。 主人公氏ね。
世界線世界戦言い過ぎ、そんなにシュタゲが好きなら、文章見直すべきです。
システム 5点 |
動く、動く、そして、速い!
飛び蹴り一回転の美しさに感動した!
ウィンドウがキャラクター直下に吹きだし形式で表示されるため、
立ち絵変化がわかりやすい。
ファンディスクなのに、こうも動かせるということは、
ライターの(実質)負担である演出指示の入力が簡略化されているということであり、
スクリプトが優秀であると伺えます。
正直、同時期にプレイしたageの君がいた季節より、よく動くし、軽いし、エフェクトカットできるし、
表現自由度も高く、遠近描写も美麗で、音声振り分けもAGESに負けていない。
つまり……、ageの弱体化に伴い、期せずして、
ギャルゲー演出部門の最高峰に君臨したということです。
オプションの少なさは原作踏襲ですが、デフォでほぼ完璧。
音楽(ムービー)再生が、軽い上に、枠消し拡大や独自再生ソフト構築して、スキップバーつけてたり、
これら全てを、プログラムの秋山構平氏ひとりでやられているとしたら、
敏腕プログラマーすぎますよ……。 緑茶のシステム構築した神本人なんでしょ?
熱中度 3点 |
シリアスシナリオなんて読みたくもないのでぶっとばしました。
イチャラブは楽しいんですけど、なんでそこに注力しないのか……。
青山ゆかりさんは、聞き慣れて、1周してしまったらしく、すごく可愛く聞こえるw
安玖深さんだけ演技力すげぇっす。
イマジンさん頑張って。 クリスティーナネタ入れても良かったのでは?
総感 3点 |
ファンサービスもよく、サブヒロイン全員が攻略できる上に、ボリュームも及第点。
完成されている演出スクリプトのおかげで、安定感が違います。
同一画面上にキャラクターが多数登場しても、吹きだしウィンドウのおかげでゴチャゴチャしません。
ただ、まぁ、原作の欠点だった、シリアスシナリオの幅が、今回は総話数に比べて広く、
萌えゲーに期待すると痛い目を見ます。