2010年06月28日

bitter smile.

bitter smile.
bitter smile.
メーカー 戯画発売日 2010/06/25
シナリオライター ねこにゃん、陸奥竜介 原画 ねこにゃん、marui
bitter smile.

レビュー
シナリオ グラフィックス 音楽 文章(力) システム 熱中度 余韻度
2点 4点 3点 4点 5点 4点 2点
総評 C 61

一言で締めるのコーナー
「廉価」


以下詳細レビュー
シナリオ 2点
 脚本は簡素なもので、帰郷(出戻り)主人公の、受験間近の4ヶ月間の高校生活。
幼馴染・イメチェンキャラ・妹役・お姉さんの4人が攻略キャラで、内3人が姉妹なので、イベント大半が幼馴染の実家。
高3のこの時期をギャルゲーにするのは珍しく、奇を衒った印象があります。
学園イベントが皆無なため、脚本設定に振り回された感じがありますが、小イベントの組み合わせが本編なので問題はなかったか。

 実際の内容は薄く、特に何をするでもなく、日常を謳歌し個別へ。
共通の中に、(ユーザーと主人公の同期に必要な)主人公の一貫した目標がないため、酷く曖昧なストーリーになりました。
(戯画系いうなら、さかハリは学園変革?、パルフェなら店再興)
受験という目標がストーリーに加味できていなかったという事ですが、テーマがないのがテーマっていうので駄作でなかったのが新鮮。

 小イベント集っていう感じは、に似通っていますが、あっちは脚本無法な分、こちらが丁寧な印象です。
ただ、ビタスマは、日付表示機能必須だったと思います。 それくらいのぶっ飛びなのに細かな日付イベント。

 個別の長さは正味1、2時間だが、くっついて終わりな感じがあり、問題提起が非常に限定的でした。
桜子ルート以外は、他キャラクターの関係が排他的になるため、かなり寂しい印象。
桜子ルートは大団円のように見せかけた○○○ENDなので、収まりが悪い。

 攻略対象キャラクター全てが主人公にとって既知の存在で、ミーツガールが楽しめなかった。
宮津橋 勇樹のみ、その手の楽しみを残したかのような伏線が入ったが、彼女の性格自体意味が不明でした。
サブキャラクターの有河が圧倒的にそれでしたが、非攻略キャラクターです。
どうして彼女が攻略できなかった……

グラフィック 4点
 だか以下略
3姉妹が全然姉妹に見えない件。

 
音楽 3点
 近年の戯画作品同様、TGZ SOUNDs
21曲と総じて少なく、専ら廉価版といった印象。
BaldrSkyのようなKOTOKOマンセーできるわけでもなし、楽曲数も明らかに負けている感も廉価臭が漂います。

文章(力) 4点


 はっきりいって、凄えよねこにゃんさん。

 筆力というか、ギャルゲームとしての脚本力は想像以上で、テンポも良く、絡みもキャッチボールも巧い。
どうしても目がいく欠点というのは、丸戸リスペクターな点だが、ここまで丁寧なリスペクトされて、娯楽としても楽しめるなら、
そりゃもう認めるしかないでしょう。
真似して書けるかっていうと、そうでもないので、こういう才能は貴重です。

 劣化パルフェや劣化こんにゃくっていうのではく、廉価パルフェ・廉価こんにゃくっていう具合には良く書けています。

 -1点なのは、素材が巧くまとまっていないという点でしょう。
キャラクター造詣は、設定だけみれば程良いですし、作中の表現も好意的です。
ただ、如何せん、掘り下げや整合性、サブエピソードが不足しており、ちぐはぐに見えました。
3姉妹が、絵的にも、桜子だけハーフ強調的にも、姉妹らしくなかったり。
主人公こと優にしてみれば、妹に執着する理由があれば良かったし、有河が桜子LOVEな理由も欲しかった。
桜子の荒れていた時期の話や、その当時の要の話も必要だったでしょう。
主人公は、リスペクター宜しく、隠し設定がありますが、桜子以外を攻略したときの周りの反応があまりに質素。
その隠し設定が引越し直前に行われているのだが、引越しの時が3年前ということなのに、回想では小学生低学年?なのも整合性が取れていない

 リスペクターな掛け合いは、一人称の把握間を使った、他者の行動原理が伏線に成る描き方だったが、
回収されないのに違和感がありまくりました。
宮津橋 勇樹関連なんて、主人公を排他した会話が所々で展開されるし、桜子の引っ込めたお守りの件とか、
思わせぶりなイベントはちょくちょく回収してユーザーを納得させる配慮が必要だったでしょう。

 完全劣化だったのは主人公だけで、
1回目の板挟み相殺奥義は格好良かったが、2、3回と続くと、描写の手抜きという意図が伝わって好感度だだ下がりになりました。
(でも意外に好感の持てるキャラで、3枚目的な立ち位置もリスペクト感たっぷり)

システム 5点
 進化し続ける戯画システム。 ポップアップ環境設定等追加。
着信音がユミナなのは何故?
あとは立ち絵エフェクト強化とワイド画面対応とSE追加が望まれます。
(その分、文章エフェクトが強度ですが)

   
熱中度 4点
 さすがに廉価という代名詞な分、短く、でもテンポ良しのため、熱中できます。
共通ルート1周目の、パルフェ再来の高揚感はただものではありません。

 イマジンさんは今回もイマジンさんだけど、北都さんが最近、山越えておいしく聴けるようになりました。

余韻度 2点
 終わってみれば何の事はなく、リスペクターな点を除けば凡作です。
しかし、戯画システムやねんにゃんさん文章って外堀を鑑みれば及第点だったと感じて終わります。
個別の排他感やぶつ切り具合、相関、一人称の伏線回収方法などに惜しい点が多々ありました。

総評 C
 いや、普通に面白かった……よ?
ただ、値段はミドルプライスが正解でした。
本当に容量的に、CG・楽曲数・攻略キャラ数・イベント数的に廉価版でした。
なのに定価が高すぎた罠。

 今回、とにもかくにも注目点はねこにゃんさんのダブルワークですが、
体験版で失速せず、そのままの筆力で最後まで通していたのは、本当に感服しました。
リスペクターな点を差し引いても。 今後、脚本家としての技術が培われた完成度の高い作品に期待が持てました。
(というより、脚本別で、文章だけねこにゃんさんだったらAクラスじゃない?)

 全体的に、BaldrSkyの後発、資金回収のためのコスト削減が見て取れて、ねこにゃんさんへの加担が激しいのが伺えます。
むしろ、BaldrSkyに力入れすぎましたね。 あれは瞬間最大風速と見るべきでしょう。



タグ:bitter smile.
posted by PP at 21:59 | Comment(4) | TrackBack(0) | レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。いつも購入のときの参考にさせてもらっています。
いきなりですが、管理人さんの去年のベスト3はなんでしょうか?
それと古い作品になるんですがfateの評価教えてもらってよろしいですか?
Posted by ゆー at 2010年07月08日 05:02
 気づきにくいですが、ランク順表示のページで、
日付降順にソートすれば、大体分かります。

 2009は豊作で、マジコイとBaldrの二強に、
PCなら俺翼、コンシューマー込みならシュタゲ、という順です。
 
 Fate/stay nightはSの84.61
Posted by 管理人 at 2010年07月08日 18:16
共通は凄く面白かったんだけど、個別がなぁ・・・

でもねこにゃんよくがんばった!って拍手したくなる作品でしたねぇ。主人公は劣化丸戸でしたが^^;
Posted by 透明人間A at 2010年07月10日 03:03
 確かに劣化だったんですけど、私は中の上くらいの好青年にみえたんですよねぇ……リスペクト手腕だし……
 某所じゃ主人公が最低って風潮になってて違和感大。
板挟み抜けば、丸戸系主人公らしいツッコミや返し、
要ルートの策とか、十分魅せてくれてるんですが
Posted by 管理人 at 2010年07月10日 07:01
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。