2011年07月02日

Rewrite



Rewrite
(新サイトへのリンク↑)

当厳選ゲームレビューは、2010/10/29を持ちまして、新サイトへ移転いたしました。

下記は、新サイトのものを、旧サイトへ合わせてCSS等を変更したものになります。
CSSの関係で、リンク途絶や表記荒れが起こっておりますので、
新サイトにてご閲覧いただきますようお願いいたします。

Rewrite
Rewrite
メーカー Key 発売日 2011/06/24
シナリオライター 田中ロミオ、竜騎士07、都乃河勇人 原画 樋上いたる
Rewrite

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 総感
2 1 5 4 3 4 3
総評 C 61

一言で締めるのコーナー
「バトル物がいけなかったと思い始めました」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 COP10で、宗教団体2つが、銃撃戦を繰り広げるお話。
……? いや、本当にそうなんです。 環境問題を主軸にして、話し合いをしないんです。

 よくもまぁこんな……世界が揺れて首脳陣すら手に余している議題を、宗教交えて、
ギャルゲーで扱おうと思いましたよね? 英断だとは思いますが、
別に解決してるわけでもく、国際問題に手を伸ばしているわけでもないので、
感情の環境問題-地球擬人化編-といった具合でした。

 日常シーンは、わいわい楽しい雰囲気になるが、
後半は、ホラーw、シリアス、ミステリ、感動系に分化していくようである。(電maga改訂抜粋)
実際その通りですが、「わいわい」部分への到達が遅く、共通後半までタイマン会話が続くため、
ユーザー側の「仲間意識」の構築が非常に難しいつくりとなっており、
トゥルー前座に結び付けづらくしています。

 また、このお話は、スター・システムハイパーリンクを用いており、
前半と後半は登場キャラクターは同じですが、全く違うお話ですからね!
つまりですね、ロミオさんは、竜騎士&都乃河のシナリオを、完全に切り捨てました!!
ご自身が書かれている、小鳥・朱音編しか、トゥルーには関係しておらず、
ぶっちゃけ、小鳥・朱音・トゥルー前座・トゥルーの四つでRewriteは構成されており、
他は二次創作扱いにされました。

 構成が最悪で、世界設定がロミオ氏なのに、その設定話がルートロックされており、
2周目以降でしか読めない上、ある一つの組織の話はトゥルーまでお預け。

【ちはや】陳腐なバトル物。 ちはやの性格に不感症という設定が追加されたが、意味はなし。
ホッシーが途中から心の師匠になっていたり、核100発wwwの殺し前提で話が進むとか、
もう何もかもがちぐはぐで、ヒロイックスペシャリティ持ちの主人公が、一気に普遍落ちします。
受け身系のお話なので流れに流されハッピーEND。 全スキップ推奨。
読めば読むほど混乱する上、押さえておくべき事実が、こにたんの正体ぐらいしかありません。

【朱音】ヒロイズム全開の主体性あふれるお話。 意外に戦闘が少なく、政治的。
キャラルートで最も主人公が輝いたルートであり、彼の人生の歩み方が見れる。
また、○○○○側のトゥルーというべきシナリオであり、クリックが止まりませんでした。
救済後の描写がもっと濃かったら5点でした。 ちわわで涙が浮いた。

【ルチア】前半ホラー。 後半二次創作。 トゥルーに関与しない。
このルチアシナリオだけは、手放しで中傷できる内容でした。 全スキップ推奨。

【静流】ちはやルートをガチで読んでいた場合、意味が不明に。
静流ちゃんは、多分ご両親を人質にとられているんじゃないですかね(棒読み)
スキップ推奨するほど悪くないですが、読んでもあまり意味はありません。

【小鳥】混乱要因。 ただし、主人公の全ての伏線が回収されます。
話自体は面白みがありませんが、トゥルーのために抑えておくべきであり、ガチ読み推奨。

【前座】ごめんなさい、理解しませんでした。 セカンドOPだけ見ておけばいいんじゃないですかね?

【トゥルー】一つの読み物としては非常に面白かったです。(Rewriteである意味は希薄)
卍・解!! の演技力が半端でなく、凄く感情移入できますが、声と顔が合ってねぇ……。 

 物語の展開の大半を占めるのは、ドモン・カッシュと東方不敗マスターアジア、
という二つの組織の対立なのですが、この二つの組織が、いがみ合っている理由が、
「過去からずっと続いてきた事だから」の一言で説明が終わっており、
デビルガンダム側は朱音編、モビルファイター側はトゥルー編にて、ようやっと内実が明かされるため、
最初から最後まで、非常に不透明な状態で、人間同士の殺戮が繰り広げられます。
そして、表舞台に立つ実働部隊に明かされている情報は「鍵」を奪う、ということだけであります。
(敵対組織が悪である、ということも告げられますが、妄信的ですよね)
つまりですね、双方の実働の人間に、労働に対する益が見えません。
(給料もらって人殺すなら、暗殺者でいいですよ。 それを望んでる人間が一国家レベルでいるんですよ)
「鍵」を奪われたら世界が滅ぶ、と言われて、悪のデビルアーミーを殺しまくるモビルファイター。
「鍵」を手に入れ世界を救済するため、邪魔をしてくるモビルファイターを殺しまくるデビルアーミー。
主人公、コタローですら、殺す覚悟やらいろいろな葛藤が描かれているはずなのに、
こいつら倫理観ぶっとんじゃってますよね? 疑心はないの? 世界が滅ぶとかにw
しかもモビルファイター徴兵制ですよ? 軍隊式ですよ? 辞めれるのに、皆、率先して軍隊入りですよ?

 モビルファイター側の戦闘力がスゲー疑問で、
身体能力強化は、コタローのみ許された特権であり、モビルファイターとは、
転移能力あったり、電気を操れたり、ベクトルを操れるとかの、固有能力持ちかと思ってたら、
トゥルーにて「モビルファイターは全員、身体能力が常人を逸脱している」と説明されました。
説明おせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
グラフィック 1点
 はぁ……手抜きなのは一目瞭然なので、せめて数を用意していただきたかったです。
屋台のCGと、ちはや家の庭のCGは直視不能でした。
どうやら、Keyの塗りチームの力をもってしても、限界があるようです。
これで、怪物の原画と塗りと、背景を、下に任せているんですから、仕事をして欲しかったです。

 もちろん立ち絵も足りていなく、
津久野、井上、神戸両親、ブレンダ、州崎、ゲンさん、冬牙、三国、ルイス、ヤスミン、etc
書ききれません!
特に敵側の立ち絵がない場合が多いため、主人公視点では、背景と戦っているw、状態になっており、
まともに戦えたのはミドウぐらいなものでした。

 全年齢で出すことに考慮したのか、グロシーンや惨殺シーンが大量にあるゲームなのに、
血がほとんど描写されません。

 さらに言えば、CGの差分が非常に少ないことが問題です。
戦闘シーンで1枚絵を使うときは数十枚の差分を使って、演出を補強してもいいものですが、
ほとんどのCGで、差分がなく、あっても、2/2とか4/4な上、目がちょっと動いたりするだけ。
Rewriteは、戦闘描写が多いため、痛手となりました。

 今回、背景は3Dモデリングで描かれており、気味の悪さがいい意味で出ていましたが、
無機質感満載で、拡大縮小コピペが非常に目に付きました。
また、半分以上のシーンが暗転状態であり、背景が全く足りていませんでした。
こんなにも世界が狭く感じたゲームは久しぶりでした。 外注でよかったのでは?
竜騎士さんに考慮したのかは定かではありませんが、ルチアルートのみ背景が多い。

 今回は、作成側が、絵が足りていない事を自覚しており、
「暗くてお見せできないのが残念です」
「俺たちみたいに気に入った同じ服を何着も買えばいいのに」
と、(ロミオ氏が)作中で言ってしまっており、QCとか舐めてんじゃねえよ、と思いました。
(吉野は私服すらありません、いつまでも、どこでも制服です)

 セカンドOPの映像が、アニメなのに、本編静止画よりクオリティ高くて絶望した!!
音楽 5点
 麻枝氏が抜けたものの、(今作はタイトル楽曲のみ)
折戸・水月の二強が、適正ある分担で作曲されており、素晴らしい出来でした。
(もちろん他の作曲陣もいつもどおり)

 戦闘楽曲に難あり、しかし、Keyの旋律はこの人、折戸伸治。
苦手な戦闘曲もPhilosophyz GT Ver. で打ち破りました。
日常もお任せ、アップテンポなギターサンブライト

 毎朝、主人公の起床時に聞かされることになる、厳かな郷愁芽吹き。
潮鳴りを意識したかのようなピアノの散花
外注なのに力の入れ方が違う水月陵。

 今作も戦闘楽曲が微妙でしたが、
ボーカル曲と、instVerがRewrite含めて大量に使えたのが強みとなりました。
文章(力) 4点
  ロミオ 竜騎士 都乃河
主人公 積極的 熱血漢 受け身
主:受け答え 「ああ」 「あぁ」 「あぁ」「へいへい」
主:言葉遣い 年功序列 タメ口 年功序列
主:思考 ゲーム脳 普通 ゲーム脳(自称)
主:内心 () なし ()
吉野 要所で使う 使わない 微妙に使う
視点変更 過去のみ 多用 過去のみ
段落変え 1行 3行 1行

 竜騎士氏は似せる気は全くなかったと言っていいでしょう。
改行不能なKeyのシステムで、テンポの悪い3行連続されて違和感がダントツでした。

 都乃河氏は、静流ルートのみ、言われるまでロミオ氏と区別がつくことはなく、
インタビューの通り、何十回とロミオ氏の文章を読み込んだことが伺えます。
実はロミオ氏が書いてました! って言われても信じると思います。
ただし、ちはやルートは別次元の文章で、「へいへい」祭りに受動的、戦闘描写が稚拙で、
設定の部分が破綻しています。 ロミオ氏の文章を読み込んだのは、静流ルートのみと思われる。

 ロミオ氏自身も、麻枝リスペクター感が漂っており、言葉変換遊びや、吉野弄りが板についています。
1行段落変えが多く、テンポがいい。 殺しの覚悟がある主人公な上、主体性があって流されない。
朱音編とトゥルーは絶賛であり、最後まで楽しく読むことができました。

 従来のKeyから考えれば、今回の文章は一長一短であり、羅列すると、
長所
@往年の問題であった、名前呼びが自然になった。
A時代背景が近未来・現代的になり、流行を獲得し、iphoneやBlogが登場できた。
Bゲーム脳になった。 ネラーで、ブロガー。
CKey汎用知的障害者を、ロミオ氏が自然にシナリオに組み込み、Keyへ本物を指し示した。

短所
@爆笑できなくなった。
A選択肢で遊べなくなった。
システム 3点
 スキップ神速。 これは非常に嬉しい。
個別ルートまで、10/7から初めても5分とかかりません。

 句読点で区切って、改行をしてください。

 マッピー機能。 これつけて、地図で世界を広げるくらいなら背景追加してください。
「次へ進む」ボタンがあるため、スキップ中は快適だったので、なくていいとまではいいませんが。

 立ち絵、動きません。  二人表示限界。
いや、動くには動くんですが、人対人のシーンがほとんどない上に、人の立ち絵がない。
カットインで誤魔化しながら演出しています。
着地後ずさりで上下運動しながら、とかできただけで、躍動感が違ったでしょうに。

 演出がスクロールやクリックで飛ばせません。
演出「瞬時」にすればいいけど、すると味気ない。

 最低7回見るはめになるEDが、飛ばせません。
熱中度 4点
 共通を3とすると、
ちはや1、朱音5、ルチア1、静流2、小鳥3、前座1、トゥルー5。
全体で見ると、プレイ時間相応の感動は得られなかったなぁ、という評価です。
プレイ時間は15〜20時間の間になると思います。

 今作は珍しい表声優攻略ということで、
やっぱり、千和さん最強でした。
PS2のARIA買ってないですし、ギャルゲーで千和さん攻略できたのは嬉しい限り。
千和さんの演技によって涙を誘われました。
あとは、まゆしー以来の守凪でしたが、緘黙設定……だと……。 全然話してくれませんでした。
喜多村さんは、アルトネリコ3やらトラどらPSPプレイしてたので耳に覚えがありました。

 主人公、ティーダ一護は、涙声の演技が感傷を誘い、強烈でした。
ただ……トゥルーでの彼の立ち絵がなかったことと、いたる氏の一枚絵で、落胆しました。
総感 3点
 はっきりって、「何じゃこりゃ?」、という感想です。
予算は豊富だったでしょうに、昇華し切れていないシステムに、演出の乏しい戦闘、
暗転状態が延々と続くシナリオ、立ち絵の存在しない敵、声が入っていないサブキャラクター、
やる気の感じられない一枚絵に、素晴らしい音楽たち。
あの、ギャルゲー総本山のKeyが放つ超大作には、似つかわしくない手抜きゲーです。

 シナリオは、若干の考察が必要でしょうが、科学的に深いものがあるわけではないので、
好みが分かれます。 セカイ系っていう言葉は使いたくはありませんが、それでいいです。
有名ライター2人の起用は、ほぼ、ロミオ氏の独擅場となる形で収まりましたが、
従来のKey作品を求めた方々にとっては、「奇跡」が確認しづらく、「笑い」が手落ち。
感情的に「感動」を得られるシーンがトゥルーになく、「泣き」に繋がりにくい。

 ただ、「新しいKey」の形としては、いい形を提示しており、
Keyの欠点を技量と経験と努力でカバーし、
それでいて尊敬の念を忘れていないロミオ氏には感服いたしました。(鍵っ子とか)
前までのKeyにしか出せない味はあるものの、改善点の掲示されたRewriteをよく吟味して、
今後のKeyの糧にしていっていただきたいものです。
(きっついレビューですが、ちゃんと楽しめましたよ)

 私個人としては、「笑い」が劣化してしまったのがツラく、遺憾です。
吉野と話しているシーンは、笑えなくもないのですが、
従来のKey作品ほど腹がよじれることはありませんでした。

 今作は声優の関係上18禁版が絶対に出ないので、颯爽と保存用に初回限定版を購入しましたが、
売ろうかと思います。 立ち絵の少なさや背景の少なさ、サブキャラの声のなさからして、
完成版が出る日はそう遠くないだろうと予想いたします。


posted by PP at 21:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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