2010年07月28日

PARA-SOL

PARA-SOL
PARA-SOL
メーカー ROOT発売日 2010/07/23
シナリオライター 宙形安久里、片桐由摩、玉城未悠 原画 天宮ぽらん、CARNELIAN
PARA-SOL

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2点 4点 4点 4点 1点 5点 1点
総評 C 60

一言で締めるのコーナー
「脳内設定だけは神ゲー」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点


 管理人「やっべ、超面白れー!! 圧倒的世界観と、家族計画という名のカタルシス、
伏線と用語も大量にあるし、これは 名 作 の 予感wktk
おぉ、ついに『一章』終了まで来たぜ、ここまで10時間くらいかかったなぁ……
全然解決してないから、多分半分も読破してないよな。
『二章』からの回収がスゲえ楽しみだぜ!!」













共通ルートしかなく、EDもこれ一つ……だと……

↑今ここ

閑話休題

 演出・OPと、劇的な登場を果たし、私を作品にのめり込ませた、PARA-SOL
そのシナリオを、『簡単に』説明しましょう。

 主人公、藤田小次郎は、ヘルメスの一つ、RS/アールエスことロイヤルスタンダートから独立した、
RSジャパン、後のS社/シャムロックシャことシャムロックに所属する、ソルジャー・ガイノイドである。PARA-SOLではない。
彼は、S社のSKS/エスケーエスことシャムロック・ナイツ・システムの裏の計画、しあわせかぞくさくせんの命を受け、谷田部姉妹と、
また、SBことシルバーブリッジ経由での、オロイネス昇華作戦、
S社側のO・S・P/オーエスピーことオロイネスUプロジェクトのためにシャムと、
谷田部家で生活することとなり、家族と成ることを目的とする。
彼は時折、ME/エムイーことメルキュール・アントブリーズに所属する、
方舟ことアークと呼ばれる生命の樹を所有する研究所に所属する、OPでハダリス・ジーン・カッパーゲートを殺した、
ファースト・パラソル・エイジスことアリョーシャに間違われる。 しかし、そのおかげか谷田部妹の池沼に好かれる。
後に、谷田部家にファースト・パラソル・マゲイアことミーシャが訪れ、
SSS/スリーエスことシャムロック・セキュリティ・サービスやTDFを混乱させた。
さらに、ファースト・パラソル・ケラウノスことマージャこと藤田のどかが住み着き、小次郎を困惑させた。
そんな中、彼は、しあわせかぞくさくせんを完遂することができるのか!?

 皆さん、分かりましたか? 作中の会話はこんなに優しくありませんにょ? 略式説明ないですから。
私は、用語集逐一調べてやっと理解しました。
パルスのファルシがルシでワロスなんて目じゃありません。
ファーストでパラソルでソルジャーなMEの方舟ののどかはケラウノスでマージャです。
強化兵の呼び名が、ソルジャー、パラサイト・ソルジャー、ガイノイド、バイオノイド、パラソルとか盛りだくさんです。
会社名なんかが特に顕著で、MEをエムイーとか読むのに、S社はシャムロックと読んで、
HSHなんて作中じゃ一切何の略式か説明されません。

 そんな感じのPARA-SOLだけど、「しあわせかぞくさくせん」の描き方が卓越していて、ぐいぐい引き込まれました。
パラソルという異能を根幹においた世界観や、ヘルメス(企業の総称)の対立図式も面白かった。
じゃぁ、なぜ2点かと言われたら、設定止まり乙だったからです。
一本道、共通99.99%、手記は音声・背景・CGなしのブラックアウトに文字だけ仕様。
例えるなら、fate/stay nightのセイバー編でバーサーカー倒したぐらいの進行度で終わります。
ざ け て ん じゃ ね え

 まず、足りなかった部分は、美海という、メインヒロイン枠の掘り下げです。
手記読めば、半分くらい分かりますが、アリョーシャ編がないし、3年の空白が埋められていないので全く感情移入できません。
これでネク君みたいな描写あったらよかったのに、これじゃ、ただの池沼状態。
次は、トゥルーに絶対すべきだった、オロイネス関連の話
ED詐欺と言ってもいい、シャムのアレとか、O・S・PとO・M・Pは完結させるべきでした。
次に、足りなかったのは、ファースト・パラソル達のシナリオ。
ミーシャやリョーダは重要な位置にいたはずなのに、特に何も語られません。
メインヒロイン枠のマージャも、生命の樹抗争編がないため、全く感情移入できず。
次に、ハダリス関係。
作中、ハダリスは3人出てきますが、掘り下げられたのは、一番いらない、ノーラ・ゴールドタワーというオチ。

 普通に考えたら、
小次郎編(2027)

アリョーシャ編(???〜2015〜2024)

東吾編(2007〜2024)

真・小次郎編(オロイネス完結編)
が妥当だと思われます。

以下完結していない点
・小次郎という存在
・アリョーシャw
・リョーダ
・流星病
・ME
・HSH
・RS
・マージャ
・ミーシャ
・優芽
・オロイネス
・O・S・P
・O・M・P
・シャム
・幽谷
・ジュリアン
・美海
・兵武
・虎次郎
・東吾
・ジーン・カッパーゲート
・ジーン・カッパーゲートの夫
・MEのセカンド・パラソル達
・早樹
・竜の鱗

ていうか、桃太郎と乃愛以外全部www

 
グラフィック 4点
 Point PicturesのOPムービーは、予算のなさを上手くごまかした作り。
アルトネリコ3はアレで結構がんばってたんだね……

 原画のキャラクターはあまり安定しない感じがしますが、
背景と演出の効果彩色が美麗で、洗練された出来上がりになっています。
動かさないからこそのこの良さは、ゴスデリが見習うべき点。

音楽 4点
 俺様KIM's soundroomなのはROOTなので当たり前なのですが、
楽曲数の割に出し惜しみしたオペレイション・アルゴリズムといった、
テクノな打ち込みが多く、作品の雰囲気と合っていて◎。

 しかし、OP曲のOctove Rainが個人的に、今年一番の名曲だったのは、作品に恵まれなかった罠。
永久ループで。
きしめんで有名な佐倉紗織さんです。

 環境音が良く効いており、ADVゲームを後押ししてくれています。

文章(力) 4点
 とりあえず、映写機の所の文章と、略式全開の文章は直してください。

 序盤から中盤までの、「俺」描写の小次郎が非常によく書けており、いい感じのホームコメディになっていました。
家族に成ろうとする彼の、朴訥な愛情表現は、乃愛の反発の対象となって、最下部から傾斜する丁寧な家族を形成してゆきました。
また、学園編に比重がかかりすぎていましたが、桃太郎や兵武のおかげで飽きさせないつくりに。

 シリアスシーンは、ほんの触り程度の挿入になっており、大量の伏線を投下しつつスパイスに。

 そうして向かえた、俺に成った小次郎はダメダメで、台詞のほとんどが「……」という、乃愛の独白状態が多々あります。
後半の桃太郎や兵武の会話中も、どんどん口数が少なくなってゆき空気な存在に……
序盤の超倫理無視の小次郎が好きだったのに……
というより、その頃の小次郎は役立たずになっており、戦闘シーンが極少なPARA-SOLでは、OP『だけ』強かったというオチに。

 結局、ライターさんは、広げた風呂敷をたためきれず、
OPの真実はこうでした! という事をいいたかっただけというのが透けて見えました。
用語についても脳内設定全開で、ユーザーは全くついていけません(作中の説明がほとんどない)

システム 1点
 クソフローチャート。
シンセミアのせいで、こちらが完全劣化版に。
その地点へ飛べず、二重構造で話の位置を混乱させ、ページ移動の三重構造で、さらに隠しチャートを内包する見にくさ。

 アップデートしていないと、超大まかなチャートしか選べず、用語も半分、手記もなし?

 アップデートすると既存フローチャート抹消。

 さらに、このフローチャート、妙に曲がりくねっていますが、作品は一本道。
これは、未完成品で出した証拠でしょう
どう考えても、他のルートがあったようにしか思えません。 シナリオも補完すべき点がいっぱいあったし。
第一、手記の手抜き具合からしても、発売に間に合わなかったか、ライターと会社があきらめたかどっちかとしか考えられません。
これで、本当にこのEDしか最初から構想していませんでした、って言われたら言われたでクソゲーなんですけど。
結局どっちに転んでも、未完成品ということです。

 基本システムは軽いですし、スキップが神速なのですが、
スクロールで演出がスキップできず、シンセミア劣化はほぼ確定。 ゲーム速度が妙に遅く感じます。
また、通常、最も使うはずの、セーブ・ロード・コンフィグがウィンドウ上部のプルダウン方式に内包されており、アホかと思いました。
下に表示されてるのは、クイック関連と前の選択肢へ戻る。 これのどこがアホかというと。
このゲームの選択肢は、章の合間の特殊なイベントに占められており、
1イベントにつき10回ほど回答して、選択肢の全くない本章へ続きます。
何より、選択肢によって物語りは変わりません。 全部共通ルートです。
つまり、前の選択肢へ戻るを選択した瞬間、章の始めに戻るトラップが発動します。
この仕様のため、クイック関連も使うはずがありません。

   
熱中度 5点
 最初に書きましたが、私は、凄い熱中しました。
他のゲーム積んで、ラストまで突っ走りました。
OPのシーンなんて、ゴスデリのCGを美麗にした具合で、コストパフォーマンスの良さが出ており、ゾクゾクしたし、
ムービーのセンスの良さに脱帽しました。

 中の人が、別キャラクターを演じている場面があり、同じ声に落胆しました。
風音さんが、レイチェルとノーラ・ゴールドタワーの二役(同一キャラという伏線かと思った)
稲田さんが、ギュスターブと虎次郎の二役(これも伏線かと思った)
特に、ノーラ・ゴールドタワーは声を変えて欲しかったです。

余韻度 1点
 まぁ、共通ルートしかなくて、シナリオも裏設定のみの詐欺仕様では、どうしようもありません。
終わってみて、良かった点は、乃愛の家族に成る様と、桃太郎の告白の所ぐらいです。

総評 C
 プレイ中は、必死に用語理解して、神ゲー認定進めていましたが、
終わったらただの凡作でした。 序盤〜中盤で楽しめなかった人は多分クソゲーです。 どんでん返しも、伏線回収もありません。
最初にいいましたが、fateのバーサーカ編までとか、マブラヴのアンリミテッド編まで、とかそういうレベルで終わります。
聖杯戦争終わってないし……BETA倒せてないし……
それで、「俺達の戦いはこれからだ」なら救いはあったのに、これで終わりですEDじゃ怒りも頂点に達しますよ。
EDテロップ中のシャムのCGも詐欺なので注意。

 キャラクターの中で一番好きだったのは、
慇懃な態度で毎回話しかけてくれる、RO・Iの中のSSSの人たち。
上司があんなだし、パラソルと敵対してるから嫌悪感あらわにされるかと思ったら、
暴れても優しく取り押さえてくれるし、逐一丁寧だし、いい人たちだわ。

 プレイする際は、真っ先にアップデートパッチを当てること。
あと、用語で、ME、RS、S社、ヘルメス、方舟、SSSを押さえておくこと。
これだけでずいぶん楽になります。
PARA-SOLとか流星病とかオロイネスとか、解決しませんので、読む必要とかはありません。

 結局、ROOTは、顔のない月以外は、未完成品しか出していないわけで。
もう、二度とこの会社のソフト買いませんから。
設定だけなら厨学生でも考えられますから、ユーザーを満足させるエンターテイメントか文章にしなきゃね。



タグ:PARA-SOL
posted by PP at 18:20 | Comment(3) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

認証されなくて良いです管理人に届けば良いです。

管理人のネタ演出レベルが上がっている……だと!?(ぇ

ただそれだけです。お目汚し失礼しましたー。
Posted by aaa at 2010年07月28日 19:30
初めまして、的確なレビュー、いつも参考にさせてもらっています。
これ、ちゃんとシナリオや複線とかをきちっと締められてれば、今年屈指の名作になれたかも知れなかった、とか思ってます。
家族計画パートや世界観とか自体は個人的に超ツボでしたので…残念です。


それと、ノーラは作中で一回だけですが、「汚らわしい男」という発言をしていました。(レイチェルは過度の男嫌いという設定がありました)
ノーラが本格的に出張ってきたのも丁度レイチェルがいなくなった直後だったりしますし、もしかしたら同一キャラなのかも…とか妄想してたりします。
まぁ、小次郎がレイチェルと会った時に気付かないとおかしいんですけどねw
Posted by あべし at 2010年08月01日 02:34
 本当に名作になりきれなかった凡作です。

 ノーラは単純に、予算の都合上か収録関係上で風音さんにお願いしたんでしょう。
Posted by 管理人 at 2010年08月01日 17:54
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